高橋久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本、目の付け所がいい。
確かに、いい文章、というか、読みやすい文章、というのは、
リズム感がある。作者の声が聞こえ、テンポよく読める。
何より楽しい。
読みにくい文章はどんよりする。
納得。
ただ著者はそのせいで本を読むのが遅いという。
音を聴きながらでも早く読める気がするんだけどなあ、、
むしろテンポよく。
まあそれはそれとして。
作家、作詞家、ドラマーだけに視点が音から入るんだろう。
歌の作詞は半分は曲。
オノマトペの楽しさ。
谷川俊太郎のかっぱかっぱらった(ことばあそびうた)に久々触れた。
引用の多い本。
極め付きは
松本隆作詞で太田裕美が歌う「木綿のハンカチーフ」
吉田旺作 -
Posted by ブクログ
筆者の感性と熱量に圧倒される。巷の旅行本とは一線を画した旅。
海外でのバックパックを中心とした多くの旅。下調べの少ないからこそのハプニング。人の親切が身に染みるし時に怖い目にあったり、貧困ほか哀しい現実を見てしまうことも。
本書は真似すると危険なような現地の人との出会いが多く載せられている。ホテルや観光案内所、列車で相席になった人の案内について行き、予想外に素晴らしい店や観光スポットに巡りあう。
こういった紀行本は受けを狙った奇想天外な記載が多いものだが本書は至って真面目。筆者は全力で笑い泣いている。その旅を支える確かな感性。
読者に媚びる姿勢なくあくまで内容で勝負、無口な頑固親父の料 -
Posted by ブクログ
チャットモンチーの元ドラマーである高橋久美子さんのエッセイ。私はチャットモンチーのファンだが、著者がバンドを辞めてからの作家活動は特に追っていなかった。たまたま SNS で本書が発売されるというのを目にして、その「旅を栖とす」というタイトルの響きと表紙のデザインに惹かれて購入した。いわゆるジャケ買いというやつだ。
バンドを辞めてからの約 10 年で旅の様子が書かれており、本書の 8 割が海外編、残りが国内編となっている。ほとんどが私の行ったことのない土地への旅であるが、読んでいるとそのときの情景や著者の気持ちがよく伝わってきた。バックパッカーとしての旅であり、しかも観光名所を巡るというより -
Posted by ブクログ
ネタバレ三人は
「ふたり」と「ひっぴき」になった
これはそのあとの物語
高橋氏のその後を追って
この本を買った
身近な氏の生活が綴られていて
時折チャットモンチーが顔をのぞかせる
チャットモンチーになる前の積み重ねの話も
そのたびに
不思議と寂しくなって
懐かしくなってしまう
どちらも
もう終わってしまったからなのか
遠い過去を振り返るように
遥かな未来を望むように
その交わることのなかった地平が
やっと繋がったような気がして
音楽家と文筆家のどちらをとるかの揺れが
そこで初めて垣間見えた
そういうことだったのかと思う
音楽よりも言葉そのものを
彼女は選んだのかと思う
そして い -
Posted by ブクログ
バンドや作詞や農業など、多様な経験をもつ著者が文章について書いた本。私は文章を音として意識したことはなかったけど、推敲するときに何度も読み返して読み心地を調整するような作業を通じて、無意識のうちにリズムを感じていたのかも?作詞の分野はまったくの未知なので、そんなふうにつくられてるんだー!という気づきがたくさんあった。いい音を鳴らしたいなあ。
【読んだ目的・理由】文章術の本が読みたかったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.2
【一番好きな表現】実際はノートが真っ黒だけど、完成形は「さっきそこでもいできた新鮮なみかんですの」という感じで、苦労の跡など微塵も見せたくない。(本文から引用)