日高敏隆のレビュー一覧
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動物行動学者、日高敏隆さんの著書。タイトルが面白そうで買ったが、この方の翻訳された本をよく目にしていたことに驚く。優しい語り口で楽しい本なのに、どう紹介したら良いか分からない。それこそ色んな見方があるんだよ、ということなのかもしれない。Posted by ブクログ
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動物・自然を主体として捉えるポストモダン的生物学の名著。(とはいえ古い)
時間も空間も脳の産物という非常にファジーな世界の中で、客観偏重の人間中心主義から脱却させてくれる
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動物の生態を知りたくなったので読んだ。
動物行動学入門とあるがほとんどエッセイのような感じでさくさく楽しんで読める。
コンラート・ローレンツが多種多様な動物たちとともに暮らす中から見える動物たちの生態や行動、その意味するところとは。動物への愛に溢れる1冊。
普通に哺乳類がメインで出てくるものだと...続きを読むPosted by ブクログ -
・科学を志す人には、なぜということしかない。おおいに「なぜ」に取り組めばいい。自分の「なぜ」を大切にあたため続ければいいと思う。
・立つ地面はないということが、物理的な意味でも精神的な意味でもこれからの人間の最大のテーマなのだと思う。
2021.5.18Posted by ブクログ -
符牒にすぎぬ 尻のコピーは大きな乳房で、発情した性器のコピーは、赤く目立つ唇で… 一夫一妻という形式を保ちながら そもそも、なんで個人個人の基本的には性的な関係を国家に届け出て、その承認を求めねばならないのであろうか? 個体というのは早晩「摩耗」して死んでしまう 二つな細胞の合一ということから始まっ...続きを読むPosted by ブクログ
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ヒヨコが生まれて初めて見た動くものを親だと思う「刷り込み」の概念を確立したという学者の著書。様々な動物(ペットではない)と一緒に暮らし、その実際の行動をつぶさに観察している。
様々な記録が盛り沢山だが、動物の種による行動について特に細かい。中でも凶悪獰猛なイメージである肉食獣・オオカミに騎士道精神が...続きを読むPosted by ブクログ -
「なぜ」を大切に。
動物行動学という、それまでの権威から否定されていた分野。科学とは何か。「なぜ」を問い続けることの大切さ。理屈で詰められると、本当はそうではないことを受け入れてしまう。それほどにすっきりわかることの危険性は大きい。ここらへんは戦中戦後を過ごしてきた人の感覚だな、と思う。なんだかん...続きを読むPosted by ブクログ -
気に入った部分。
おやは子どもを一生懸命教育した気になっているけれど、実は子どもはまったく別のかたちでそれを受け取っている。子どもは自分なりにしか吸収しないのだ。
教えた事をどう噛み砕き、自分のものにしていくかは干渉できない。投げたボールは投げっぱなしで良いのだ。受け取る、投げ返してもらうことを期待...続きを読むPosted by ブクログ -
動物行動学者が考える動物のあんなことこんなこと。
専門的な話が連発するのではなく、ちょっとした動物に関するエッセイである。専門家というのは、こういう風に自分の専門の話を噛み砕いて話せる人のことをいうのだと思う。
猫が絵に描いたものをどう認識しているかの話が印象的だった。Posted by ブクログ -
ノーベル賞受賞ローレンツ氏による
動物愛に溢れた動物行動学入門書
と言っても全く堅苦しく無いご自身の動物達との経験談…いえ研究内容だ
「居間に取り付けた檻の中で動物を飼っておく事は、知能の発達した高等動物の生活を正しくは知れない、全く自由な状態で飼うことを身上とする」
という主義を貫いてさまざ...続きを読むPosted by ブクログ -
多彩な生物のそれぞれが特有の知覚世界を持って、その主体として行動している客観的な環境とは異なった環世界を描きます。我々人間が客観的な環境と捉えている世界も個々の人間の環世界のなのかも。Posted by ブクログ
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僕は割と動物が好きな方で、昔は犬、文鳥、シマリスなどを飼っていたし、僕なりに彼ら彼女らの生態、というか表情みたいなものには慰められたり、幸せな気持ちになったりもしてきた。
特に犬は笑うし、怒るし、目を伏せてしょげ返る。
あの時、母親にしかられてしょげ返った子犬が僕の所に助けを求めに来た姿は今でも覚え...続きを読むPosted by ブクログ -
いきものそれぞれに世界があり、人間が見ている世界にあるものは、実に他のいきものが見ている世界には概念がないのかもしれないということを知り、人間含め他のいきものが見ている世界に対する好奇心が湧きました。
私達が今見ている世界や常識とされている考え方は、実は本当の事とは限らず、時代が進むにつれて新たな...続きを読むPosted by ブクログ -
本書も楠木建教授が戦略本30冊として取り上げていた1冊。残念ながら、「戦略読書日記」では取り上げられていなかったので、楠木教授の解説を読むことはできないのだが、どんな解説をしていただろうと想像しながら読みすすめた。
京大の名誉教授である日高氏と弟子の竹内氏の対談をまとめたもの。
「『知る』ためには、...続きを読むPosted by ブクログ