【感想・ネタバレ】ハイパフォーマー 彼らの法則のレビュー

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Posted by ブクログ

ハイパフォーマー 彼らの法則
著:相原 孝夫
紙版
日経プレミアシリーズ 269

良書 高い成果を上げるための方法論です
つまり、ハイパフォーマーが何をやっているかを語っているのです
なにより、分かりやすい

気になったのは、以下です

・高い成果の上がっている人たちは、「楽に」と言っては語弊があるかもしれないが、「余裕をもって」仕事をしている

・仕事を抱え込めば、リーダー自身に余裕がなくなり、本来のリーダーとしての仕事である、意思決定や計画策定、義務の優先順位付け、メンバーの指導、育成などがおろそかになる

・長時間労働をすれば睡眠時間が減る。疲労が蓄積し、仕事の効率は下がる。ミスも発生しやすくなる。仕事ははかどらず、さらに時間が掛かるようになるので、労働時間がますます長くなる

・本当に優秀なプロマネの場合、どのような問題が起こり得るかをあらかじめ想定し、事前に対策を打ったり、もし問題が発生したらどう対処するかを考えている。そこまで考えておけば問題のちょっとした予兆も見逃さずに感知で、事前に手が打てる

・悪循環に陥らないために、最低限の基本的な生活だけは維持すべきとの考えである

・スランプの時などは、何でもいい、小さなことでいいから、何か変えてみるといいと思います

・小さなことでも変化をつけることで、悪い方向へどんどん突き進むことに歯止めをかけることができる

・プロセス重視の姿勢や、他者尊重、周囲との関係性重視、の姿勢は好循環につながりやすい
 一方、過度な結果重視、周囲との関係性軽視、は悪循環を招きやすい

・好循環を招きやすいか、着手管理こそ、念頭に置くべき点であるということがわかる

・いつも締め切りより前倒し

・失敗を受け止め、そこから学ぶ
 身近な人を助け、その成功を支援する
 自らの強みを認識し、強みを活かそうとする

・ハイパフォーマーに特徴的に見られ、他の人との大きな違いとなっているのは、失敗の受け止め方である

・ただの失敗に終わらせずに、そこから何か学び取ろうとする 経験重視であり、成長重視なのだ

・ビジネスは所詮ゲームだから

・失敗を自分事として受け止め、失敗から学ぶことで、行動は改善される

・成長や進歩、技能の習得、を重視する、習得型の人
 習得型の人は成長を望む、技能や能力を高め、より良い存在になろうとするのだ
 習得型の人は、能力不足による低調な結果や直面するトラブルをネガティブには捉えない
 問題にぶつかっても、特に意気消沈したり、無力感を味わったりすることなく、壁を乗り越えるための行動をとろうとする

・努力を賞賛されると難題に挑み、能力を賞賛されると易きに流れる

・リーダーになるために絶対経験しなければならないこと、それは失敗である

・楽観性とは、努力し続けることで必ず物事を好転させることができる ということである

・ハイパフォーマーは、常に動き続けている

・小さな積み重ねが、とんでもないところへ行く唯一の道

・困難に直面した時ほど、少しずつ動いてみる

・特に、困難に直面した時には、立ち止まるのではなく、動き続けなければならない

・形から入る

・成果のあがらない人に限って人真似を潔しとせず、自己流にこだわる

・やってみなければわからない

・一気に大きく動かずに、少しずつ動くということを重要なポイントだ

・楽しく仕事をしよう ということだ

・身近な人を積極的に支援すると、当然ながら、関係性は良くなりモチベーションが維持しやすくなり、生産性高く、仕事ができる

・孤独な戦いを選択しない

・誰かを支援し、助けようとしたときにこそ、100%以上の力が発揮される

・魚を獲ってあげるのではなく、魚の獲り方を教えてあげる

・ハイパフォーマーは、結果重視でもあるが、同様に、プロセスも重視する

・ドラッカー曰く、利益の最大化を強調する経営は最も拙劣なマネジメントである

・単純作業をやらせてみると、その人物が後々伸びるかどうかわかる
 不満を露骨に顔に表し、終始不機嫌な態度をとる者と、懸命に没頭して作業を行う者とに分かれるのだ

・習うより慣れよ 芸事とは、型から入る

・教わるのではなく盗め

・周囲の人たちを助け、より良い方法を模索し続け、失敗から学び、環境変化に柔軟に対応しながら、継続的に貢献しようとすることだ

目次
まえがき
第1章 前向きなあの人が、なぜ結果を残せないのか
第2章 良くも、悪くも、すべては循環する
第3章 期待の新人は、なぜ「平凡な社員」になったのか
第4章 失敗から学ぶ彼らにとって、仕事は「ゲーム」だ
第5章 彼らは、とにかく「小さな行動」を続ける
第6章 彼らは身近な人を支援し、成功を助ける
第7章 彼らは、たまたまの成果を喜ばない
第8章 彼らは、環境が変わっても瞬時に溶け込む
終章 職業人生を終える時、どういう思いを持ちたいのか
謝辞
参考文献

ISBN:9784532262693
出版社:日本経済新聞出版社
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:850円(本体)
発売日:2014年12月08日1刷
発売日:2015年01月26日3刷

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

<感想>
この前、同じ著者の「仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか (幻冬舎新書)」を読んだ。自分の仕事の仕方がモチベーション(気分)に負う部分が大きく、不安定になりがちだっただめ解決策を求めて行き当たった一冊である。
本書は「ハイパフォーマー」という切り口で、仕事の成果の出し方を検証している。既に成果を出せる人にとっては当たり前の内容かもしれないが、私のように気分に左右されるタイプにとっては示唆に富む一冊である。

「自己正当化」ではなく「その失敗から何を学ぶか」が重要なのだ。

<アンダーライン>
・「希望とは努力が報われると思う時に生じる、絶望とは努力してもしなくても同じだと思う時に生じる」
・「納期厳守」と「着手管理」
・(失敗の受け止めは)情緒面はスルーし、事実だけ受け止めるため、必要以上にダメ―ジを受けない
・ビジネスは所詮ゲームだから
★★★★「No error, No play」
・発明の過程においては、失敗というのは、解決を待っている単なる問題点であり、課題に過ぎないんですよ。
・普通の人なら「失敗」と考えるところを、彼らは「学習」と考える。起業家は試行錯誤とそれに伴う失敗を避けようとしないのだ。
・混乱した行為は秩序ある無為に勝る
・やる気を持続させるために必要なのは、少しずつでも前進している感覚を味わうことである。
★孔子は、「歩みを止めないかぎり、どれだけ遅く進んでもかまわない」という言葉を残している。
・たとえば建築とは家を建てることによって建築家に、ハープ奏者はハープを奏でることによってハープ奏者になる。同じように、人は正しいおこないによって正しい人間に、慎み深いおこないによって慎み深い人間に、勇気ある行動によって勇気ある人間になるのだ
★★多く聞かれた意見としては、「誰かに言われてやるのが嫌なので、言われる前にやることにしている」「他の人たちよりも早く取り組んで、早期に自分のものとしたいと思っている」などがある。自分でコントロールしているという感覚が重要なのだろう。
・人はリスクを予測するのは得意でも、チャンスを見きわめるのは苦手だ。
・人が多く念頭に置いている自問、は「自分が成功するにはどうすればよいのか?」であろう。そこで質問を変えてみる。「自分が幸せな気持ちになるにはどうすればよいのか?」
・彼らはたまたまの成果を喜ばない
・「なりきる」ことで「脳をだまし」、淡蒼球を起動させることができる

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

◆1 前向きなあのひとがなぜ結果を出せないのか


・できる人は暇です、といい、普通の人は忙しいという



◆2 良くも悪くもすべては循環する

・たいしたことではないのに深刻に見えてしまう



・ピグマリオン効果

期待をかける→期待に答えようと頑張る→実力がつく

→実績があがる→能力の高さを実感する



・ダメージ症候群は自己増殖する



・失敗を自分のこととして受け止める好循環



◆5 彼らはとにかく小さな行動を続ける

・ハイパフォーマーは動き続ける→行動量による質の向上



・アズイフの法則

→感情は行動から生まれる



・好業績者のようにふるまうと好業績者になる



・彼らは新しいものにいち早く反応する



◆6 彼らは身近な人を支援し成功を助ける

・ハイパフォーマーはなぜ楽しそうなのか



・身近な人を大切にする重要性



・嫌いな人のことはあえてよく言う



◆8 彼らは環境が変わっても瞬時に溶け込む

・ハイパフォーマーは業種や職種にあった風貌をしている



・ピーターの法則とハイパフォーマーの限界

「人は無能になるまで出世する」

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2017年11月01日

Posted by ブクログ

書店で手に取り、目次を見て衝動買いしました。文庫本でコンパクトですが、ハイパフォーマーの共通点を分析し、洗い出しており、分かりやすくまとめてありました。

ビジネス成功の本質というか原理原則に通じるものを感じました。

特に目に止まったのは、良くも悪くもすべては循環するという視点で、好循環を生み出す起点となる、以下の行動習慣があるという。

①失敗を自分自信に原因があると受け止め、そこから学ぶ
②とにかく小さな一歩を踏み出し、トライを繰り返す
③チームメンバーや身近な人の成功を助けることで自分の成功に繋がる
④成功を再現できるようになる為に、近視眼的な目先の成果ではなく、方法論の確立を大事にし、自分なりの成功パターンを確立する
⑤「習うより慣れよ」で、経験を重視し、周囲の環境と融和を図る

などが挙げられている。

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2015年03月01日

Posted by ブクログ

仕事はゲーム
ハイパフォーマーの人の特徴
1.失敗を自分事として受け止め、失敗から学ぶことで行動は改善される。
2.とにかく小さな行動を続ける。

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2017年02月13日

Posted by ブクログ

ハイパフォーマーの共通点をまとめた本。自己啓発のような気もするけれど、学問的な文献も示しているのでおもしろい。一般的な人との分岐点を示しているので、意識がわかる。新人、上司など様々な立場のことを書かれている。どうすればそうなれるのかを知りたい。

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2015年03月07日

Posted by ブクログ

良くも悪くもすべて循環するという前提はたしかにそうかも、と思います。常にではないにしても、好循環に入りやすい動きをしておくことは、大切かも。本書は決して特別なことを言ってません。小さな行動を続ける、身近な人を支援する、といった点は意識していきたい点です。

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2015年02月05日

Posted by ブクログ

成果よりも成長を、結果よりもプロセスを、損得よりも関係性を。

仕事や職場のなかでの自分と向き合うきっかけになった。

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2022年01月05日

Posted by ブクログ

ハイパフォーマーに共通してみられる行動は、その行動自体が「成長欲求」や他社と良好な関係を築こうとする「親和欲求」ばど、だれもが持っている根源的な欲求を満たすものとなっているため継続しやすく、勇敢化しやすいという特徴がある。
そのためには「プロセス重視」の姿勢や「他者尊重」「周囲との関係性重視」の姿勢は好循環につながりやすく、一方「過度な結果重視」「周囲との関係性軽視」は悪循環につながりやすいらしい。
そこでパイパフォーマーに共通する好循環の起点として、「失敗を受け止め、そこから学ぼうとする。経験重視であり成長志向。そうすることで経験値が蓄積され一段レベルの高いことにもチャレンジできるようになり、また塩お会いしても再度そこから間なぶ、好循環が生まれる」
親として、子供に称賛するのは能力ではなく、努力を称賛する事。努力を称賛されたグループは難しい課題を選ぶ傾向があるらしい。

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2015年08月02日

Posted by ブクログ

分析したというよりも、いろいろな本から抜粋した寄せ集めであり、いろいろな人の話を聞くとこんなこと言う人が多いよ的な根拠の薄さが感じられた。
まあ直感的に確かになあと思うことが多いので、気づきのきっかけにはなるかな。

①優れた存在であることよりも、優れた存在になること。be goodよりget betterを重視する。成長思考が大切というのは、ごもっとも。僕の場合は、危機感が成長思考の根源かなあ。

②真剣になるけど、深刻にならない。だって、ビジネスは所詮ゲームだから。確かに、いくら仕事で失敗しても、死にはしないわ。

③働き方という意味では、行動量による質の向上が大切。端的に言うと、暇ですと答えるってこと。そして、やる気を持続させるために必要なことは、前進している感覚を味わうことなので、自分が今何しているかはきっちり仕事は把握しておくこと。手始めに、始発で出社し、早く帰り文化的な生活を送るのもあり。

④お客様と会話すること。すぐにクロージングに入らない。

あとはメモ。
好循環に必要なものは、成功法則やマネジメントスキルではない。
貧困の悪循環とは、貧しい家族は少なくとも3世代以上の貧困の罠に陥る。
親しい友人の一人が肥満になると、57%の確率で自分も肥満になる
再現性を高める。

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2015年05月05日

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