日高敏隆のレビュー一覧

  • 世界を、こんなふうに見てごらん

    Posted by ブクログ

    動物行動学者のエッセイ。
    動物行動学は、動物を観察してその行動についてを研究する学問。モンシロチョウは下を飛ぶのに、アゲハチョウはなぜ高いところをとぶのか。花、メスに、どうたどりつくのか。

    正しい見方とはなにか、いろいろな立場からみてごらん。相対的にみてごらんと。

    とにかく読みやすい。軽い文体なのに味わい深い。動物行動学というものが認められていない時代の話。東大や京大の違いなどもさらりと。苦労話ではなく、楽しそうに振り返っている。

    時代によって見かたも価値観も変わる。
    絶対的なものなどない。

    なんだかほっとするような、本。
    なにかモヤモヤするときに読み返したい。

    0
    2023年11月18日
  • 世界を、こんなふうに見てごらん

    Posted by ブクログ

    感想
    人間は何をしてきたのか。自然はいつでもそこにあり微笑む。人間が誕生するその前から。きっと受け入れてくれている。だから恩返しも必要。

    0
    2023年09月05日
  • 世界を、こんなふうに見てごらん

    Posted by ブクログ

    動物行動学者、日高敏隆さんの著書。タイトルが面白そうで買ったが、この方の翻訳された本をよく目にしていたことに驚く。優しい語り口で楽しい本なのに、どう紹介したら良いか分からない。それこそ色んな見方があるんだよ、ということなのかもしれない。

    0
    2022年11月18日
  • ソロモンの指環 動物行動学入門

    Posted by ブクログ

    動物の生態を知りたくなったので読んだ。

    動物行動学入門とあるがほとんどエッセイのような感じでさくさく楽しんで読める。
    コンラート・ローレンツが多種多様な動物たちとともに暮らす中から見える動物たちの生態や行動、その意味するところとは。動物への愛に溢れる1冊。

    普通に哺乳類がメインで出てくるものだと思ってたら、ハイイロガン、アクアリウム、コクマルガラス…といい意味で期待を裏切られた。
    特にトウギョの話が面白く、ついYouTubeで動画を漁ってしまった。
    また、8章の「なにを飼ったらいいか!」はペットに適した動物を紹介してくれる。現在飼われているような金魚、モルモット、インコなどをつまらないやつと言い切ってしまうところが面白い笑
    ただこの本を読んだら安易にペット飼おう!とはなかなか思えないかも。動物には動物の本能と行動があり、共に生活するには人間が合わせなくてはいけない。

    一番最後の「いつかきっと相手の陣営を瞬時にして壊滅しうるような日がやってくる。全人類が二つの陣営に分かたれてしまう日も、やってくるかもしれない。そのときわれわれはどう行動するだろうか。ウサギのようにか、それともオオカミのようにか?人類の運命はこの問いへの答えによって決定される」という言葉が忘れられない。
    人間は相手が降参の態度を見せた時、攻撃しないでいられるのだろうか。

    0
    2021年08月28日
  • 世界を、こんなふうに見てごらん

    Posted by ブクログ

    ・科学を志す人には、なぜということしかない。おおいに「なぜ」に取り組めばいい。自分の「なぜ」を大切にあたため続ければいいと思う。
    ・立つ地面はないということが、物理的な意味でも精神的な意味でもこれからの人間の最大のテーマなのだと思う。

    2021.5.18

    0
    2021年05月18日
  • ホモ・サピエンスは反逆する

    Posted by ブクログ

    符牒にすぎぬ 尻のコピーは大きな乳房で、発情した性器のコピーは、赤く目立つ唇で… 一夫一妻という形式を保ちながら そもそも、なんで個人個人の基本的には性的な関係を国家に届け出て、その承認を求めねばならないのであろうか? 個体というのは早晩「摩耗」して死んでしまう 二つな細胞の合一ということから始まった性の現象は いったい何をディスカバー(発見)したことになるのだろう? 慄然 護岸工事 死出虫シデムシ 区別したい時は、昼のパピヨン、夜のパピヨンという。 蝶と呼ばれる鱗翅類は全て昼間活動する。蛾と呼ばれるものの大部分は、夜に活動する。 蝶は視覚的な鱗翅類であり、蛾は寧ろ嗅覚的な鱗翅類なのである。 良識ある人間は去勢されたように黙っている 所謂科学史の常道に乗った決まり文句の言辞はもう沢山である 着想とは、ある知識を別のある知識、或は、ある知識とある事実との間の新しい類似を発見することといえるだろう。それを発見できるかどうかは、基礎知識をもっているかどうかより、その人がその問題にどれだけ関心を持っているかどうかによって決まるのだと思われる。 せんい遷移 こしょう湖沼 決められた道に従って発生していけば、現実に存在する親の形になるしかない胚が、途中から方向を変えるということは、それ以後の既定の道、既定の親の形というものが拒否されるわけである。その拒否の上で、新しい方向へ飛躍が成された時、初めて新しい種が出来ているのではないか?

    0
    2021年02月05日
  • 人間はどういう動物か

    Posted by ブクログ

    表題の通り、人間が一つの動物であるところに立脚点を置いて論を進めている。しかし、表題に対する明快な答は得られない。
    トリビアとなりえる様々な事象を紹介してくれた点では非常に興味深い内容だった。しかし表題の答えを知りたいと思う読者にとっては、すこし回り道が過ぎるかもしれない。特に第二章「論理と共生」では都市計画に関する記述に終始している部分もあり、本題との関連性の低さを思わせた。
    雑誌等に掲載された著者の短編を集めているので、内容の重複も多々ある。特に「利己的な遺伝子」に関しては何度も出て来て、しつこいようにも感じた。
    ドーキンスをはじめ、様々な動物行動学の学説を概観できるという点では、お手頃な本だと思う。読んでいて退屈な本ではなかった。

    0
    2021年01月15日
  • ソロモンの指環 動物行動学入門

    Posted by ブクログ

    動物の生態。それらをただ客観的に調べるだけでなく彼らの気持ちにも寄り添うそんな姿勢の研究に感銘を受けた

    0
    2021年01月10日
  • ソロモンの指環 動物行動学入門

    Posted by ブクログ

    ヒヨコが生まれて初めて見た動くものを親だと思う「刷り込み」の概念を確立したという学者の著書。様々な動物(ペットではない)と一緒に暮らし、その実際の行動をつぶさに観察している。
    様々な記録が盛り沢山だが、動物の種による行動について特に細かい。中でも凶悪獰猛なイメージである肉食獣・オオカミに騎士道精神が備わっており、か弱くて大人しいイメージのウサギやシカは相手が両手を挙げてもこれ幸いに弱点を攻撃しまくり死ぬまで戦う、というエピソードが面白かった。人間のイメージというのは実に勝手なものである。
    あとイラストがかわいかった。線が細いがしっかりしててトーンの貼っていないリアルなイラストである。

    0
    2020年12月30日
  • ホモ・サピエンスは反逆する

    Posted by ブクログ

    気に入った部分。
    おやは子どもを一生懸命教育した気になっているけれど、実は子どもはまったく別のかたちでそれを受け取っている。子どもは自分なりにしか吸収しないのだ。
    教えた事をどう噛み砕き、自分のものにしていくかは干渉できない。投げたボールは投げっぱなしで良いのだ。受け取る、投げ返してもらうことを期待するのは傲りだと思う。

    ハチドリやガ、チョウの話もとても興味深い。
    ソロモンの指環でも感じたことだけど、研究者って好奇心が凄いよね。?があったらなぜ?どうしてそうなるの?こうしたらどう?を突き詰めていく。たしかに、のほほーんと生きていたら頭の成長はないよな。

    0
    2020年10月08日
  • 日高敏隆 ネコの時間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    動物行動学者が考える動物のあんなことこんなこと。

    専門的な話が連発するのではなく、ちょっとした動物に関するエッセイである。専門家というのは、こういう風に自分の専門の話を噛み砕いて話せる人のことをいうのだと思う。

    猫が絵に描いたものをどう認識しているかの話が印象的だった。

    0
    2020年08月17日
  • ソロモンの指環 動物行動学入門

    Posted by ブクログ


    ノーベル賞受賞ローレンツ氏による
    動物愛に溢れた動物行動学入門書

    と言っても全く堅苦しく無いご自身の動物達との経験談…いえ研究内容だ

    「居間に取り付けた檻の中で動物を飼っておく事は、知能の発達した高等動物の生活を正しくは知れない、全く自由な状態で飼うことを身上とする」
    という主義を貫いてさまざまな動物達と暮らすのだが、それに伴う家族の犠牲やご苦労、ご近所への損害はは計り知れない
    人ごとだからこちらは笑って読んでいられるが…

    例)
    ・家の中で放し飼いにしたネズミ
    そいつが家中勝手に走り回り、敷物の切れ端から巣を作る
    ・庭に干した洗濯物のボタンを片っ端から食いちぎってまわるオウム
    ・大型で相当に危険な動物たちを飼っていた頃は、庭に大きな檻を作ってその中へ入れた
    ーーー動物ではない、私たちの娘を
    ・子ガモの代理ママとして、庭を低くしゃがんだまま「ゲッゲッ」とわめきながら2時間の散歩
    草むらに囲まれた場所で肝心な子ガモの姿は外を通る観光客からは見えない(笑)



    ■興味深かった内容をピックアップ

    ・コクマルガラス(オス!)に惚れられた著者(念のためだが男性!)
    彼は自分が選り抜きの珍味だと思っている餌をしつこく私に食べさせようとする
    彼は人間の口がものを飲み込むところであることを理解している
    ・飼い犬シェパードのティート
    机の下で寝そべっている時でも、権威ぶった年配の紳士が私と討論中に「君はまだ若い」と言う態度をとったとき、ティートは必ずそういう人の尻に軽く、しかし断固として噛み付く
    その人物の顔や態度が見えるはずがないのに…
    ・ハイロガンの雛
    産まれてすぐ著者とハイロガン語であいさつをしたときから、親子の関係が始まる…
    「哀れな雛は声も枯れんばかりに泣きながら、けつまずいたり転んだりして私の後を追って走ってくる」
    昼間は2分ごとに、夜は1時間ごとに「まだそこにいる?」と言う問いかけを発する
    ・素晴らしく美しいメスのカタジロワシ
    苦労せずして舞い上がれるおあつらえ向きの上昇気流が庭の上空にあるときだけ飛ぶ!
    降りてこようとすると帰り道がわからなくなる
    ご近所から「どこそこの屋根の上にお宅のワシが止まっていますよ」と電話がかかってくるので迎えに行くが、いつもそこまで歩いて行かなくてはならない
    なぜならそのワシは自転車をやったら怖がるのだ
    ・ジャッカル系犬とオオカミ系犬の違い
    『ジャッカル系犬』
     シェパード
    ・従順
    ・誰とでも仲良くでき、事実誰がリードを引っ張っても喜んでついていってしまう

    『オオカミ系犬」
     エスキモー犬、チャウチャウ犬
    ・一度ある人に忠誠を誓ったら、彼はもはや永久にその人の犬である
    知らない人はしっぽすら振ってもらえない
    ・並外れた忠実さと愛着の深さにもかかわらず、決して従順ではない

    新旧石器時代ごろからの人間と犬との古い結びつきが、両者の自発意思に基づいて何の強制もなく契約されたと事実が心和む(通常の家畜は奴隷に等しいがイヌだけは友である)

    〜犬でも他の動物でも、人に従順かどうか…
    でつい判断してしまう
    それって失礼しちゃうよなぁ
    少しズレるが、飼ったことのある紀州犬とヨークシャテリアを思い出す
    紀州犬は本当に手こずった
    父以外の家族を自分より下に見ていた
    プライドが高く、子供がとても嫌い
    人相の悪い人や不審者に遠慮なく吠える
    脱走はもちろん、散歩中に首輪から抜けて自由に走り回り、気が済むまで戻らない
    それに引き換え、ヨークシャテリアはもう可愛くて仕方なかった
    自分が居ないとダメなのね君は…
    完全に小型犬の典型
    何かあると膝の上に飛び乗り、上目遣い
    散歩中に他の犬を撫でるとヤキモチを焼きキャンキャンアピール
    どうしてもヨークシャが可愛くなってしまった
    でもこの比較は間違っているよなぁ
    ある意味紀州犬は誇り高くて賢く、とても美しかった
    ふとそんなことを思い出した

    本当はもっと重要で興味深い動物の発見や研究内容が多々あるのだが、どうしても面白ネタが印象に残ってしまった

    動物と人間の心が通う奇跡的で心に暖まるストーリーがユーモア交え展開し、とても読みやすい

    生物や生態系って本当に不思議で神秘的であると改めて認識できる良書である

    0
    2020年04月30日
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽

    Posted by ブクログ

    本書も楠木建教授が戦略本30冊として取り上げていた1冊。残念ながら、「戦略読書日記」では取り上げられていなかったので、楠木教授の解説を読むことはできないのだが、どんな解説をしていただろうと想像しながら読みすすめた。
    京大の名誉教授である日高氏と弟子の竹内氏の対談をまとめたもの。
    「『知る』ためには、ストーリーが必要になるよね。『〇〇は××である』という話に『なぜならば』という理由が付いて初めて一つのストーリーができるわけ。そのストーリーをこちらが諒解して、納得するという行為がサイエンスなんだと、僕はずっと思っている。
     『なぜならば』の部分をどういうふうに証明するか。その証明は時代によって内容もやり方も違う。ウソでもいい、あるいは時代が変わればウソになる、…」
    「とにかく、物事や現象について理由を付けてストーリーを作り、そしてそれについて納得するのがSCIENTIA-科学だと思うんだ。」
    おそらく本書のポイントはこの一節に凝縮していると思われる。これまで経営学は科学ではない、スキルであると思っていた。しかし、上記の考え方に立つと、経営学も科学として成り立つかもしれない、と思った。
    また、まえがきの冒頭で、日高氏が、
    「ぼくは人の話を聞いていて、いちばんおもしろいのは『裏話』である。」と始めているが、「ストーリーとしての競争戦略」の「思わず人に話したくなる話をする」という一節を思い出した。

    0
    2021年08月08日
  • カエルの目だま

    Posted by ブクログ

    カエル、トンボ、ミズスマシ、それぞれに合った目があるんだ、って言うお話。

    微妙に絵がリアルで、トンボの複眼のアップは怖かった。
    自分の目を自慢し合って、お互いに認め合って、最後はみんな仲良くなる、という王道と言えば王道のストーリー。
    でも、爽やかで優しい気持ちにもなれ、生き物にも興味がわく、とても良い絵本だと思います。

    0
    2015年05月29日
  • 新編チョウはなぜ飛ぶか [フォトブック版]

    Posted by ブクログ

    動物行動学者、京大名誉教授、日高敏隆先生の本。小学生の頃から、なぜチョウは決まった道を飛ぶのか、といったチョウに対する疑問を持ち続け追求していく様子が描かれています。文章も平易でわかりやすく、昆虫に対する興味を喚起します。

    0
    2012年08月10日
  • なぜ飼い犬に手をかまれるのか 動物たちの言い分

    Posted by ブクログ

    題に惹かれて読んだけれど著者は虫が専門(?)のようで哺乳類の生態に関するエッセイは少なかったように思う。ちょっと残念。

    0
    2012年06月13日
  • カエルの目だま

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    トノサマガエルは自分の目だまを自慢したが、ギンヤンマ、特にミズスマシの目だまは、すごかった。
    カエルはしょぼくれたけど、そもそもそれぞれに合った目だまになってるんだ。
    ひとりひとりの個性を大切に、という著者のメッセージが込められているようです。

    実際ミズスマシの目だまは2対あって、1対は水面から露出しており、食料や敵を見張る。もう1対は、水中にあって、速度センサーの役目を果たしているらしいです。

    0
    2024年03月24日
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽

    Posted by ブクログ

    「遊び心」というのはどんな専門家にも必要な視線だと思う。
    難しいことを難しいままに語ることに意味はなく
    科学へのとっかかりをダイエットやマスターベーション、
    浮気など身近(?)な話題で切り込んでいく。
    内容の真偽はおいといて、仲のよい師弟が
    お茶の間の雑談のように繰り広げていく知的エンターテイメント。
    読んでいて面白かったけれど、あとには残らないなぁ。
    浮気云々や動物行動学の話より
    「科学は究極のエンターテイメントだ!」と言う
    やわらかく新鮮な論には大いに共感。
    でも、本ってより、雑誌の企画だな、これは。

    0
    2009年10月04日
  • 動物の言い分 人間の言い分

    Posted by ブクログ

    これも魚はあまり関係ないのですが、動物行動学は直接ネタに関係するので。雑学的な内容の集まりで面白かったです。

    後半、なんで人間の話ばっかりになるのかと思ったら、タイトル通り 前半動物/後半人間 だったのね……。

    0
    2009年10月04日