浜野アキオのレビュー一覧
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トリックや謎解きは面白かったです。560ページ以上に及ぶ長編で、あの始まりからよくぞこの結末まで、と読後は感慨深いものがありました。残念なのは魅力的な登場人物が出てこなかったこと。印象に残ったのはウィッグ巡査部長ぐらいかな。主人公ガーニーもキャラクタが定まってない感じがしました。シリーズ第一作とのこ...続きを読むPosted by ブクログ
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退職して田舎に移り住んだ刑事のもとに、大学時代の友人から連絡が入る。今は自己実現教祖として成功しているが、自分の心を読む相手に、記憶にない過去の悪行で脅迫されている。調査を進めるうちに友人は惨殺され、同様の連続殺人が起きていたことが判明。
いろいろな謎がある、正統派ミステリー。サブストーリーは、刑...続きを読むPosted by ブクログ -
このミス海外編9位。
退職刑事のもとに友人から助けを求める連絡が入った。脅迫状めいた奇妙な手紙に悩まされているのだが、その相手は彼が思い浮かべた658という数字を言い当てたらしい。やがて殺人事件が起こり、一面の雪の中、犯人の足跡は森の中で途切れていた…
序盤は不可能犯罪の本格めいたすべり出しだが、メ...続きを読むPosted by ブクログ -
トリックは簡単というかなるほどって感じ。
全体的に暗い雰囲気の小説で最後まで読むのは少ししんどかった。
大風呂敷を広げすぎと感じた。Posted by ブクログ -
警察小説で、本格で、シリアルキラーものという、美味しいとこ取りです。分厚いですが、文章は読みやすく、最後まで読み通せました。
メインのトリックは、読み始める前から、これしかないだろな、と思っていたのが、そのままだったので、意外性はあまりありませんでしたが、普通に楽しめました。Posted by ブクログ -
2010年の作品らしいが、本格ミステリに関して先頭を走っている日本で2018年に出すにはちょっと遅かったんじゃないかという印象。TRICKとかが10年以上前に通り過ぎている地点のような。Posted by ブクログ
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まあトリックそのものは奇抜なものではないがそれをミステリーと上手く繋げてると思う。主人公の性格のせいか、何故か全体としては盛り上がりに欠けるように感じるのは少し残念だか、この辺は人によっても感じ方が違うと思う。ミステリーとしては基本を抑えたいい作品だと思う。Posted by ブクログ
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時折饒舌な部分はあるものの丁寧な文体と翻訳を感じさせない訳文に好感を持った。トリックや犯行の動機そのものにそれほどの新鮮味はないが、飽きることなく読み進むことができた。登場人物の描き分け方も巧みである。Posted by ブクログ
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デイヴ・ガーニーは四十七歳。いくつもの難事件を解決してきた超有名な刑事だが、今はニューヨーク警察を退職し、デラウェア近郊の牧草地に十九世紀に建てられた農館で暮らしている。事件解決以外に興味を持たない夫と二つ違いの妻マデリンとの間にはすき間風が吹いていて、それは近頃ではどんどん強くなってきていた。早期...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルから、スタイリッシュなクライムものかな?ノワールかな?と思いながら読み進めたが、意外とクラシックでしっかり重量も感じられるものであった。掴みは魅力的な謎でグイグイ引っ張られ、途中ちょっと(私は)だれたが、終盤はまた引っ張られた。
ちょっとルヘインを思い出したり。Posted by ブクログ -
ゾンビとの闘いは、一体何のためなのか?
運よく生存したとしても、乾いた瞳に写りこむ光景に心を乱さずにいられるのか…
愛する人、見ず知らずの人にも等しく訪れる真実。
ゾンビの世界には欺瞞も差別も全くない。
幸せを感じることもないかも知れない。
でも、死にながら生きている存在なのには違いない。
違わなく...続きを読むPosted by ブクログ -
まだ上巻、インタビュー形式で淡々と綴られる物語。
必然的に軍事、政治関係者の比率が高い。最終的な感想は下巻を読まないとダメですね。Posted by ブクログ