あらすじ
王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、北方の辺境リルベクで趣味の工業生産に明け暮れていた。尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルが常に対立し、間に挟まれたベアトリスは分裂を回避するためにあえて引きこもっていたのだ。だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスはついに政治的決断を迫られる……。国の命運を握るのは王女。激動のヒストリカルロマン!
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Posted by ブクログ
めっっっっちゃおもしろかった…っていうか帯の文言がかっこいい…「深紅の薔薇よ、イルバスの闇をうちはらえ」って…あー!ぜったいおもしろい!ぜったいおもしろい!って思ったら案の定だった…
尊大な兄と狡猾な弟に挟まれた中間子、ベアトリス。のらりくらりと兄と弟をいなしながら、いずれ骨肉の争いを繰り広げるのかと思ったら、展開は違う方向へ行き…ってほんと面白かったです。ベアトリスが女王としてほんと有能で読んでいて楽しい! 兄弟では兄のアルバートがすごく好きです。これ続編とか出ないのかしら…って思ったら前日譚?アデール陛下のお話がシリーズであった…!読みます!!!
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて買いました。
思った以上に面白かった・・・!!
ベアトリス、ぐう有能すぎる。
人柄もよすぎて好きになりました。
兄弟で血がつながっていて他人よりも知りすぎているが故にいがみあってしまう。
お互いを想い、信じたいと思い、国を想うがゆえに疑心暗鬼になる。
その表現がよくされていて続編?も読みたい。
Posted by ブクログ
重厚なヒストリカルロマンはよいものです。
直系の子全員に王位継承権がありきょうだいで共同統治する国で、兄と弟に挟まれた中間子で唯一の女として難しい立ち居振る舞いを求められる若い女王のお話。単なるベアトリスの成長譚でも恋愛譚でもなく、共同統治で国力を上げるところにゴールが設定されているところが面白い。