野口武彦のレビュー一覧

  • 花の忠臣蔵

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    忠臣蔵を機軸に元禄世相綱吉政治を交えて、赤穂浪士が討ち入りに至った流れを丁寧に読み解く。
    かなり面白いです。おすすめ。

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    2016年05月10日
  • ―明治めちゃくちゃ物語―維新の後始末

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    週刊新潮に連載していた軽めの歴史エッセイと思われるでしょうが、かなり名作だと思う。日本史の大きな転換点だがわれわれが理解していない明治初年を、人々がどう生きたのかを中心に伝えてくれる。

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    2016年01月06日
  • 慶喜のカリスマ

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    ネタバレ

    慶喜は本当は臆病だった?
    朝令暮改の人は沢山いるけど、慶喜の場合は本当はどうだったんでしょう。
    禁門の変のときは先頭に立ったり、神戸開港の時には弁舌あざやかだったのに、鳥羽伏見の時は夜中に大阪城を抜け出したり、王政復古の時には仮病で欠席したり。
    精神分析医が解説したら面白いかも。

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    2015年03月02日
  • 慶喜のカリスマ

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    封建社会存続のための最後の砦として、持ち前の政治能力とカリスマ性を駆使して針の穴に糸を通すようなギリギリの勝負を仕掛けたが、時の運に見放されて敗れ去った慶喜公の前半生を評した本。幕府内の有力者にも味方はほとんどおらず、無責任な期待をただ押し付けられるだけ、という状況の中、数少ない身内を固めて、一会桑(一橋・会津・桑名)だけで途中までは互角の勝負をしたのは天晴、というのが正直な印象。そもそも、徳川将軍でありながら、数百人の護衛兵の調達に苦慮している時点で、時の運に見放されているとしか言いようがない。(結局、水戸藩の浪人や農民で護衛隊を急造した)
    14代将軍・徳川家茂の後見人として、政治の表舞台に

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    2014年05月11日
  • 忠臣蔵まで 「喧嘩」から見た日本人

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    ネタバレ

    生々しい人間の歴史を垣間見た…という感じがする。歴史上の人物も事件も、そのとき生々しく生きていた人々の一部だったんだよな、とすごく腑に落ちたような。ものすごく有名な赤穂事件ですが、その時代背景がすごく分かって面白かった。
    当時の文献資料も豊富で楽しい。ただ、古文書を読み慣れない私には、部分的に読み下しが不十分なところがあって分かりにくかったのが残念。

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    2014年02月05日
  • 慶喜のカリスマ

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    面白かった。やはり歴史は勝者の目から語られている。
    日本の歴史教育は色々考えるべきだろうな。
    慶喜のひととなりに言及しながら、政治家と軍人は違う、歴史に名を残す人間でも、大義だけで生きている訳ではないことを示す。
    明治維新は、所詮は、経済と権力を巡るjクーデターであった。
    で、文章が軽妙でまるで週刊誌でも読んでるみたいで、そこも良い。

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    2013年09月16日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

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    「歴史にイフはない」なんて誰が言ったのか――幕府の命運を決した慶応四年(一八六八)一月三日から六日にかけての四日間の戦いは、さまざまな偶然に満ちている。なぜ幕府歩兵隊の銃は装弾していなかったか、吹きつける北風は幕府軍にどう影響したのか、そして慶喜の判断はなぜ揺れ動いたのか――誰もがその名を知っているけれど、詳しくは知らないこの戦いをドキュメンタリータッチでたどる。(2010年刊)
     プロローグ 鳥羽伏見の墓碑銘
     第一章 開戦前夜
     第二章 伝習歩兵隊とシャスポー銃
     第三章 鳥羽街道の開戦  戦闘第一日目
     第四章 俵陣地と酒樽陣地 戦闘第二日目
     第五章 千両松の激戦   戦闘

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    2013年09月15日
  • 慶喜のカリスマ

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    慶喜がなさなかった事で、結果的にどれだけの人々が命を救われたかという事が、改めて表れてきます。歴史というものは本当に面白い。

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    2013年08月02日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

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    鳥羽伏見の戦いの4日間が詳細に分かる。旧幕側の統率の無さが各地での敗戦に繋がっていく様が残念な気持ちになる。「この賊ら、銃丸に中るとすぐさま、短刀をもって喉を刺して伏せ候。」(伏見口戦記)の部分は、この時代が腹に銃創を受けると助からないから咽喉を突くとの事だが本当に悲壮だ。慶喜の弱い性格が幕末の運命を決定付けたり早めたりした事は良く知られるが時間を追って慶喜の気持ちの変化が分かって説得力があった。

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    2013年01月07日
  • 大江戸曲者列伝―太平の巻―

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    週刊新潮に連載されていたものを厳選して時代別にまとめたもの。おじさん雑誌に連載されていたからか、軽い文体でカタカナを多用したり、現代に当てはめてみたりと歴史が苦手な人でも大変分かりやすい内容になっている。
    こういう楽しい本から歴史に興味を持つ人も多いんじゃないかなと思える本。

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    2012年10月16日
  • ―明治めちゃくちゃ物語―勝海舟の腹芸

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    ≪目次≫
    第1部 明治回天録
    第2部 明治滅法録

    ≪内容≫
    「週刊新潮」に連載の「幕末バトルロイヤル」から「明治めちゃくちゃ物語」と廂を取り替えてのシリーズ第2弾。
    この部分は、戊辰戦争前後にスポットを当てている。例によって、史料を縦横無尽に操って、細かく裏話が展開されている。

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    2012年03月03日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

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    ネタバレ

     江戸幕府に終焉を告げた最期の戦いであり、戊辰戦争の始まりを告げたまさに時代の転換期ど真ん中、鳥羽伏見の戦い。
     意外なことに、この本が出るまで、この戦について体系だって書かれた文献はなかったそうです。

     旧幕側の敗因はなんだったのか、もし旧幕側が勝つとしたら、勝っていたらどうなっていたのか、そういった歴史の「イフ」にも踏み込みながら、鳥羽伏見の4日間の戦争を、数々の史料の読み下し文と共に時間単位でドキュメンタリーのように綴っています。
     内容はどちらかというと旧幕側寄りですが、薩長の官軍側に寄ったものが今まで多かったこと、それを裏付けたり覆したりする意図があることを踏まえれば妥当かと思いま

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    2014年10月01日
  • 大江戸曲者列伝―幕末の巻―

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    [ 内容 ]
    ペリーに抱きついたマジメ学者、アメリカ女性にもてた少年通訳、先祖の悪名が気になる大名、殺しを愛した勤王家、机上作戦では必勝の指揮官、銃弾に散った旗本、クリカラモンモンの歩兵差図役…など三十八人。
    歴史変動は万人が避けられぬ巨大災害だ。
    切羽詰まった現場のナリフリ構わぬ姿にこそ人の器が出る。
    いかに土壇場を切り抜けたか、あるいは切り抜け損なったか。
    目が離せない幕末ドタバタ人物誌。

    [ 目次 ]
    第1章 急転(ことわられた密航―吉田松陰;ペリーに抱きついた男―松崎純倹;能ある鷹は爪を剥がす―岩瀬忠震 ほか)
    第2章 狂乱(殺しのライセンス―岡田以蔵;昔はテロを辞さず―伊藤博文;幕

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    2011年05月23日
  • 大江戸曲者列伝―太平の巻―

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    [ 内容 ]
    出世になりふり構わなかった学者、イヌを食えといった町奉行、文化のパトロンになった汚職官僚、江戸城内のイジメ、ぶらぶら遊び暮らす幕末のパラサイト、災害速報で売り出した男…など四十五人。
    太平の世にもリスクはある。
    当人たちが大まじめに生きる姿は、傍目にはコミカルで、かつ物悲しい。
    歴史の素顔はゴシップに宿る。
    江戸時代二百五十年を“陰の声”で綴った無類に面白い人物誌。

    [ 目次 ]
    第1章 黎明(大学教授の元祖―林羅山;島原に死す―板倉重昌;将軍機関説―酒井忠清 ほか)
    第2章 爛漫(世直し大明神―佐野政言;老中直属情報網―松平定信;スカトロ宴会―水上美濃守 ほか)
    第3章 風雲

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    2011年05月23日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―井伊直弼の首

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    [ 内容 ]
    黒船到来という外患が内憂に転じ、動乱期が始まった―。
    激動期には、誰が政治権力を握るかが決定的な重要を帯びる。
    本書で扱う安政期のキーパーソンは、部屋住みの庶子から幕府権力の絶頂、大老にまで駆け上がった井伊掃部頭直弼だ。
    条約勅許、将軍継嗣問題、地震、インフレ、コレラなど難問が山積する中、京都朝廷の意向を無視して調印を強行し、反対派を弾圧することで自ら墓穴を掘ることになる…。

    [ 目次 ]
    第1部 安政内憂録(下田開港;便利屋役人;ひるがえる日の丸;伊豆の大津波;海上の遊牧民;爆発事故;お台場崩壊;水戸と彦根;日本橋と深川;江戸大風水害;講武所始まる;お茶坊主;井伊の赤鬼;スト

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    2011年05月23日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「歴史にイフはない」なんて誰が言ったのか―幕府の命運を決した慶応四年(一八六八)一月三日から六日にかけての四日間の戦いは、さまざまな偶然に満ちている。
    なぜ幕府歩兵隊の銃は装弾していなかったか、吹きつける北風は幕府軍にどう影響したのか、そして慶喜の判断はなぜ揺れ動いたのか―。
    誰もがその名を知っているけれど、詳しくは知らないこの戦いをドキュメンタリータッチでたどる。

    [ 目次 ]
    プロローグ 鳥羽伏見の墓碑銘
    第1章 開戦前夜
    第2章 伝習歩兵隊とシャスポー銃
    第3章 鳥羽街道の開戦―戦闘第一日目一月三日
    第4章 俵陣地と酒樽陣地―戦闘第二日目一月四日
    第5章 千両松の激戦―戦

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    2011年04月04日
  • 長州戦争 幕府瓦解への岐路

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    どんな戦争も後世へのメッセージを残している。
    長州戦争は徳川幕府の命取りとなった戦争である。
    勝利した長州藩は、後に『防長回天史』を編纂し、この戦争を明治維新への大きな一歩と位置づけた。
    しかし、幕府側はこの敗戦を総括するに至らず、敗戦の責任者すら明確ではない。
    幕府はなぜ戦争に踏み切り、どう戦って負けたのか。
    開戦前夜から敗戦処理までを克明に描き、長州戦争が現代に残したメッセージを読む。

    [ 目次 ]
    プロローグ 兵は凶器なり(長州戦争とは何か;長州戦争の開戦事情 ほか)
    第1章 長州が朝敵になるまで(航海遠略策と公武周旋;尊攘激派の擡頭 ほか)
    第2章 第一次征長―幕府の威

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    2011年04月03日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

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    題名の通り鳥羽伏見の戦いに関する評伝。鳥羽伏見の戦いというと、普通は武備に優る新政府軍が錦の御旗を振りかざして旧幕軍を圧倒し、御旗に怯えた徳川慶喜が逃亡して旧幕軍が総崩れになったという大まかな概要以上のことは知られていない。だが、実際には新政府軍にとっても非常に際どい戦いで、もし旧幕軍が適切な戦術を取っていれば勝ち目が薄かった事、旧幕軍の武備が劣っていたわけでは無かった事などはあまり知られていないのではないか。本書は4日間に渡って繰り広げられた「第二の天下分け目の戦い」の内実を、従軍兵や同時代の史料を読みながら探っていく。

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    2010年08月29日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―

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    [ 内容 ]
    徳川幕府の生き残りを懸けたイチかバチかの天保改革が、幕末の幕を切って落とした―。
    改革失敗、経済混乱、飢饉に火事に異国船、未曾有の事件が頻発する中、虚々実々の駆け引きに翻弄される幕府首脳の姿は、青雲の大志と権力欲が渾然一体となった政治の現実を教えてくれる。
    尊王攘夷・倒幕開国のうねりが押し寄せる直前、黒船来航までを、さまざまな名珍場面でたどる、既成史観ではわからない幕末政界権力争奪史。

    [ 目次 ]
    第1部 天保政怪録(老中願望 セクハラ大名 三方領知替え 怪盗日本左衛門 ほか)第2部 嘉永外患録(大江戸金融事情 火元争い ワンポイントリリーフ イケメン宰相 ほか)

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    2010年06月30日
  • 大江戸曲者列伝―幕末の巻―

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    いつの世も曲者という者はいるのですね。
    にやにやしながら読みました。
    クリカラモンモンって言葉が頭から離れません。
    岩亀楼喜遊さんがかっこいい。
    大久保彦左衛門さんおもしろかった。いやな爺さん過ぎる。

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    2009年12月04日