五十嵐貴久のレビュー一覧
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ネタバレ春日部高校2年のイノケンら4人は、同じ陸上部の先輩である“ねーさん”が大好き。容姿端麗、性格も良し。だが、ねーさんは大きな病気を抱えていた。それを知った4人は、ねーさんの願いを叶えるべく東奔西走、粉骨砕身大奮闘するのだった……。恋と友情が満載の青春小説であるとともにタイムリミット・サスペンスも味わえる巧みなストーリー。手に汗握るラストに興奮必至。読み味爽やかな快作、待望の文庫化。合言葉は「ダーッシュ!」(裏表紙より)
ねーさんに憧れる4人のおバカな男子高校生が織りなす、ドタバタ青春劇です。いますよね、こういう周りからの注目を集めちゃう魅力的な人って。やり方はめちゃくちゃでも、「誰かのために死ぬ気で頑張る」っていいことだと思います。 -
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最後のドンデン返し、そして謎解きはあっ!と言わせる。
しかし、こじ付けで、うまくまとめたという感じがしないこともない。でも最後に感動を受けた自分がいた。
《本文より》
朝美
「あんた、バカじゃないの?」
そして、大人げなのなさで冬子さんは負けていなかった。
「あんたは下らないことばかり言ってるんだよ。どうしてそれがわからないの?いいじゃない、年が違ったって、子供がいたって。お金がなくたって、格好が悪くたっていじゃない。あんたが本気なら、あたしはいつだってどんな時だってあんたの味方になるよ。あんたがお父さんを説得できないっていうのなら、わたしが代わりに言ってあげようか?」
冬子
もし、藤城が、どうしても気になるのとか聞いてくれたら、あたしは自分の想いを告げようと思っていた。藤城のことが好きだから、気になるのだと。
あたしは期待を込めて藤城の切れ長の目をみつめた。何秒ぐらいたったのだろう。ゆっくりと目をそらした。
「気にしてくれるのはありがたいけど・・・別に何もないから」
それが彼の答えだった。
冬子
不意に、あたしの足がとまった。どうしてだろう。なんであたしは動けなくなっているのだろう。
その理由はすぐにわかった。校門のところに、茶色のダッフルコートと見覚えのある青いジーンズ姿の男の子が立っていたからだ。藤城篤志がそこにいた。
校門までの百メートルほどの距離を、あたしは一気に駆け抜けた。はあはあと荒い息をつきながら、改めて藤城を見つめた。
朝美
最後に一つのメッセージを残した。日本の美しい朝を忘れることはない。妹である朝美のことを忘れることは決してない、と。
彼が伝えたかったのは、その一言だった。それを伝えるために、彼は来日したのだ。
朝美
恋愛にはさまざまな形がある。そしてその中には、高校二年生のときに運命の相手と出会ってしまう者もいる。たとえば、冬子さんと藤城篤志がそうであったように。
それが幸福なことなのか、不幸だったのか、わたしにはわからない。ただはっきり言えるのは冬子さんも藤城も、おそらくは互いに愛し合ったことを一度も後悔しなかったということだ。 -
Posted by ブクログ
ラジオの深夜放送の人気番組に自殺予告のメールが届く。そんなメールの対応を巡って放送局は大慌て。実際の放送局はどう対応しているのだろうか?自分がその立場だったらどうするだろうか?
小説の内容とは別に自分の中高時代の深夜放送思い出しながら懐かしさを引きずりつつ読んだ。
舞台となる「オールナイト・ジャパン」という番組は深夜1時~3時までが1部、3時~5時までが2部というのはまさに私が聞いていた頃の「オールナイトニッポン」。読んでいて頭の中であのテーマ曲がリフレインしていた。
確か中島みゆきや松山千春、所ジョージなんかがディスクジョッキーをしていた。
小説の内容は、最後にあっと驚く結末かと期待したが想像できる範囲でちょっと拍子抜け。しかしながらラジオの深夜放送という懐かしい響きを思い出すことができそういう点では非常によかった。