【感想・ネタバレ】旅を栖とすのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月06日

元チャットモンチーのドラムス・高橋久美子さんの旅エッセイ。素直に感じたことが書かれていて、そして旅の様子がイメージしやすく書いてある。行ったことがない所も、イメージしやすく書かれていて、本の中に書かれていたように、まさに一緒に旅をしている気分になるような本だった。

一カ国目がタイ、二カ国目がカンボ...続きを読むジアとなっていて、自分の旅遍歴(まだ二カ国しか行ったことない)と一緒だ!と思った。ここ行ったことあるなーとか、より面白く読めたと思う。他の国に行った時も、日本に帰ってきてから旅行エッセイで出てきたところを読み直してみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2021年05月29日

筆者の感性と熱量に圧倒される。巷の旅行本とは一線を画した旅。

海外でのバックパックを中心とした多くの旅。下調べの少ないからこそのハプニング。人の親切が身に染みるし時に怖い目にあったり、貧困ほか哀しい現実を見てしまうことも。

本書は真似すると危険なような現地の人との出会いが多く載せられている。ホテ...続きを読むルや観光案内所、列車で相席になった人の案内について行き、予想外に素晴らしい店や観光スポットに巡りあう。

こういった紀行本は受けを狙った奇想天外な記載が多いものだが本書は至って真面目。筆者は全力で笑い泣いている。その旅を支える確かな感性。

読者に媚びる姿勢なくあくまで内容で勝負、無口な頑固親父の料理のような、無骨ながら確実に印象に残る作品です。

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Posted by ブクログ 2021年02月14日

チャットモンチーの元ドラマーである高橋久美子さんのエッセイ。私はチャットモンチーのファンだが、著者がバンドを辞めてからの作家活動は特に追っていなかった。たまたま SNS で本書が発売されるというのを目にして、その「旅を栖とす」というタイトルの響きと表紙のデザインに惹かれて購入した。いわゆるジャケ買...続きを読むいというやつだ。
バンドを辞めてからの約 10 年で旅の様子が書かれており、本書の 8 割が海外編、残りが国内編となっている。ほとんどが私の行ったことのない土地への旅であるが、読んでいるとそのときの情景や著者の気持ちがよく伝わってきた。バックパッカーとしての旅であり、しかも観光名所を巡るというよりは現地の日常をみることを重視している。現地の人とも積極的に交流していて、その土地独自の人生観や経済状況、政治・宗教による影響が書かれており非常に興味深い。自分の日本での生活について考え直すきっかけになったし、日本人は良くも悪くも細かすぎるのかなと感じた。
日本では考えられないような出来事でドキドキする場面もあったが、全体を通して読んで心が満たされた。読むきっかけとなったタイトルや表紙デザインも含めてお気に入りの一冊となった。

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Posted by ブクログ 2024年01月30日

旅エッセイ。自由で冒険心いっぱいの、くみこんの旅先で感じた気持ちが大切に書いてあり、楽しく読み終えた。お金の在り方、使い方などは興味深かく、考えさせられた。日本でも観光地は観光地価格で高いもんな。
一緒に旅をする妹さんとの関係も素敵だった。自由人のくみこんに妹さんが「帰ったらお母さんに言いつけてやる...続きを読むけんな」って言うとこにクスリと笑えた。「何歳じゃ!」とくみこん。仲の良さが羨ましい。
海外も日本国内のエピソードも読んでいて楽しく、時にハラハラして、一緒に旅した気持ちにもさせてもらえた。自分も旅に出るとしたら?と妄想が膨らんだ一冊。勇気を出して一歩を踏み出してみたくなった。

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Posted by ブクログ 2022年05月13日

筆者のこれまで行った国々の旅路を、コロナ禍において立ち止まってしまった今振り返っていくエッセイ。

旅に出た時の楽しい感じだけではない違和感や、もやもや。
残念な思い出なども描かれている。
国によって異なる文化は思想、親切の度合いや反対の気持ちなど。

日本人という、自分というフィルターを通して感じ...続きを読むることをありのまま表現されてて、
あー、旅ってそーゆーことよね
と思い出す一冊。

だから本当に旅した気になるし、旅とは何ぞや?と立ち止まることのできる作品。

海外旅行も解禁になってきた今のタイミングで読めて良かったな。

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Posted by ブクログ 2022年01月04日

海外旅行に行けないので、本の中だけでも行った気になりたい...!と思って購入。
最後まで読んだ時、私も旅を終えたような気持ちになりました。

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Posted by ブクログ 2021年11月21日

不確実性を旅の中に積極的に取り込んで、楽しみ尽くしてしまおうという衝動と言うかエネルギーが凄い!
やっぱり、表現をしたい・実際に楽器を使って表現出来る人の性質?気質?、自分には振り絞っても出て来ないなぁと感心する。表現が自然で率直なので、心にストレートに響く気がする、

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Posted by ブクログ 2021年08月15日

濃く、飾らず、読み応えがある内容だった。
楽しいことも苦々しいことも向き合って書かれているのが印象的だった。

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Posted by ブクログ 2021年08月13日

コロナ禍で旅に出かけられない今だからこそ
読んで良かったです。

高橋さんの肩肘張らない素直な感性で捉えた旅の記録が
オムニバス形式で綴られているので
いつやめても、いつ読み始めても読みやすく
長い間の読書が楽しめました。

私も高橋さん同様
小さい頃に自転車で走り回ってそこら辺を冒険していた時に
...続きを読む感じたあのわくわく感を
旅の間中、味わっていたなあと思い起こしました。
知ること、感じること、考えること、成長することが
旅とセットでした。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

「旅」に妙に心惹かれる時期であったこと。チャットモンチーのファンであったこと。その2つによって本書を手に取った。
本当に徒然なるままに旅のあれこれを記したエッセイで、何かを結論づけたいとか、素敵なことを言いたいとか、そういうちょっとわざとらしい所が微塵もなくて、着の身着のまま感じたことを言葉に落とし...続きを読む込んでいる1冊だった。どの章でも、著者の感性の豊かさが伝わってくる。同じものを見ても、感じることは人それぞれ全く違うのだろうなと、当たり前の素敵なことを思い知らされた。
直近で読んだ別の旅エッセイでも、旅は距離ではなく、気持ちだと書かれていた。旅をたくさんした人ほどそう感じるのかもしれない。
旅になかなか行きづらい今、日々起こる小さな出来事を見逃さずに、どんな毎日も旅のように心豊かに過ごしていきたいと思った。
そして旅に行ける日が来たら、まず、東北へ行きたい。

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Posted by ブクログ 2021年05月31日

旅の楽しさって非現実的でハプニングがあって思いもかけないことがあるそういうところ

初めて目にする景色や音や匂いといった、いつもと違う空気にじわじわとしだいに包まれていく。ゆっくりとやってくるその感覚が最近はたまらなく心地良い

深夜特急の女の子バージョンみたいに思った
映画『プール』観てみます

...続きを読む内を見るための外
旅は人生という生まれた時から始まる長い旅の中の休憩

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Posted by ブクログ 2021年05月09日

- 日本を飛び出たくなるのは、こういうことだ。新しいものに出会いたいのではなく、新しいものを探す目を開きたいからだ。日本だってきっと見つけられるはずなのに、時々私は私の外に出たくてしかたなくなるのだと思う。
- 一通り自分の力でうろうろした後、必ず観光案内所へ行く。または駅員さんが定食屋のおばちゃん...続きを読むに聞く。そしてガイドマップに載っていない地元の人のアジトを探す。丸亀では、有名なうどん屋さんを何件か回った後観光案内所で「お姉さんの1番好きなうどん屋はどこですか?」と聞いて、目をまん丸くされた。そして聞きだした小さな食堂のうどん。私は優しく麺はもちもちで、どこよりもおいしいと思った。あなたのオススメ教えてくださいシリーズは、マニュアルを超えた人の趣味が出るから当たっても外れても面白い。私の悪趣味だ。

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Posted by ブクログ 2021年05月03日

 旅に出られない! 旅行したい! という気持ちで旅エッセイを読む。
 この本が面白いのは、私が好きな、旅先での起きたことだけを描くのではなくて、自分の心うちに起きたことについても描かれていること。だからこそ面白い。
 そして、かつて自分が旅した時のことを思い出す。
 この先、旅行に行ける状況になるか...続きを読むはわからないが、過去の旅の思い出は失われないんだなという気持ちになれた。面白かった。

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Posted by ブクログ 2021年04月25日

居酒屋で旅の武勇伝を聞いているような、そんな楽しいひとときだった。
ありきたりな場所ではなく、地元の人しか知らないディープなところを訪ね歩く著者。わが町に旅に来て「あなたのオススメはどこですか?」って聞かれたらなんて答えようかと、勝手にドキドキしている。

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Posted by ブクログ 2021年03月21日

旅をしている気分になれたし、旅をしたくなった!
久美子さんの優しい人柄も伝わって、本当にほっこりしました!
久美子さんとまたお話ししたいな〜

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Posted by ブクログ 2022年11月25日

商品には値段がついていて、買い物をするとお釣りをもらう。
お釣りは1円単位で、絶対にくれるし、足りない、ごめんなさい、なんてことはまずない。ましてやお釣りをごまかすとか、あわよくば吹っ掛けてやろう、なんて疑うことは、そう。日本にいたらまずお目にかかることはない。

でも、外に出ると、値段がついていな...続きを読むいことが普通だし、お釣りが(空港であっても)飴玉ででてきたり、ごまかされたり。

それでも、旅先で仲良くなったら。気心が知れたら、そんなことはないのね。
そこまで溶け込むことができるか。そこまで楽しむことができるか。
トラブルを糧に、敢えてトラブルWelcome、と言って楽しんでいることがわかります。

若いうちは、やっぱり外の空気を吸って、かいで。いろいろな価値観を吸収するのはいいことだとおもいます。
「ガンジス河でバタフライ」はもっともっと飛んでいるような気がします(名作ですね)。
もう、直感でいい人かどうかがわかる、と言い切っています。それは流石です。
「結局目的は私のお金だったのね、、、」というシーンが出てきます。
人種差別にもお怒りでした。ちょっとしたことでその国のイメージがマイナスになってしまいます。同感です。

被災地の旅が最後のほうにあります。
数百年にいちど、と言われる災害に備えるための工事。はたしてその建築物は数百年の耐用年数はあるのか、その災害が自然災害によるものでないとしたら。

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