牛島信のレビュー一覧
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ワンマンオーナー桶山社長が、順調に会社を成長させた。
心臓病を抱えて、69歳の年だった。年商は1500億円。
株の時価総額が 500億円を超えていた。会社は1969年に設立した。
矢内安正弁護士は、その会社の社外監査役になった。
もともと、斎藤弁護士が会社の顧問で、後を継いだのだった。
そして、その矢内は、桶山の婚外子だった。
株を持っていない社長はいったい誰のために稼ぐかが問題。
桶山には、自分の中に黒い犬が住んでいるように思えた。
自分のしてきたことに何の意味があるのかと思ったりした。
69歳という年齢であることで、
黄昏が見えてきた時に、経営者の中に去来する思いを
描こうとする。補佐 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【利益相反 コンフリクト】 牛島信さん
会社を興し、一代にして一部上場企業にまで育て上げた樋山健介。
ワンマン経営で自分の意見に反する者を粛清し、今や誰も彼に意見できない。
しかし、隆盛を誇っていた樋山のグリーンヒルAも不況の波には勝てず、
やがてリストラを余儀なくされる。そんな時、会社の税務を担当していた
顧問税理士が亡くなり不正な金の流れが監査法人の手によって指摘された。
☆
企業小説というのかな?ちょっと難しくて理解しきれなかった。
物語上、樋山が主人公になると思うのですが、樋山に仕える忠臣の
掛川も裏主人公と言っていいかと思われます。豪胆でイケイケドンドンの
樋山を後ろから支える -
Posted by ブクログ
一部上場の大企業からの社外取締役の誘い。その会社がワンマン会社で、会社の体裁を取り繕うための社外取締役制。
それに乗って、取締役となる大学助教授が飾りの取締役となるが、クーデターが発生。不祥事への対応のまずさを引き金に起こったクーデターに、それを巻き返す秘策として、社外取締役が社長に。
コーポレートガバナンスとは?
社長となった助教授が今度は足の引っ張り合いの中で、過去を暴かれその座を追い落とされる。
会社を替わるごとにステップアップしたと自負している自分自身が、これから目指していく姿のひとつかもしれない、トップにまつわる、政略や権力抗争の実態を垣間見たような気がする。
ページの関係だろうが、 -
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ネタバレチェック項目12箇所。国民に選ばれた人に総理大臣をやってほしい、と、国会議員と党員だけで国民抜きで総理大臣を代えないでほしい、と。150年後に日本は存在しているのか、日本人は日本人でなくなってしまっているのか。幕末から明治にかけての「第一の開国」は、独立を守るために戦っての開国でした、戦争に負けて押しつけられた第二次世界大戦後の「第二の開国」とはまったく性格の異なるもの。失うものを持った人間は弱い、失うことを怖れる人間は、もっと弱い。日本国憲法は当時日本を占領していた一部のアメリカ人たちが彼らの理想とする社会を築き上げるために書き上げたものです。日本人のうち東日本大震災の被災者でない人々のほと
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Posted by ブクログ
全国社外取締役ネットワークの上場企業社外取締役研究会でご一緒している牛島さんが書いた社外取締役をテーマとした有名な小説として、何度も話題に上がっていたので、読んでみた。野中ともよ氏が社外取締役からサンヨーCEOに就任したのが2005年ということを考えると、2004年にこの小説が書かれたのはタイムリーだったことがよくわかる。
だが、自分自身が社外取締役である立場から見るからか、また、書かれてから6年が経過したからか、大学教授が東証一部上場企業の社長になり、叩き上げの元社長やその派閥を退任させるというストーリーは説得力に欠ける気がする。(こうしたことは現実に起こったわけだが)
牛島さんには、社外取