今市子のレビュー一覧
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影の薄い巻き込まれ型主人公代表な(笑)律は相変わらずだが、自己を過大評価しないが自分の力を卑下する事もなく飄々と生きている様が凛としている。きっと、何も知らない人間が律の佇まいを見ると、どこを見ているか解らない透明感のある瞳に惹きつけられることだろうが、モテている様子が全くないのも彼らしい(笑)
安定したぞわっと寒気がする感じ…夜読むとホント怖い、怖がらせるのが目的のホラーでは決してないし、怖がらせようともしてないのに。この作風を崩さない今市子さんが凄すぎる。日本の幽霊が怖い(アメリカーンのパニック型・ショック型とは違う種類の怖さ)感覚がひしひしと伝わる… -
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ネタバレ20150705
今回は読みやすかった。笑
影絵姫はもうちょっとページがあると良かったなぁ。
母なる器は現実的で面白かった。怖かったけど。
「薬指の契約」
祖父の不穏な夢をみた後、律の家に祖父宛に恨みつらみの籠った手紙が届く。
「影絵姫」
訳ありの女の子が律の家でしばらく過ごす事になった。
「告げ口屋たちの囁き」
訪問販売の青年が行き当たった一人暮らしの老人はあまり評判は良くなかったが・・・
「母なる器」
櫻子が幼い頃に何度も出会った、壷を持つ老女の役割とは
「ふさわしい道具」
三島は取り立て屋の言いつけで祓い屋の家で盗みを働き、それと同時期に律が陰陽師にスカウトされる。
向日葵とかい -
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人により、萌えツボは違うもの。
どこがそうなのか、どういうものが好きなのか。
むしろ、BLというテーマのみがうっすら残った
ツボを語る話?
ドラマCD千枚、がすごいです。
それを収納するのも、そこまで集めたのも。
そして皆様、もう清らかな世界に戻れない(笑)
突っ込みたいのは、男性の『ふたなり』について。
ホルモンバランス考えたら、あり得ない想像です。
しかし相手は、夢を糧に生きている男性。
ありですね…きっとありなのです。
まぁ女性の『両性具有』もどうかと思いますが。
そんなにきれいにホルモンが半々なわけもない。
絞り出しているらしいネタですが
かなり面白いですし、楽しいです。
絞り出 -
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鳩さん、初読み。最近の新刊が評判で新人さんだと思ってたのですが、もうずっと前にデビューしていたのですね。こちらがそのデビュー作。
書かれているのは大正時代の帝都に生きる青年二人が結ばれるまでのその長い半生。これがすごく良かったです。
登場人物の心理描写も丁寧で、なおかつ時代小説としての体もきちんと成している。それらが独特の空気感を醸し物語を作っているといっても過言ではなくこんなに完成度の高いBLは初めてだと思いました。その上ちゃんと萌えもあったし。
言葉遣いや表現など、ラノベとしてのBLに慣れている層には敷居がほんの少し高いかもしれません。ですが小説もBLも好きな人にはぜひ読んで欲しいお話です -
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BLとはボーイズ・ラブのこと。
ボーイズ、ラブ。……らぶ?どこらへんが?って聞きたくなるくらいラブが少ない!(無いとは言わない)
そもそも主人公がゲイに目覚めた父を持つ男子学生(彼女あり)で、そのままストレートに彼女と付き合ったまま終わるので、かなり特殊な部類に入る話だと思います。
でも飽きることもなく次はどうなるんだろう、次はどうなるんだろうと、読み進まずにはいられない。今市子ワールドからはそう簡単には抜け出せない。
悟朗が素直じゃなくてかわいいけど結構強かで、でもそこもかっこいい。
人間模様が妙にリアルなのにぶっ飛んでてほんとに何度読んでも面白い。 -
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楠木正成の子孫である楠木正具を主人公に楠木氏や北畠氏にスポットを当て、上洛目前の信長との対決を描いている。登場人物がいきいきと描かれ、導かれるままに読み終わってしまった。草薙剣をめぐる陰謀を絡めることで正具と中村藤吉郎(秀吉)を上手く結びつけていた。そして正具の「悪党」としての筋の通った生き方、北畠の娘である雪姫の凛とした姿勢が気持よい。
もう一人のの主人公である秀吉の描き方も面白い。ひょうたんの馬印や立身出世、蜂須賀党の掌握、勝家との確執、光秀との山崎の戦い、そして天下統一といった後に起きる事件のきっかけがこの伊勢をめぐる攻防の中に無理なく収められていた。これらは読者へのサービスだと思 -
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色っぽいです。
今先生にしては、エロが多いなぁって思ったら、同人誌時代の作品らしいです。でも、かえって色っぽくて良いです。サラリーマンのいい男二人、キスシーンとかロマンチック。そのかわり、ストーリーがイマイチかな?