野口武彦のレビュー一覧
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あらためて、明治維新は紛れもなく革命だった。その中には3つの革命を孕んでいる。
①政治権力を徳川幕府から奪った政治革命。
②廃藩置県という、もうひとつのクーデターで封建支配層の力を骨抜きにした社会革命。
③その総仕上げとし、職業としての武士を潰した秩禄処分を断行した経済革命。
多くの血が流れた上に...続きを読むPosted by ブクログ -
鳥羽伏見の戦いは幕末期における天下分け目の合戦だったのに、その戦況の推移を詳しく知っている人はそれほどいない。学校でもさらりと流して終わるし、鎖国により兵器の近代化に遅れた保守的な幕府が、いち早く開明し軍備を近代化した薩長に負けたという図式でいつも語られる。本当にそうなのか?という疑問にこの本は答え...続きを読むPosted by ブクログ
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改めて鳥羽伏見が維新期におけるターニングポイントであったことがわかる。鳥羽伏見以前において慶喜はまだ権力を放棄する意思はなく、在京の薩長の兵力は幕府の兵に比べて少数で、薩長の頼みとする土佐藩は日和見な態度であった。そのような環境の中では、その後の権力が幕府に転がるのか薩長に転がるのか不透明な状態だっ...続きを読むPosted by ブクログ
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ちゃんとした文献を基に、こんな軽い文章を書けるなんてとある意味感動した本。野口氏が「ラブラブ」という言葉を用いていてびっくりした(笑)。
書かれている事は知らない事も多くて面白かった。教科書に載っているような有名な歴史人物も、感情移入せずにピリッとスパイスを利かせて紹介しているので自分で調べてもっと...続きを読むPosted by ブクログ -
大村益次郎はやはりすごいんだな。ストーンウォールをアメリカから渡されないとなると、その資金を上野の彰義隊掃討につかって半日で決着つけてる‥とは。Posted by ブクログ
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太平の巻、幕末の巻ともに読み応え十分。
皇族や将軍、勘定奉行、町奉行、武士、医者、町人、遊女にいたるまで、幕末の荒波に逆らい、切羽詰ってなりふり構わず生き抜こうとする人間模様が浮き彫りになっている。どれも悲劇的な結末であったりするのだが。。。
江戸末期の不安定要素となった財政難、役人の腐敗、ない...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
尊王派と佐幕派の対立は、ついに流血の惨を招くに至った―。
殺される側は身分も立場も理由もいろいろだが、「文久」の三年間、政治都市京都を中心に「天誅」の名による殺戮が荒れ狂う。
過激派浪士と新選組が死力を振って斬り合う剣戟ロマン。
それは「鉄砲」の時代を迎える直前、道場剣術から実戦に復活...続きを読むPosted by ブクログ -
幕末前夜の社会状況を老中水野忠邦の史料から身元不明者の文書まで駆使した概説書。著者的には幕末は天保の改革から始まったという認識らしい。Posted by ブクログ
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天保の改革あたりの徳川幕府内のごたごたを、軽妙に書いてある。週刊誌に連載していたものをまとめたので、短く区切られていて片手間にも読みやすい。
今現在の政治状況が幕末くりそつー!と常々思っているのだが、ほんとに、幕藩体制はまだ生きていると確信するよ。
水野忠邦と鳥居燿蔵の暗躍なんてこれぞ時代劇という...続きを読むPosted by ブクログ -
薩長の討幕って、今でいえば学生運動をやってたらほんとに政府を倒しちゃった、みたいな感覚だろうか。しかしこれだけメチャクチャ、場当たりで始まった明治時代ではあるが、その後の発展は人類史上類を見ないもの。日本人ってすごい。Posted by ブクログ
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徳川慶喜をどう評価するかが幕末研究のポイントだと思うのだが、本書は「ダメ将軍」扱い。阿部正弘も徳川斉昭が怖くてオランダ国王の親書を見せられなかったとか、想像ではあるが「あるよなあ」と思う。Posted by ブクログ