野口武彦のレビュー一覧

  • ―幕末バトル・ロワイヤル―

    Posted by ブクログ

    天保の改革の水野忠邦の時代から幕末動乱期までの江戸幕府内の政治構想について短いエピソードを集めることにより描き出している。
    従来の歴史本に対して、大分軽いタッチで書かれていながらも、水野忠邦が何を目指して、そして失敗したのか。開国騒動での幕藩体制の混乱振りが面白く描かれている。

    0
    2009年10月04日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―

    Posted by ブクログ

    タイトル買いでしたが、これは当たり。
    明治維新が始まる直前の「改革はしなきゃいけないけど、何も出来ない」幕府側の(ゴタゴタな)内情が人間味あふれるキャラクターと共によくわかります。
    後は日本人の政治に関するワイドショー的な受け止め方とか200年経っても変わらないなぁとも思いつつ。
    時の権力者とその周辺のゴシップネタも満載なので、幕府側に萌えるあなたは是非w

    0
    2009年10月04日
  • 慶喜のカリスマ

    Posted by ブクログ

    漱石が生まれたのは慶応3年。
    その時、徳川将軍は、最後の将軍慶喜だ。
    漱石の「吾輩は猫である」の冒頭には、「天璋院様」が登場する。登場すると言っても、「天璋院様の御祐筆の妹の嫁御に行った先の云々」と出てくるだけだが、天璋院様は、大河ドラマで宮﨑あおい演じた篤姫だ。
    江戸時代の人物たちは、明治になっても生きていた。明治は江戸と地続きだったのだ。

    慶喜は、明治天皇の崩御した翌年、大正二年に亡くなっている。
    維新は勿論、近代日本の発展、日清•日露戦役も目撃しているのだ。
    そして、「坂の上の雲」の時代が終わると共に、明治天皇、それに殉死じた乃木希典と共に、去っていった。

    将軍時代の慶喜は、その聡明

    0
    2024年05月29日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―

    Posted by ブクログ

    組織内で生き残るためにやりそうなことは今も昔も変わらないのか。
    僕自身は特に策は講じてないのだが、やるやつはやってるんだろうな、と思う。
    付け届けとかもたぶんやってるんだろうな。

    それはそうとして。
    筆者はどうやって昔の人がなにを裏でやってきたか、とかを知りえるのか、と思ったが、あとがきに古文書の原典に当たっていることが紹介されていた。すごいお仕事だと思った。

    0
    2018年03月19日
  • 幕末バトル・ロワイヤル―慶喜の捨て身―

    Posted by ブクログ

    うーん、なんでこんなタイトルにしたんだろう。
    幕末のいろんな利害関係の中の、人の動きを描いているのだが、慶喜はそのうちの一人に過ぎない。
    判りやすく否定的に描かれていて、別にどってことない。
    どってことない。うん。

    0
    2014年10月19日
  • ―明治めちゃくちゃ物語―維新の後始末

    Posted by ブクログ

    維新後、理想通りには行かずそれぞれの思惑が複雑に絡み合っているんだなぁ。今も昔も、きれい事ではないのですね。

    0
    2014年08月18日
  • ―明治めちゃくちゃ物語―維新の後始末

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    箱館戦争が終結してしまうと、私の幕末維新史への関心ががくっと落ちる……んー、というほどでもなく、会津が斗南藩で再興を志して苦労するとか、榎本武揚や大鳥圭介が五年投獄された後に官僚として取り立てられて活躍するとか、斎藤一改め山口次郎改め藤田五郎となった方が西南戦争では抜刀隊に入隊して佐川官兵衛らとともに奮戦するとか(熊本の攻防では谷干城を補佐して山川浩が活躍する)、ピンポイントでは知っているのですが、やはり関心の源が幕末なのでちょっとずつずれていくのです。
    とりあえず私は、西郷隆盛を神格化しない派です。

    0
    2014年05月09日
  • 忠臣蔵まで 「喧嘩」から見た日本人

    Posted by ブクログ

    日本人が喧嘩による自力救済から法治社会へと変貌したのはどういう背景だったのか、関心があり手に取ってみました。
    途上国で自力救済、つまり喧嘩による血みどろの暴力が支配する秩序から、どう法治社会へと変わりうるのか、、日本の過去を辿ることで考えてみたいと思ったからです。

    要するに、公正な裁きの保障がなされていることと、その実効を担保する力が存在すること、ということが述べられていました。

    暴力に支配される、血みどろの世界から社会がどう変わることができるのか、少しヒントになった気がします。

    著者の独特の言い回しや、時折くだけた表現がマニアックな世界を身近に感じさせてくれ、私は一気に読むことができま

    0
    2014年03月17日
  • ―明治めちゃくちゃ物語―維新の後始末

    Posted by ブクログ

    ≪目次≫
    第1部 明治無限録
    第2部 明治反乱録

    ≪内容≫
    週刊新潮に連載されていた歴史読み物シリーズの最終巻。著者が序文で述べている通り、当時は取るに足りぬ話だが、今から眺めれば、その後の歴史のうねりの一端をしっかりと占めていた、と気づかされる物語が続く。
    読むべし!と言いたい。

    0
    2014年01月13日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治元年のタイトル名の戦いは、圧倒的な優勢であるはずの旧幕府軍がどうして敗れたのか?錦の御旗を掲げた新政府軍に敗れてしまったのか、著者は長州戦争では賊軍とされた長州が決して負けなかったことから、賊軍とされても旧幕府軍は勝てた要素が多くあったこと、その中でなぜ?を説得力ある論調で展開しています。薩摩と会津・桑名の私闘であったかのような最初の取り上げ方であったように、旧幕府軍といいながらも主力は会津・桑名藩で、大かたは様子見であったこと、激しい北風が続いたこと、旧幕府軍が背後から京都を突こうとせず、一方からのみ攻めたこと、そして鉄砲の性能、最後に徳川慶喜の優柔不断と大阪からの逃亡!などを書いていま

    0
    2013年08月17日
  • 幕末バトル・ロワイヤル―慶喜の捨て身―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代の最後の年1867年末までの3年間が描かれてるけど、12月25日の幕府軍による薩摩藩邸焼き討ちで終わっていて、「え、これで終わり?」という感じでした。この先がもっと読みたい!

    0
    2015年03月02日
  • 大江戸曲者列伝―幕末の巻―

    Posted by ブクログ

    幕末は好きな歴史。人気者は取り上げられることは多いけど、顰蹙を買ったり、批判を浴びるような時代のスミを生きた人の物語は興味深かった。

    0
    2010年11月23日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

    Posted by ブクログ

    刀と銃の入れ替わりの辺りを読みたかったのですが、ちょうどどんぴしゃでその辺を描いた三部作の完結編だったらしい。前の二つも読もうっと。内容的には四日間で丸一冊。ドキュメンタリータッチで細かいところまでわかるので面白かった。

    0
    2010年10月15日
  • 鳥羽伏見の戦い 幕府の命運を決した四日間

    Posted by ブクログ

    戊辰戦争の第一局面「鳥羽・伏見の戦い」について書かれた本。1月3日からの4日間の戦闘を、記録・回想録に基づいて詳細に描かれている。

    もしこの局面でこうしていたら…という、「歴史にifは無い」というメジャーな考えとは対照的な目線を多用することで旧幕府軍の敗因を分析しようとする姿勢が印象強い。

    個人的には、鳥羽・伏見の戦いの詳細というよりも「近代戦とはかくたるもの」ということをより深く知ることができたと思う。

    0
    2010年06月06日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―井伊直弼の首

    Posted by ブクログ

    幕末にコレラ騒ぎや富士山参拝騒ぎが起きていたことなどいままで 知らなかったことがわかって面白かったです

    0
    2011年09月20日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―井伊直弼の首

    Posted by ブクログ

    2008/2
    幕末期の動乱について書かれたシリーズ第2弾。今回は井伊直弼を中心として開国に向けての幕政や公家衆の動きなど、いままであまり知られていなかったことも記載している。

    0
    2009年10月04日
  • ―幕末バトル・ロワイヤル―

    Posted by ブクログ

    江戸 特に幕末に疎い私でも たっぷり楽しめた。学校で習ったあの人この人 あの政策この政策の裏話がうじゃうじゃと…『大江戸曲者列伝』がかなり三面記事的というかワイドショー的面白さだったのに対してこれは、もうちびっと教科書的かな。登場人物も水野忠邦やら水戸斉昭やら遠山景元やら幕末語るに必須の方々で。でもこういう本を読んでると 歴史ってホント面白い って思っちゃうね。「歴史の無類の面白さは、何よりも《当事者が筋書きを知らないドラマ》だという点にある」というのは名言であるな。しかしだ 鳥居耀蔵よ 私はそなたが徹底的に嫌いだぞ。

    0
    2011年08月01日
  • 大江戸曲者列伝―太平の巻―

    Posted by ブクログ

    いやはや なんとも 全く。花のお江戸のゴシップ記事満載って感じでしょうか。あんなことやこんなこと 今も昔もやってることはあんまり変わらないってんだ。でも 遠山の金さんの刺青が あの桜吹雪じゃなくて 生首だったってぇのは ちょっとイヤざんすよ あたしは。

    0
    2011年08月01日