浜野アキオのレビュー一覧

  • WORLD WAR Z(上)

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    世界的ソンビ禍を生き残った人々のインタビュー集。
    宗教や人種対立、国家の対応、文化意識の違いなどが「歩く死体群」を通して描写され、現実でも聞く様な展開も出てくる。
    「ウォーキングデッド」辺りの近年ゾンビ物にも大きく影響していると思われる。

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    2025年03月04日
  • WORLD WAR Z(下)

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    「ゾンビが支配する世界から如何に文明が再び立ち上がったか」という流れへ。
    しかし、全て元通りではなく『大量のゾンビが自然の危険としてあり続ける』世界である。

    ゾンビの活動領域とタフネスさが異常すぎて、これは地獄の釜が開いた系なのかと思う。深海でも活動する肉体ってなんなんだ……。

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    2025年03月04日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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     このミステリがすごい!で知り、手に取りました。
     主人公は多重人格者で、予想通り、辛い過去を持っているのですが、とある理由から、それを感じさせない程、明るく落ち着いていて、読んでいて好感が持てました。むしろ、その他の非多重人格者の方が、少し性格に問題がある…と感じられる方が多かったです。

     どう面白かったのか、説明するのは難しいですが、分厚いのに、読むのは全く苦痛ではなく、次々と繰り広げられる展開に、ページを捲る手が止められなかったです。本を読み終わりたくなかったです。

     ゆっくり時間の確保が出来る、年末年始におすすめします。
     

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    2024年12月15日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    分厚いが、文字は大きめ。
    分厚さは必要なのか。と思ってしまったが、最後まで読むと必要だと思った。
    歩み出す一歩がキラキラしてました。
    みんな幸せになって、と願いましたね。

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    2024年10月10日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    鬼★5 多重人格×多重人格の人格群像劇!複数の自分自身と戦う若者たちの成長ストーリー #魂に秩序を

    ■きっと読みたくなるレビュー
    鬼★5 今年の翻訳ミステリートップレベル。

    怪物のような作品です、はー、面白かった~。新潮文庫史上、最もぶ厚い本とのことで、1,000ページ以上あります。でも面白過ぎてあっという間にページが進んじゃうのでご安心を。

    前半は多重人格障害者の背景や様々な日常が描かれ、後半は自らの過去を探し出す展開になっていく。ミステリーはもちろん、青春、恋愛、サスペンス、冒険小説など、様々な要素を含んだエンタメ小説です。兎にも角にも「強烈」な作品ですので、是非お時間をとって読んで

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    2024年08月16日
  • WORLD WAR Z(下)

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    下巻おもしろ!墜落した飛行機乗りと日本人のオタクのエピソード痺れたな。日本に対する描写もまあ正しくて面白く読めた。めちゃくちゃ面白い小説だったけど、まあ難点はインタビュー仕立てなので完全な全体像が掴めないとこかなあ。どうイスラエルが鎖国してレデカープランがいつ出てパキスタンとイランが核を打ち合って大パニック?反転構成?日本人の脱出?って整理して知りたい事が多過ぎるなあ。俺は全くゾンビファンではない。しかしめちゃくちゃ面白い小説だった。コロナ後の今読んだのも面白かった。

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    2023年07月15日
  • モンスター・パニック!

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    グリーンループというハイエンドかつハイテクなエココミュニティが火山の噴火により陸の孤島となってしまう、噴火の影響で山奥から降りてきた怪獣に皆殺しにされそうになる住人たちの戦い・・・というのが筋書きです。設定はよくあるのですが、そのぶん住民のキャラクターがいかにも現代であるなと言う感じにアップデートされています。

    主人公のケイト・ホランドはノーマルな人間な感じがします、夫のダンは無職でひきこもりぎみな子供っぽい人間です。その他はグリーンループでグリーン革命を起こそうとしているトニーとイヴェットのデュラント夫妻。同棲カップルのカーメンとエフィーにはロギンヒャの養子パロミノがいます。ヴィンセントと

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    2023年06月11日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    マジックのような話の謎解きが面白い。トリックは奇抜では無く、なるほど、相手にそう思わせることが大事なんだ、と納得。要は、マジックって、こういうことなんだ、と。心理描写も深くて、一気に読んだ。

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    2021年02月06日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    「数字を一つ思い浮かべろ」(ジョン・ヴァードン : 浜野アキオ 訳)を読んだ。
    かなり本格的な謎解きミステリーです。
    と同時に、家族の愛と絆の再生の物語でもあるのだな、これが。
    とにかく面白い。
    犯人はかなり早い段階で察せられるのだけれどそのトリックについては『アッ!』でした。

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    2019年09月24日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    確かに快作。読むのに非常に手間取ったが、最後は見事。
    夫婦感のモヤモヤなど、身につまされたりもした。

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    2019年05月25日
  • WORLD WAR Z(下)

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    日本パートの異質さに大爆笑してしまった。様々な証言を時系列に沿って集めることによってに大きな世界とその流れを提示する疑似ドキュメンタリーの形式はなかなか面白かった。何かざらついた感情を残すラストもゾンビ物らしくて良い。

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    2013年08月27日
  • WORLD WAR Z(上)

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    ゾンビ戦争を生き残った人たちの証言を時系列に沿って集めたフィクションドキュメントルポ。ゾンビものの面白さの一つはゾンビという非人間性の塊に遭遇した時にみせる人々の人間性という物があると思うのだけど、この作品も時系列に沿って集められた証言で語られるその時々の様子からその人間性が滲み出ていて面白い。

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    2013年08月26日
  • WORLD WAR Z(下)

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     下巻。
     世界各地の状況が語られるます。ちなみに下巻では日本の状況も書かれており、なかなか興味深いです。作者は結構日本の文化をよく知っているのかな?
     もし映画のような「ゾンビ発生」が実際に起こったら? その場合の、政治的、軍事的、地理的なことからいろいろと考え、シミュレーション。その結果から導かれる世界観、疑似歴史を一度作った上、それを多面的に書くために様々な人物のインタビューという形をとったのでしょう。かなり労力を感じさせます。
     そして、こうして作り上げられた故に、一つの歴史的事件を様々な視点から見る面白さ、群像劇としての面白さがありました。
     こうしたことから、読み終わった後に何とも

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    2013年04月06日
  • WORLD WAR Z(上)

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     世界が「ゾンビ世界大戦」を経験した後、生き残った人達のインタビューを集めた疑似ドキュメンタリー風作品。
     非常に面白い。強烈な吸引力のある作品ですね。複数の人々のインタビューで、世界が遭遇した事態を浮かび上がらせる手法は想像力を刺激させられます。

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    2013年04月06日
  • WORLD WAR Z(下)

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    ほとんど予備知識無しで読んだので後書で著者があのメル・ブルックスさんの息子と知って仰天。書店でかけてもらったカバーもめくらず一気読みだったので。スティーブン・キングの息子といいやっぱり才能は遺伝するのかな?。環境かな?。
    ゾンビ小説でここまで心動くとは思いませんでした。

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    2013年04月03日
  • WORLD WAR Z(下)

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    ネタバレ

    ゾンビ架空戦記下巻も、面白かったです。
    世界各地での対応、世界規模の対ゾンビ全面戦争、そして戦後まで。
    戦争終結というより、上手く対処しながら復興するという状態だったけれど、「勝ったぞ!ワー!!

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    2025年11月30日
  • WORLD WAR Z(上)

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    全世界を巻き込んだ〈ゾンビ戦争〉の終結から10年、わずかに生き残った人々はそれぞれの場所で復興の途中である……
    そんな各国の人々にインタビューして回り、集めた回顧録。インタビュー形式は久々です、「巨神計画」以来?

    所属している読書会の「ゾンビ回」で紹介された作品のうちのひとつ。
    映画はおすすめされなかったですし、「この内容ならディスカバリーチャンネルでドキュメンタリー風に作ったら面白かったんじゃないか?」でした。確かに…!

    上巻はゾンビ発生から対処の途中。
    地域性や国民性で、対応に違いがあったのがリアルでした。
    大いなるパニック、各国で採用される「レデカー・プラン」的な選別戦法。そして無力

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    2025年11月27日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    多重人格の主人公が多重人格の女性と出会い、自身の闇にある過去の事件について調べていく。
    一気読みではないけれど、読み進めるたびに印象が変化していくのが楽しく長いけど良かった。

    よくこんなややこしい話考えるなぁ…

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    2025年07月22日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    2人の語り手がともに多重人格という設定をうまく使って、それ単体で小説一本書けちゃうような様々な題材を一つの小説に無理なく取り込むことに成功している。
    この分厚いお話を分冊しなかったのは英断だと思うけど、それを売りにするのはちょっと違うんじゃないかなあ。

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    2025年06月14日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    評判どおり面白い翻訳エンタメ小説だった。

    主人公は多重人格者の26歳のアンドルー。脳内に家を作り複数の人格をアンドルーという青年の人格がコントロールし、上手く暮らしている。彼はふとした弾みで殺人犯を事故死に追い込んだことをきっかけに、自分が継父を殺したのではないかという疑念を持つ。そして同じ障害を持つ同僚女性のペニーと一緒に故郷へ向かう話だ。一気読みとまでは行かない。とても読みやすいが、登場人物が複雑なのでホイホイと軽く読み飛ばす感じてはない。

    この本が書かれたのは2003年。デニス・レヘインが「シャッターチャンス」を書き、映画「ペイチェック」が撮影された年だ。何が現実か、自分の記憶は正し

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    2025年01月20日