日高敏隆のレビュー一覧

  • 生物から見た世界
    ハイデガーにも影響を与えたというから、読んでみたら本当にハイデガーの認識構図である気遣い相関図式のネタ素なだという印象。環世界の考え方は「動物の目線の立場に立ってその世界観を見たら、どんな世界観になっているか」を人間から昆虫まで幾つかの事例を出しながらその特徴を解説した本で「視点を変える」という意味...続きを読む
  • 生物から見た世界
    多彩な生物のそれぞれが特有の知覚世界を持って、その主体として行動している客観的な環境とは異なった環世界を描きます。我々人間が客観的な環境と捉えている世界も個々の人間の環世界のなのかも。
  • ソロモンの指環 動物行動学入門
    僕は割と動物が好きな方で、昔は犬、文鳥、シマリスなどを飼っていたし、僕なりに彼ら彼女らの生態、というか表情みたいなものには慰められたり、幸せな気持ちになったりもしてきた。
    特に犬は笑うし、怒るし、目を伏せてしょげ返る。
    あの時、母親にしかられてしょげ返った子犬が僕の所に助けを求めに来た姿は今でも覚え...続きを読む
  • 生物から見た世界
    時々こう、思うんだけど、例えば、高いところにあってカミさんが届かないものに、身長差でオレは届いたりするでしょう。身体感覚が違えば空間認識も違う。認識が違えば精神形成ももちろん異なる。自分と他者との違いって、そういう抜本的なレベルから始まっているんだろうな、と。

    まして異種族ならなおさらではないか。...続きを読む
  • 世界を、こんなふうに見てごらん
    いきものそれぞれに世界があり、人間が見ている世界にあるものは、実に他のいきものが見ている世界には概念がないのかもしれないということを知り、人間含め他のいきものが見ている世界に対する好奇心が湧きました。

    私達が今見ている世界や常識とされている考え方は、実は本当の事とは限らず、時代が進むにつれて新たな...続きを読む
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽
    本書も楠木建教授が戦略本30冊として取り上げていた1冊。残念ながら、「戦略読書日記」では取り上げられていなかったので、楠木教授の解説を読むことはできないのだが、どんな解説をしていただろうと想像しながら読みすすめた。
    京大の名誉教授である日高氏と弟子の竹内氏の対談をまとめたもの。
    「『知る』ためには、...続きを読む
  • 世界を、こんなふうに見てごらん
    以前読んだ「世界が分かる理系の名著」で紹介されていた二作が登場。
    子供の時に読んだら、理科が面白くなったかも。
  • ソロモンの指環 動物行動学入門
    一般的に動物と呼ばれているものとの接し方に非常に関心を抱いた。書き方として、擬人法を多用していたが、むしろ人間をなぞっているのではなく、動物自体が主体であり、その延長線上に人間がいるのだ、と再確認した。
  • カエルの目だま
    カエル、トンボ、ミズスマシ、それぞれに合った目があるんだ、って言うお話。

    微妙に絵がリアルで、トンボの複眼のアップは怖かった。
    自分の目を自慢し合って、お互いに認め合って、最後はみんな仲良くなる、という王道と言えば王道のストーリー。
    でも、爽やかで優しい気持ちにもなれ、生き物にも興味がわく、とても...続きを読む
  • 世界を、こんなふうに見てごらん
    こんな風に見れたら、きっともっと人生を美しく感じられる。わたしがみている世界は、わたしの目を通すことで、イリュージョンになっているわけです。すんなり入ってくる、新しい視点の本。
  • 新編チョウはなぜ飛ぶか [フォトブック版]
    動物行動学者、京大名誉教授、日高敏隆先生の本。小学生の頃から、なぜチョウは決まった道を飛ぶのか、といったチョウに対する疑問を持ち続け追求していく様子が描かれています。文章も平易でわかりやすく、昆虫に対する興味を喚起します。
  • なぜ飼い犬に手をかまれるのか 動物たちの言い分
    題に惹かれて読んだけれど著者は虫が専門(?)のようで哺乳類の生態に関するエッセイは少なかったように思う。ちょっと残念。
  • カエルの目だま
    トノサマガエルは自分の目だまを自慢したが、ギンヤンマ、特にミズスマシの目だまは、すごかった。
    カエルはしょぼくれたけど、そもそもそれぞれに合った目だまになってるんだ。
    ひとりひとりの個性を大切に、という著者のメッセージが込められているようです。

    実際ミズスマシの目だまは2対あって、1対は水面から露...続きを読む
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽
    「遊び心」というのはどんな専門家にも必要な視線だと思う。
    難しいことを難しいままに語ることに意味はなく
    科学へのとっかかりをダイエットやマスターベーション、
    浮気など身近(?)な話題で切り込んでいく。
    内容の真偽はおいといて、仲のよい師弟が
    お茶の間の雑談のように繰り広げていく知的エンターテイメント...続きを読む
  • 動物の言い分 人間の言い分
    これも魚はあまり関係ないのですが、動物行動学は直接ネタに関係するので。雑学的な内容の集まりで面白かったです。

    後半、なんで人間の話ばっかりになるのかと思ったら、タイトル通り 前半動物/後半人間 だったのね……。