木村盛世のレビュー一覧

  • ゼロコロナという病

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    テレ朝「コロナ、ガンガン煽りましょう」。この帯が今回のコロナ騒動を現している。今回の騒動では色んな問題点があぶり出されたが、厚労省もその一つ。「自粛緩和させて、コロナがちょっとでも広がったら、また、責任取らされてウザいから、とりあえず国民どもには自粛させておきゃいいだろう。まぁでもホントは自粛なんてしなくても大丈夫だから、僕達は自粛なんてしないけどね」、これ本当にそう思ってそう。
    分科会に尾身さんでなく、著者のような方が選ばれていたら、日本は全く違った風景が見られたかもしれない。残念だ。

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    2021年08月14日
  • ゼロコロナという病

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    新型コロナを「ゼロ」に近づける、いわゆる「ゼロコロナ」を目指す過剰な煽りについて、藤井聡さんと木村盛世さんとの対談形式で語られた一冊。医学面+経済面からコロナ騒動を振り返っており、帯にあるようにテレビ番組の打ち合わせで「コロナ、ガンガン煽りましょう」と言われたことだったり、ワイドショーや、政治家・医師会のコロナ煽り発言が実名を交えて批判される(おおむね納得できる内容だった)。奇しくも4回目の緊急事態宣言中での出版となったが、今後日本はどうなることやら…。

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    2021年07月23日
  • 辞めたいと思っているあなたへ

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    彼女の態度には色々疑問があるが、彼女自身の決めたことだから精一杯頑張って欲しい。
    とてもじゃないが、私には彼女のような行動な無理だろうなあと思う。
    それどころか官僚という安泰な身分に胡坐をかき仕事はそこそこに済ましてしまうだろう。

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    2011年08月25日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    新型インフルエンザの影響により改めて明確な脅威となった生物テロ。
    著者の木村盛世氏はWHOに属する機関でアメリカの公然医療を学んだ逸材であり、通常の公務員とは全く違う、新しい視点で厚生労働省の組織体制や危機管理能力の脆弱さを糾弾している。

    患者と接したことのないペーパー医師がキャリア官僚の肩書きだけで現場を無能化し、陰湿な左遷や妨害を当たり前のように行う。
    浮き彫りになるのは官僚組織ヒエラルキーの崩壊と現実問題として新たなバイオテロと遭遇した際に日本が国際社会の一員として、どのような対応が強いられるのか…

    ◆日本の国連職員数は負担する資金と比例させれば10%に過ぎない。英語で議論できる

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    2010年07月09日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    かる〜い口調で厚生省の組織を実名批判、そんなラジオインタビューを聞いて、著者に興味をもった。ここに書かれている事実そのものが衝撃的! 一読の価値あり。

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    2010年03月17日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    単なる暴露本かと思いきや、著者の実体験からみた厚生労働省の腐敗状況や役人の世界の実情などを如実に語られています。

    著者の願いは連携して、感染症に対するチームを日本に作ることみたいです。
    こういう人たちが報われる世の中であってほしいです。

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    2009年10月04日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    バイオテロを初めて経験した日本。前半愚痴が多いけど、「感染症対策は国防だ」という言葉には、頷かされます。先日の新型インフルエンザ騒動を考えても、日本の行政のお粗末さは、救いようがなさそう。

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    2011年09月09日
  • 偽善医療

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    日本医師会を中心にした日本の銭ゲバ医療の問題と、先のコロナ対策の問題をお二人が語る。

    コロナについては、ここに来てまだ何も検証とか反省がなされていないのがどういうことと思ってたんだが、まさか逆に、普通の風邪を5類指定していたとは驚いた。

    一番の問題は、日本という国が、科学的に、エビデンスに従って政策を決められないということか。
    多分、エビデンスに従った結論を出せる人はいる。
    だが、責任を取れない。取らない。お金を出してくれる人にお金を回せなくなるから。

    だって、あの頃、偽陽性の問題について簡単に計算したって、PCR検査で陽性になって本当に罹患している確率は10%切ってた。
    のに、いつの間

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    2025年11月11日
  • 偽善医療

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    医療が「医療ビジネス」に成り下がり、医師、病院が金儲け主義に走っている現状を告発する書。
    私は、この著者たちが言ってることの8割に同意する。
    しかし、賛同しかねるところもある。
    日本の医療に構造的な問題があることは間違いがない。
    しかし、現場の医師たちの汗水の真価を全く無視してしまっているところが、このふたりの告発にはある。
    率直なことを言えば、医療は民間に任せてしまってはならないのである。社会共通資本として公が担うべきものなのだ。民間に任せる限り、利潤追求に走る輩の跋扈は避けられない、と私は思う。

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    2025年10月14日
  • ゼロコロナという病

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    賛同できる主張と、それはちょっと違うんじゃないかという主張もあるかな。
    もちろんゼロインフルエンザが無理なように、ゼロコロナもありえないし、そんなものを目指すべきではないことは今になればよく分かる。

    ポピュリズムにかられ、みんなで一斉に同じ方向に進む国民性はいい意味でも悪い意味でも日本人的だったなとか、医師会は偉そうな割に何もしてくれなかったなとか、厚労省は相変わらず腐ってるなとか思うところはこの本が斬ってくれて痛快。

    ただ、木村盛世さんは持論を述べるときの顔つきが人を小馬鹿にしたような感じでどうにも好きになれないんだよね。だから、テレビで見るより本で読む方が主張がすんなり入ってきて良かっ

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    2021年10月22日
  • 新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか

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    2021年38冊目。満足度★★★☆☆ 2021年2月発売。後から7月に発売された『ゼロコロナという病』(共著)の内容に共感したので、先に出ていた本書も読んでみたもの。結論から言えば『ゼロコロナという病』だけ読めばいいかな。より時系列で新型コロナに関する各国の政策対応等含めて知りたい場合のみ、読めばいい。

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    2021年09月03日
  • 厚労省と新型インフルエンザ

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    これって今回の武漢風邪でなく、10年以上前のインフルエンザの時なんだよね。
    なんか改善してるのか??

    日本官僚の膠着性、無謬性が、凡ゆるものを悪くする感じ。

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    2021年04月10日
  • 新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか

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    一都三県における緊急事態宣言の2週間延長が宣言されたことを機に、改めて新型コロナウイルスについて勉強しようという機運が高まり購入した本書。エビデンスの重視や各国との比較など、信頼に足る記述をされている。集団免疫の知識や厚労省や日本医師会、法制度などシステム面の欠陥など得られたものも多い。
    何より、ここまでの自粛を余儀なくされた国民に対して、感染拡大を国民の努力不足に帰すような議論は誤っていると強く感じた。努力でなんとかなるという旧態依然な態度が自粛の長期化や一部の医療関係者への負担の偏りになってはいないか。
    新型コロナウイルス感染症との付き合いすらチャンスと捉え、学んでいくことが重要だろう。

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    2021年03月07日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    難点がありつつも面白かった。
    豪華客船で感染症が蔓延して、入港を求めてきても、現在の日本では対応できない、という問題提起は的中したんではないか。

    ただ、「テロ」に話をもっていくわりに、「テロ」への知見は浅い感じで、もっと自分のフィールドである感染症対策全般の話をすべきではないか。
    官僚批判をしているタイプの官僚特有の視野の狭さも感じられる。

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    2020年12月13日
  • 厚労省と新型インフルエンザ

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    著者は執筆当時現役の厚労省検疫官。2009年に発生した新型インフルエンザの流行に対する検疫偏重の厚労省の対応を厳しく批判している。
    厚労省医系技官に対する感情的とも思える断罪にはちょっと違和感を覚えたが、現在の厚生行政において疫学をはじめとする公衆衛生学的な考え方やその学問的成果が十分に浸透していない現状がよくわかった。疫学の考え方についても、わかりやすく解説されている。

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    2017年08月09日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    厚生労働省キャリアによる内部からの告発本。すでに左遷され嫌な目に合っているのであまりに腹にすえかねて本を出版するまでにいたったのだろう。内部の事情がよくわかり面白い。だがこういう形で暴露しても組織からさらにいじめに合うだけだろう。大きな組織に一人で立ち向かうのは無謀でしょう。
    NBCテロに対する備えは、日本の大きな弱点だが、テロ活動に対しては自衛隊と連携して対応すべきだと思う。福島第一原発事故でも自衛隊の活躍なしでは混乱の収束ができなかったでしょう。内閣府を中心とした命令系の確立を願う。

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    2013年01月21日
  • 厚生労働省崩壊-「天然痘テロ」に日本が襲われる日

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    文章の内容が飛びがちで、話している言葉をそのまま文章に起こしたような文体なので、少々読みにくい本であった。表現がストレートすぎるからなのか、どうしても仕事の愚痴が並べられているようにも思えてしまうので、素直に内容を飲みこみにくい感もあり、残念だった。

    しかし、外国で専門的な教育を受けた上で日本の現場にいるからこそ見える、日本の行政(本書においては公衆衛生行政)の問題点についての指摘は、きわめて重要なポイントをついている。

    そもそも公衆衛生について学ぶ場が日本では少なく、専門家が育ちにくい土壌であることは、バイオテロだけでなく、通常の感染症対策において大きなマイナスである。ワクチンや抗生物質

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    2011年09月08日
  • 厚労省と新型インフルエンザ

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    ものごとはさまざまな方向から見る必要がある。でも,何が真実であるか,素人にはわかりづらいことが多すぎる。たとえば,新型インフルエンザについては,弱病原性であっても,強病原性にいつ変異するかわからないので,十分な対策が必要だという話もある一方で,強病原性を想定した対策を行うことを疑問視する意見もある。

    この本は,厚労省の内部の人による厚労省批判であり,内部告発と言えるものだろう。上記のような状況に陥っているのも,厚労省が既得権益を守らんとするためであり,医系技官の無能さのためと読み取れる。薬害エイズ問題など,厚労省に対しては,わたしも不信感がある。

    もちろん,すべての役人が悪いわけではないの

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    2010年05月09日