浜野アキオのレビュー一覧

  • WORLD WAR Z(上)

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    ネタバレ

    マックス・ブルックスによるゾンビ小説。
    世界ゾンビ大戦の終結から10年、その戦争を生き抜いた人々にインタビューした証言録という体裁で物語が進む。上巻は感染の発生から大規模な戦争へと移行し、人類がどんどん追い詰められていく様子がリアルに描かれている。
    戦争を生き抜いたということで軍人中心で物語が進んでいくが、世界中の様々な立場の登場人物により、重層的に物語が紡がれていく。ある地域で重要な出来事や発見があり、それを受けて別の地域では、というかたちの展開はややもすれば単調になるきらいはあるが、設定が程よく練られ、飽きることなく読み進めることができる。
    人類が戦争に勝ち、復興に向けて着実に歩んでいる時

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    2015年08月22日
  • WORLD WAR Z(下)

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    ブラッド・ピット主演映画の原作。但し、映画とは瑞分趣は違います。主人公が国連の関係者という部分は同じだけど、こちらは既にゾンビと人類の長い戦争はほぼ終息しており、国連の調査活動の一環として、その発生から終焉までについて世界中の人々に取材して回った記録という体。
    よって定まった主人公はおらず、世界中でのあらゆる人々のゾンビとの戦いが次々に語られる中で、ゾンビ大戦がどう遷移して行ったかがわかるという仕組み。
    というわけで映画とこちらはある意味別物。映画の中でゾンビ戦攻略のポイントとされているネタも小説側には無い。(小説側はオーソドックスにゾンビの頭を破壊することが唯一の攻略法)
    ただ映画にも言えた

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    2013年09月22日
  • WORLD WAR Z(上)

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    映画のCMを観てから読んだので、映画の雰囲気と全く違うインタビュー形式でビックリ。
    でもそのおかげで、いつの間にか本当にあったことのように錯覚して、読んでてはっと我に返ることが何度か。
    兵器の名前が複雑すぎてちょっと読んでて辛い部分もあったけど、引き込まれる内容でした。

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    2013年08月19日
  • WORLD WAR Z(下)

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    世界で大量発生したゾンビと人類の戦いを描いた本作。
    戦後、生き延びた人達へのインタビューという体裁をとった擬似ドキュメンタリーで、戦後に変貌した世界を垣間見えるのが面白い。
    ゾンビものとしてはおそらく最大規模の物語じゃないだろうか。

    人類の尊厳と知恵、その土地土地の特性やらを踏まえ、陸海空に戦いが展開していくシミュレーションも物凄い。
    もちろん日本もその中に含まれるわけですが、なかなか真に迫っていると思う部分もあり、その分ちょっとズレている部分もあったりでそれもまた面白かったり。

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    2013年06月26日
  • WORLD WAR Z(下)

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    上巻と合わせて一気に読んでしまった。
    世界規模で起こったゾンビ禍を生き延びた人たちへのインタビュー集という体裁の小説。
    この手の話はどこまで妄想を膨らませられるかがポイントだと思うけど、あらゆる国々のあらゆる階層の人々がゾンビに直面して、どう動いたか、国や集団がどう変わったかなんて、妄想のスケールが大きい。ゾンビ小説としても面白いが、世界変容の行き先が興味深かった。

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    2013年04月08日
  • WORLD WAR Z(上)

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    予備知識も無く『このミステリーがすごい!』で20位にランクされていたので読み始めたのだが、かなりハードなゾンビ小説であることに驚いた。

    ある組織に所属する『わたし』がゾンビ戦争を生き延びた人々にインタビューするという形式で物語が進む。

    あり得ないストーリーなのだが、インタビューによりゾンビに関する詳細が語られると現実味が増して来る。

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    2013年03月12日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    引き込まれる謎。それがミステリーにおいて一番の魅力ではないだろうか。

    数字を一つ思い浮かべろ。
    スピリチュアル団体を運営するマーク・メレリーの元へ
    そう記された奇妙な封書が届く。
    658という数字を思い浮かべたメレリーが同封されていた封筒を開くと、
    そこにあったのは先ほど思い浮かべた658と印字された数字が。
    数々の難事件を解決してきた退職刑事のデイヴ・ガーニーに
    持ち込まれたその怪事は、手品めいた謎と
    奇怪な暗示に彩られた連続殺人へと発展する。

    あらすじを読む限り、こんなに魅力的な謎は早々ないと胸が躍った。
    頭で思い浮かべた数字を言い当てる。そんな芸当どうやるんだ?と。
    そうワクワクしな

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    2025年10月17日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    新潮文庫最厚というこの作品――敢えて分冊(上·下巻とか)にしなかった理由は、読み進めていくと理解出来ましたけど、まあとにかく長い。
    色々なジャンルを網羅的に展開しているとは言え、ゴチャっとしている感じ。大きな鍋に手当たり次第に食材ぶち込んで煮ている、と言うか…

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    2025年09月16日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)グダグダ長えし、トリックも、、、

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]半分の物量でいいよな。

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    2025年07月05日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    このミスのランキングに入っているのを見て知りました。大作で読み応えありそうとわくわくしながら本棚に飾っておき、年明けから読み始めました。

    読み終えて、ミステリーの枠組みで期待しすぎたことを反省。
    登場人物の違和感を感じる言動から伏線かもしれないと深読みしていた複数の事柄が、ただそういうパーソナリティの人物だったということでした。。勝手に期待外れな気持ちになってしまいました。

    あとがきにもあったように、ジャンルの枠に嵌めず読むと楽しめたと思います。
    「多重人格を持ちながら生きることを模索する」というテーマを縦横無尽に描ききった物語だったと感じました。邦題が物語の根幹を的確に表していて、秀逸。

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    2025年01月29日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    一気読み必至というほどの推進力はあまりなかった気がします。年始2冊目で挫折したくなかったので、なんとか最後まで読みましたが、期待したほどのスリルを感じられらなかったせいかもしれません。

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    2025年01月02日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    期せずして多重人格ものを続けて読むことになりました。(順番が逆でなくて本当に良かった)

    多重人格の多重ジャンルで1066頁。
    多重人格には虐待描写が避けられないのと、汚い言葉がそれはそれは多発するは正直言って辛かった。

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    2024年09月25日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    退職刑事のガーニーは大学の同級生から
    奇妙な相談を受ける。
    スピリチュアル系の団体を運営している彼に
    まず一通の封書が届き、そこに
    「数字を一つ思い浮かべろ」とあったという。
    同封されたもう一通には、まさに今
    思い浮かべた数字が書かれていた!

    という導入部から始まるのですが
    正直、第一部はこの主役のガーニーが
    退職後にヘンなアート制作にはまったり
    過去のなんらかの事故で失った息子のせいで
    奥さんとギクシャクしていたりと
    やたら内向きなので
    まさかイヤミスな結末じゃ…と思ったよ。

    しかし、その同級生が殺されて
    (雪中に消える犯人の足跡!)
    同じように手紙を送りつけられ
    殺される人が出てきたあ

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    2024年02月13日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    そういうトリック!!!!!!
    うわぁーーー!!!!!

    っていう。そんなぁーえぇーって。

    なわけで、ミステリーとしてはとても楽しめましたが、主人公が女関係でやけに心がぐらついてる様子がなんだか煮え切らないやつで。

    そっちの方がわたし的になんだかなぁーって感じでした。

    いくならいけ!ってかそんな度胸もねーなら大人しく謎でも解いてやがれ。
    と、思ってしまいそうだった。笑
    奥さん、とっても良い奥様なのに。

    そこだな。そこだけやけに鼻にかかる男で、全体通してマイナス。笑笑

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    2023年04月06日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    題名から勝手に数学の話だと思ったがそうではなく、トリックはシンプル?答えがわかったらなるほどーと思った。
    マデリンとガーニー?の夫婦の間がいろいろ気になった。大丈夫なんだよね?

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    2023年04月02日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    人間関係を巡る内省やら心情描写が長々としていてくどいと思ってしまったのが正直なところ。
    タイトルやあらすじに惹かれて読んでみたものの、正直なところ拍子抜け...

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    2022年06月26日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    難解な謎が次々と出てくる。
    黙々と考え、行動するガーニー。要所要所で的確な言葉をくれる奥さんのマデリンの存在が尊い。
    数字のトリックはそういう事ですかという感じでした。

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    2022年02月17日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    600ページ近く時間がかかってしまったが、一度も登場人物欄をめくることなく、内容に興味が持てず、さりとてイライラすることもなく読み終えた。ただ長く単調。内容は半分以下かと。早期退職した警察の人が友人のために事件に巻き込まれるが、またこの「元」っていうヤツがね。。。組織のルールとかしがらみを書くのが面倒だからだろ、としか感じられず。この本の良さは奥さんがとっても素敵。教養あり賢く、旦那に放置されるの勿体ない。長期の旅行行きなよ。旦那はほっとけ。

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    2020年12月26日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    トリックや謎解きは面白かったです。560ページ以上に及ぶ長編で、あの始まりからよくぞこの結末まで、と読後は感慨深いものがありました。残念なのは魅力的な登場人物が出てこなかったこと。印象に残ったのはウィッグ巡査部長ぐらいかな。主人公ガーニーもキャラクタが定まってない感じがしました。シリーズ第一作とのことでこれから書き込まれていくのかもしれません。

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    2020年02月13日
  • 数字を一つ思い浮かべろ

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    退職して田舎に移り住んだ刑事のもとに、大学時代の友人から連絡が入る。今は自己実現教祖として成功しているが、自分の心を読む相手に、記憶にない過去の悪行で脅迫されている。調査を進めるうちに友人は惨殺され、同様の連続殺人が起きていたことが判明。

    いろいろな謎がある、正統派ミステリー。サブストーリーは、刑事という仕事・妻との関係性・没交渉になっていた息子・亡くした息子

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    2019年09月18日