相原孝夫のレビュー一覧
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●内容
・人材コンサルによるキャリア論。社内スキルの育成を中心に「評判マネジメント」の視点を提唱する。
・成績評価だけでは測れないものを「評判」と捉え、その構造、高め方に迫っている。
「企業が社会のニーズを満たすために、会社員の一人ひとりには企業のニーズを満たすための役割が付与される。その役割を理解し、役割に徹することができる人が重用されることになる。役割を誤解していたり、理解していても演じきれない場合、ミスマッチと判断され高く評価されることはない」
●感想
・キャリア設計への全く新しい視点。もっぱら社内スキルとしての「評判」に特化したものだが、具体論としての「評判の高め方」及びその手順 -
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著者は、長年、ハイパフォーマーの研究をされている方のようです。「静かな退職」や「やりがい搾取」、意味のない業務など、働く意欲を奪う構造的要因を分析し、それを乗り越えるための行動指針が示されています。
●ハイパフォーマーの3条件(成功とウェルビーイング)
①自由裁量(Autonomy)→自分で仕事の進め方や優先順位を決められる
②強みの発揮(Strength)→得意分野を活かして成果を出す
③成果の認識(Recognition)→周囲から正当に評価される
⇒仕事に奪われるのではなく、仕事を活かす生き方が可能に。
●実践のヒント
・成果を出すことを起点に、自律性を確保
・自分の強みを明確し、それ -
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ネタバレ組織の中で働く20代の会社員が、会社に期待されていることを理解し、大きく伸びるための47個の行動習慣が紹介されている。
会社組織でより良く働くためには、会社から求められている役割を演じることが最も大切なスキルであること。特に、就職してから1~2年は少なくとも、言われたことをスピーディーにきっちりこなすことで信頼感を得ることが重要である。対人関係力を強めるためには、敵を作らず意見を通すアサーティブな自己表現をする必要があること。具体的には、自分の思いを確かめ、事実や状況を共有し、具体的な提案をする方法を実践することで実現できる。自分の上司の評判を高める努力をすると、上司に限らず、職場における信 -
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評価と評判は異なる。業績に基づく評価お店を選ぶときに頼りにするのは口コミ情報と言う評価・評判だと本著は言う。評価と評判について、考えてみた。
彼はみんなからの評判が良い。
彼はみんなからの評価が良い。
…どちらも日本語として間違っていない。
私の彼の評価は良い。
私の彼の評判が良い。
どうも、主語が一人だと「評判」には違和感がある。つまり、評判とは、多数からの評価だ。多数からの評価で会社人生が決まる。何やら、当たり前の事を言っているような気がするが、この違いは重要だ。
評価は評価基準を満たせば高まることが明白だが、評判とは主観の集合体であるため基準が存在しない。また評判は長期間かけて気づ -
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ネタバレアウトプット要約(帯コメント)
「20代の今の自分では分かり得ない、会社でどう立振る舞えばいいかがわかる本」
会社でどう立ち振る舞えばいいかの正解は入社3年経ってよくわからない部分であった。なぜならこのようなことは会社や誰かから教えてくれることではないと思っていたからである。
しかしこの本を読み、会社・上司が自分に何を求めているかや上司も多くの悩みを抱えていることを理解することができた。
この本でわかったのは仕事がデキる人はスキルや知識がある人ではなく、求められる自分の役割をしっかり理解し、その期待応える行動をしている人だということだ。頭でっかちで自分の考え方に凝り固まってる人は会社では必要 -
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ネタバレ職場の居心地を良くするのも、悪くするのも、「感情」のマネジメント次第! 人事・組織コンサルタントが、リモートワークの拡大で見えてきた、職場における感情の問題を考察する書籍。
新型コロナウイルスの蔓延により、リモートワークが進んだ。その結果、「意思伝達が難しい」「上司とのやりとりが減った」など、多くのコミュニケーション上の問題が発生した。
リモートワーカーは、離職する可能性が高い。調査によると、在宅勤務を行う人は孤立感が顕著である。また、遠隔勤務者の3分の2は、仕事に意欲を持っていない。
リモートワークは、もともとあった職場の問題を顕在化させた。
「信頼関係の欠如」はその1つ。離れた場所で -
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人事コンサルタントの方の書いた職場の感情についてで、読み物として面白かった。例としてあげられている様々な人のケースのエピソードだけでも、面白い。
ただし、ところどころ研究を引用しているが、かなり主観的で、「?」と思うところもあった。
たとえば、論理的思考が重視されると感情が無視されるという論が2章にあるが、それは論理的思考の使い方が悪いたけで、どこまでも論理的でありながら人の感情に配慮できるような人材は私は何人も知っている。年功序列の日本型=ハートウォーミング、論理的な欧米型=感情を無視する、という考え方は成り立たない。世界の顧客向けで同僚の半分以上が外国人で英語が公用語の、グローバルな環境で -
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ネタバレデキる人は「型」と「習慣」で身体を動かす 「ルーティン化」
結局、何時に起きて、何時にごはんを食べて、何時~何時に仕事をして、などそういうこともきっちり習慣化しているほうが強いのだろう。思い出してみると、浪人生時代、よい習慣を持っていた人はちゃんと力をつけて、自分の目標としていた学校に合格していた。
やりはじめた最初は苦痛だけれど、淡々と習慣化したときに自然と力もつくし、そのときにはモチベーションなんて関係ない世界にいるのだろう。
自分はこの習慣化ってやつが苦手…
やりがいのある仕事とか、自己実現とかではなくて、企業として何を目指しているか、そのために必要なスキルを考えたほうがよい、ということ