日高敏隆のレビュー一覧
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1900年代前半に、ほぼ野生状態の動物と共に過ごしたすごい動物行動学を成立した人の自伝的なやつ。
実際にその人が体験したエピソードがてんこ盛りでとてもおもしろい。ガンの鳴き声を把握して会話できてるのがもはやおとぎ話かのよう。
そこらの沼から水をひとすくいしてアクアリウムを作るという話を読んで自分も...続きを読むPosted by ブクログ -
副題にある通り、動物行動学入門としての名著中の名著。
学者らしく教養深く、かつ、自然動物への愛にあふれた文章に満ちている。
科学的な姿勢と、ユーモアあふれる詩情豊かな表現が両立する事を教えてくれる。
科学者のエッセイや文章というと、高度に知的である人の書くものでとっつき難いかもと思ってしまう。でも...続きを読むPosted by ブクログ -
利己的な遺伝子、ホトトギスはどうやってホーホケキョ と鳴くのか。他のホトトギスから話して育てた鳥に、カラスの鳴き声を聞かせても興味を示さないが、ホトトギスの声には耳を傾け、学習する。環境か、遺伝か、というが学ぶべき内容が遺伝で決まっているのだ。
その他、textureや倫理の話が印象的。
視覚から...続きを読むPosted by ブクログ -
私の気持ちを全肯定してくれる優しい本でした。
幼い子に、読み聞かせてあげたい。
なにより、リカちゃん人形にもふわふわのドレスにも興味がなくて、周りの女の子たちとの違いに、不安を抱いていた小学生の頃の私に読ませてあげたい。
日高さんの他の著書も読んでみよう。Posted by ブクログ -
猫と暮らして7年ちょっと、猫には自意識があるものと思っています(^-^) いったい、ネコは人間のことをどう思っているのだろう。人間の存在を気にかけていないようで、あきらかに人間になつき、そしてまったく依存しきっている(^-^) 動物行動学者、日高敏隆さん(1930~2009)「ネコの時間」、2017...続きを読むPosted by ブクログ
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ヤンデルさんのヨンデル選書にて購入。科学リテラシーなんて言葉すら吹っ飛んじゃう、本質的なものの見方。若い人向けかもしれないが、50過ぎのオッサンにもグサグサ刺さりました。
解説が素晴らしい、それ以上の感想がないくらい。Posted by ブクログ -
『はだかになり野生に帰って、野生のガンたちの群れの社会に溶け込み、ドナウの堤であるきまわったり泳いだりするのが、私の研究の本質的な部分を占めていた。なんと幸福な科学だろう』(P170)
著者のコンラート・ローレンツは、オーストリアの動物行動学者。
動物とともに生活し、刷り込みなどの研究を行い、ノー...続きを読むPosted by ブクログ -
高校生の時に、生物の先生に薦められて読みました。
動物の行動学とか全く興味なかったし、そんな内容の本とは知らずに手に取りましたが、とても面白い内容でした。
研究者とはいかなるものか、観察とはどうするものかが分かります。
お勉強の本ではなく、タイトルの通り、動物と対話するため本です。
作者の動物を観...続きを読むPosted by ブクログ -
すごく面白かった、特に魚の話が最高。
ハトは衝撃的だった。
人間だけがある種の感情や理性を持っているなんて考えは、おこがましいんだなと再認識させられた。
人間だって結局動物でしかないんだあ。Posted by ブクログ -
【動物と過ごす喜びと犠牲】
動物と暮らすという覚悟とはこういうことだ! ということがひしひし伝わるエッセイ。
動物学者の著者の目を通した動物行動の面白さは言うまでもなく、動物を観察するための狂気じみてるような努力も読みごたえあり。思わぬものに夜中叩き起こされる羽目になったり、ご近所からヤバい目で見...続きを読むPosted by ブクログ -
動物行動学という分野の学問を拓き、ノーベル賞を受賞した研究者による動物の本。オーストリア在住で1930-1940年代に活躍したらしい。
著者は魚類や鳥類、哺乳類まであらゆる動物を飼い、様々な実験などを通して動物たちの行動や習慣を観察した。その観察記録やオリジナルな考察は面白く興味深かった。
最後の章...続きを読むPosted by ブクログ -
これはすごい本。
エピソードの何%が思い込みなのか正確にはわからないけど、彼並みに動物の行動と"心"を深く適切に読める人はほとんどいないだろうし、彼が時間をかけて読み取ってくれた"動物の家族"の行動から、気づかされることも多い。
生き物を姿を"本当に詳しく"みる事はとても贅沢なことだとわかる一冊...続きを読むPosted by ブクログ -
コンラート・ローレンツ(1903~1989年)は、オーストリアの動物行動学者。近代動物行動学を確立した人物のひとりといわれ、1973年にノーベル生理学医学賞も受賞している。
本書は、研究エッセイをまとめたローレンツ博士の代表作のひとつで、1987年に邦訳が出版されている。
題名は、偽典(旧約聖書の正...続きを読むPosted by ブクログ -
人間は動物の中でも特別な存在である、と人間は思っているが、本当にそうなのか?ということを追及する一冊。僕個人としては、人間も動物である、そして動物でいいではないか、という意見をもっている。Posted by ブクログ
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子供の頃の好奇心と疑問を大人になってから足と頭で解決…なんて理想的な研究なんだろうって思う。うらやましいというのはおこがましいけれど、うらやましい。
写真も美しく、装丁もしゃれていて、写真集としてもとても素敵。Posted by ブクログ