浜野アキオのレビュー一覧

  • WORLD WAR Z(下)
    下巻おもしろ!墜落した飛行機乗りと日本人のオタクのエピソード痺れたな。日本に対する描写もまあ正しくて面白く読めた。めちゃくちゃ面白い小説だったけど、まあ難点はインタビュー仕立てなので完全な全体像が掴めないとこかなあ。どうイスラエルが鎖国してレデカープランがいつ出てパキスタンとイランが核を打ち合って大...続きを読む
  • モンスター・パニック!
    グリーンループというハイエンドかつハイテクなエココミュニティが火山の噴火により陸の孤島となってしまう、噴火の影響で山奥から降りてきた怪獣に皆殺しにされそうになる住人たちの戦い・・・というのが筋書きです。設定はよくあるのですが、そのぶん住民のキャラクターがいかにも現代であるなと言う感じにアップデートさ...続きを読む
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    マジックのような話の謎解きが面白い。トリックは奇抜では無く、なるほど、相手にそう思わせることが大事なんだ、と納得。要は、マジックって、こういうことなんだ、と。心理描写も深くて、一気に読んだ。
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    「数字を一つ思い浮かべろ」(ジョン・ヴァードン : 浜野アキオ 訳)を読んだ。
    かなり本格的な謎解きミステリーです。
    と同時に、家族の愛と絆の再生の物語でもあるのだな、これが。
    とにかく面白い。
    犯人はかなり早い段階で察せられるのだけれどそのトリックについては『アッ!』でした。
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    確かに快作。読むのに非常に手間取ったが、最後は見事。
    夫婦感のモヤモヤなど、身につまされたりもした。
  • WORLD WAR Z(下)
    日本パートの異質さに大爆笑してしまった。様々な証言を時系列に沿って集めることによってに大きな世界とその流れを提示する疑似ドキュメンタリーの形式はなかなか面白かった。何かざらついた感情を残すラストもゾンビ物らしくて良い。
  • WORLD WAR Z(上)
    ゾンビ戦争を生き残った人たちの証言を時系列に沿って集めたフィクションドキュメントルポ。ゾンビものの面白さの一つはゾンビという非人間性の塊に遭遇した時にみせる人々の人間性という物があると思うのだけど、この作品も時系列に沿って集められた証言で語られるその時々の様子からその人間性が滲み出ていて面白い。
  • WORLD WAR Z(下)
     下巻。
     世界各地の状況が語られるます。ちなみに下巻では日本の状況も書かれており、なかなか興味深いです。作者は結構日本の文化をよく知っているのかな?
     もし映画のような「ゾンビ発生」が実際に起こったら? その場合の、政治的、軍事的、地理的なことからいろいろと考え、シミュレーション。その結果から導か...続きを読む
  • WORLD WAR Z(上)
     世界が「ゾンビ世界大戦」を経験した後、生き残った人達のインタビューを集めた疑似ドキュメンタリー風作品。
     非常に面白い。強烈な吸引力のある作品ですね。複数の人々のインタビューで、世界が遭遇した事態を浮かび上がらせる手法は想像力を刺激させられます。
  • WORLD WAR Z(下)
    ほとんど予備知識無しで読んだので後書で著者があのメル・ブルックスさんの息子と知って仰天。書店でかけてもらったカバーもめくらず一気読みだったので。スティーブン・キングの息子といいやっぱり才能は遺伝するのかな?。環境かな?。
    ゾンビ小説でここまで心動くとは思いませんでした。
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    本書は、深い問題を抱えた登場人物たちに驚くべき自己開示の瞬間を迫るという、絶妙なプロットのサスペンス小説である。

    ニューヨーク市警のトップ殺人捜査官を退職し、現在はニューヨーク州北部で妻のマドレーヌと新しい生活を始めたデイブ・ガーニー。

    「数字を一つ思い浮かべて見ろ!」

    そんな彼の元にこのよう...続きを読む
  • WORLD WAR Z(上)
    なんで読もうと思ったのか忘れたんだけど、全編インタビュー仕立てのゾンビものという異色な小説。色んな人物の視点を組み上げてだんだん全体像が見えてくるような、ボヤけてるような展開は「悪女について」みたいで面白いな。ちょうど「ゾン100」読んでたのもタイミング的に面白い。しかし訳書はなんでこんなにページ全...続きを読む
  • モンスター・パニック!
    面白かった。
    著者の『World War Z』も面白かったがこちらも面白かった。主人公設定としては一人だが、いろいろな媒体から取り寄せて実像を浮かばせるやり方はここでもあった。

    サバイバルモノとしては変化球であり、現代的。ネットインフラが遮断し、食料に心許なさを覚えるが、電気や水の心配がひとまずな...続きを読む
  • WORLD WAR Z(下)
    上巻に引き続き、誰も彼もがアメリカンな喋り方をするのが鼻につく。

    良かったところは、ゾンビ大戦の始まりから終わり、そして終戦後までを書ききったところ。特に終戦後、各人の価値観が経験や所属国家によって様々に変化した点が良かった。
    上巻の後半から下巻の前半にかけては「ゾンビが発生してどうしたか?」が展...続きを読む
  • WORLD WAR Z(下)

    面白かった

    各国が抱える問題とか国ごとの性質とか、そういう部分がリアルに描写されててすごいと思ったけど、日本人視点の話が出てくるとやっぱり理解がしやすいので読むのがより楽しい。
  • WORLD WAR Z(上)

    映画から入った

    レビュータイトル通り。映画版が面白く、WORLD WAR Zに原作があると知って、ずっと気になっていたので購入しました。

    映画はかなり端折られていたんだな、つーか別物なんだなって感じ。でも映画版も原作もどっちも面白い。むしろ別物だから面白さを映画と原作で二回味わえる良作だと感じた。
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    『硝子の塔の殺人』で内で触れられていて気になったので購入しました。久しぶりの海外ミステリ。
    トリックそのものはわりと素直な印象ですが、冒頭からのTHE本格読んでるときのドキドキ感が味わえたのが良かったです。続きが気になって一気に読んでしまいました。主人公の元刑事と奥さんの哀愁漂う倦怠期描写にも緊張し...続きを読む
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    ある日、被害者のものとに一通の手紙が届き、そこには被害者が思い浮かべた数字が書かれていた。
    このトリックの発想は実現がどれだけ可能かは別として面白かった。
    主人公もなかなか魅力的。
    ただ、最後行きつくところは予想通りで、なぜこの主人公が思いつかなかったのだろうというのがちょっと残念。
    続編があるよう...続きを読む
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    あくのある登場人物が織り成すアメリカ的な骨太警察物と怪事件のトリックの解明が主である本格ミステリとの見事な融合。

    序盤は、”お前のことは全てお見通しだ”的な脅迫文とその後に続く全くわけのわからない殺害現場、何か個人的な恨みを買うようなことがありそうな被害者にまつわる誰が何のためにという謎でぐいぐい...続きを読む
  • 数字を一つ思い浮かべろ
    1から1000までのうちから、数字をひとつ思い浮かべろ。お前が思い浮かべる数字はわかっていた。658だ。
    本格ミステリとしての成功は、魅力的な謎を提示できるかにかかっていると思います。難解なだけでも、論理的なだけでもだめで、魅力的な謎。その点、本書の謎はワクワクします。解答は少しやっぱり感がありまし...続きを読む