仲村つばきのレビュー一覧
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ページを捲ることすらもどかしくなるくらい、先が気になって仕方なかった。でも読み進めると展開が容赦なくてツラくなり途中ついに「嘘でしょ!?」ってなったわ…。ミリアムがあんなことになるなんて思わなかったし、わたしはグレンがめちゃくちゃ好きだったから…。彼の自分自身でさえ苦しく深く傷ついてしまうくらいのアデールへの思いが、どうか彼女を縛ることなく折り合いつけて、報われてほしいって思ってたから。
でも読むのは止められない。ラスト付近のジルダとのやりとりは涙なくして読めませんでした。アデールは冬の国の嵐になった。春を迎えるために。始まりの塔でクライマックスを迎える展開も見事。
塔に囚われてた姫は、彼女を -
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孫編であるベアトリスたちのお話がめちゃめちゃおもしろかったから密林で注文してから届くのずっと楽しみにしてた…!!時系列的にはベアトリスたちの前の、祖母世代のお話。電子版を買おうとしたときに文庫化されたんで嬉しかったー!!
孫世代と比べるとロマンスのエッセンスが濃くてちょっと驚いた。あらすじだけ読むと姉妹たちで熾烈な王座っていう椅子取り合戦するのかと思っていたんだけれど、マァそういった要素もあるんだけれど、お話の重きは国の立て直しと王家復興、新しい治世の試行錯誤といった感じ。それについてもすごくおもしろかった。グレンとアデールのロマンスもちょいちょい効いていてバランスがよい。続きが気になりすぎ -
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ベアトリスのお話がほんっとにおもしろかったから続編が出たと知って即刻本屋で買いました。ページをめくったらもう最後まで止まらなかった。前作で、狡猾だけれど未熟さが目立ったサミュエルの成長譚。
いずれ希望がもたらされること、他者の尻馬にのっかることばかり考えていた彼が、どう自身の納める領地と向き合うのか。
自身を変えたい、もっとやれるべきことがあるのではないかと考える貧乏令嬢のエスメとぶつかり、お互いにいい作用をもたらしていくところが読み応えある。エスメの勇敢で思慮深く向上心の強いところがとてもいい。
あとこれは毒親からの解放もあって興味深い。イザベラの行いはほんとおぞましいんだけれど、彼女か -
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めっっっっちゃおもしろかった…っていうか帯の文言がかっこいい…「深紅の薔薇よ、イルバスの闇をうちはらえ」って…あー!ぜったいおもしろい!ぜったいおもしろい!って思ったら案の定だった…
尊大な兄と狡猾な弟に挟まれた中間子、ベアトリス。のらりくらりと兄と弟をいなしながら、いずれ骨肉の争いを繰り広げるのかと思ったら、展開は違う方向へ行き…ってほんと面白かったです。ベアトリスが女王としてほんと有能で読んでいて楽しい! 兄弟では兄のアルバートがすごく好きです。これ続編とか出ないのかしら…って思ったら前日譚?アデール陛下のお話がシリーズであった…!読みます!!! -
購入済み
凛々しい
マーガレットもライオネルも真摯に国を思う誇り高い人で、それでも政治の世界では一人一人の思いがそのまま伝わってはいかないというもどかしさがありました。自ら闘いマーガレットとアリスの二人の女性も格好良くて素敵です。マーガレットとライオネルのたどたどしくも歩み寄る様子をちゃんと読みたかったかな。
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購入済み
公共の場所では読めない(笑)
ストーリーも素敵だし、キャラクターの心の変化も読み応えあり。アランさんのお言葉があまりに突き抜けすぎていてにやけて公共の場所では読めない…(笑)
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ネタバレシリーズ7巻で完結巻。
前巻でレイとの話にも区切りが付き最終巻ではエデルとアラン2人がメインの話になっています。まさに最後に相応しい。最後とはいえ、やはり靴箱館ですので靴は登場しました。鉄の靴とラストのブライダルシューズでしょうか。鉄の靴はエデルがディセント家に相応しいかを見極めるために遣わされたステイシア城に眠っていた靴。この靴の秘められた魔力がコーディナル家のマリーとレオンに深く関わってくるというもの。魔術師の靴である鉄の靴を見つけ出し城で起きている事件の解決がエデルに与えられた最後の試練。そして一方のアランはディセント家の引き継ぎをするために父親アルヴァよりシンデレラ王妃の息子でありディ -
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ネタバレ面白かったです!
アランが指南書片手に奮闘するシーンはもう、コメディですね。ラブコメです笑
今巻はそんなラブコメシーンも入りつつ、ちゃんとお仕事の描写もあって、さらに靴はもちろん素敵なドレスの描写まで!素敵な世界観に満足しました。
セスのことは意外とあっさり解決してしまって、そこは驚きましたけど(もっと引っ張るのかと思ってたので)。なんだー結局いいキャラじゃないか、となりながらも、逆に嫌いなキャラにならなくて良かったかも…?と思いました。
ただそのことによって、物語はこれからどうなるの?と疑問が。これからが本番なのかしら、それとも完結すぐなのかしら。
個人的にはお気に入りの作品なので、作者さん