会社における「評判」の重要性について述べています。
この本の最後のほうは、よく見られるようなものになってしまっていたのが残念な気もします。
しかし、評判がもたらすものの影響は大きい。気づかないうちに、それにとらわれている自分がいるような気がします。
評判というのは、当たることが多いが、それに引っ
...続きを読む張られすぎないようにすることも大切ではないでしょうか。
評判を向上するための方法も記載されていましたが、人間関係に配慮しつつ、当たり前のことを当たり前にすることが大事だということではないでしょうか。
評判の悪い人の代表例
①自分の実力を誤認している人、自意識過剰、ナルシスト
②自分自身を省みない人、自分はさて置いて他人のことをとやかく言う、評論家
③自分の立場を理解していない人、勘違いの大きい、分不相応な人
評判の良い人の代表例
①自分自身をよく分かっており、他者への十分な配慮のできる人
(専門用語を使わない、師匠的存在、献身的な姿勢、ユーモア)
②労をいとわない実行力の人
(根回し、「ちょっと相談させてもらっていいですか?」、結果よりプロセスに集中)
③自分の立場や役割を正しく理解しており、本質的な役割の果たせる人
(一段高い目線を持つ)
職場とは、組織内のすべての問題の発生源であるとともに、すべての問題の解決の場
職場の問題=“つながり”の希薄化、相互無関心→日本組織の弱体化→孤独感→健康被害
・健全な職場を生むリーダーの感情=ポジティブ・フィーリング
好業績者よりもムードメーカーの存在が大きい
・成果へ向けたほどよい緊張感が必要。もともと日本企業の強さは職場力の強さ
職業人生を保障する真の実力とも言える職業能力
=「周囲と協力して良好な関係で働ける力」「他者に必要とされる力」「他者を動機づける力」
↓
職場においてのみ養うことができる。一旦身につけば、どんな状況下でも安定的に発揮でき、職業人生を送る上での強力な武器となる
パーソナル・レピュテーション・マネジメント
(日々、職場において自らの評判を管理し、維持、向上するように努めること)
①一人ひとりへの十分な関心を持つこと
②プロセスに集中すること
③自らの役割を演じきること
<この本から得られた気づきとアクション>
・評判の重要性は理解できる。ただ、評判は些細なことで形成されてしまうので、それにとらわれてもいけない。
・評判が先入観にならないように。
・評判の解釈は人によって違う面もある。
<目次>
プロローグ すべては評判で決まる
第1章 評価が高くても、評判が悪ければ意味がない
第2章 驚くほど少ない情報と言葉で、印象はつくられる
第3章 中途半端な立場の人ほど、高圧的になりやすい
第4章 結果を出す職場では、他部署の社員が油を売る
第5章 評判を高め維持する、シンプルな考え方と働き方