上原善広のレビュー一覧

  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    若くしてよくこんな調査をしたものだと驚いた。被差別部落出身の著者がかつて当たり前に食べていた食事から始まる調査。
    テーマが世界の被差別民がどのようなものを、どのようないきさつで食べているのかなので、内容は過酷なところもあるが、実に冷静な文章で読んでいて心苦しくなるようなところがない。
    とても面白かった。

    0
    2013年04月16日
  • 聖路加病院訪問看護科―11人のナースたち―

    Posted by ブクログ

    この手の看護師目線の本はよくあるが、ルポライターからの視点というのが新しかった。
    一環とした冷静さと複数の目線から訪問看護を見つめていて、1人の看護師による熟考した内容でなく、その都度インタビューで拾った生の声が描かれていて、はじめて訪問看護に対して逃げ腰になった。
    ステーションではなく病院の訪問看護についてコンパクトにまとまってる点もよかった。

    0
    2013年01月24日
  • 日本の路地を旅する

    Posted by ブクログ

    「路地」とは被差別部落のこと。中上健次は被差別部落を指してそう呼んだそうだ。自らも路地出身の筆者が全国に点在する路地を巡りその成り立ちや景色を描出する。
    西日本では身近な路地も、関東では馴染みのないことが多い。しかし東京にも路地は存在したし、いま現在も路地はたしかにある。そうした路地の記憶を掘り起こしながら筆者は旅をつづける。
    やがてその路地巡りは、筆者自身のルーツ、そして家族と重なり合う。路地出身の筆者が路地を巡ること、それは図らずも自らの半生と路地との関係を再認識する作業となる。ここに至って、本書は単なるルポルタージュではなく、巻末で西村賢太が言うように私小説としての要素さえも獲得する。

    0
    2012年12月27日
  • 日本の路地を旅する

    Posted by ブクログ

    僕は北海道で生まれ育った。北海道にはいわゆる同和問題は少ない。そんな僕に同和問題とは何かを、肌で教えてくれた。

    0
    2012年12月13日
  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    いやー面白かった。

    テーマは、扱い方によっては重たくもなるものを、軽くさらっと書いている。フライドチキンが被差別のものだったとは、寡聞にして初めて知りました。

    全体的に面白いし、あんまり重たい話もないんだけど、中東のロマのところは気持ち悪くなりました。だって私、現代日本人だもん。衛生面が悪いのはダメだよ。食事中に読まない方がいいです。

    しかし、これ読みながら、差別に関してはいろいろ考えたり思い出したりしました。
    それこそ現代日本で「普通」の家庭に生まれた人って、当たり前のように、自分は絶対差別されないって自信を持って、無神経なことを言うことあるよね。とかね。

    何ていうか、「被差別部落の

    0
    2012年01月21日
  • 異形の日本人

    Posted by ブクログ

    最近はマスコミもこういう人々について教えてくれない、他方ネットでは極端な偏見で論ぜられる。異端の人生を知ることのできる良著

    0
    2011年10月06日
  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者は自分の地元でよく食べていた「あぶらかす」「おでんうどん」などの食べ物が被差別部落に特有のソウルフードだったということを知る。

    そうした食べ物のルーツや分布を調べていくと、いろいろと興味深いことがわかってきた。
    ○肉の内臓系が多い
    ○食べにくいものを工夫して食べられるようにしている
    ○カロリーが高い
    ○九州と大阪など離れた被差別部落間で婚姻関係を結ぶことが多く、このため遠く離れた地で全く同じ食べ物が残っていたりする
    などなど・・・。

    そのうち、作者の興味は海外へ。
    フライドチキンにナマズフライなど、海外の「被差別の食卓」にもそれぞれにいろんな歴史や背景がある。
    単に被差別というよりは「

    0
    2011年10月03日
  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    いわゆる「ソウルフード」を切り口としながら、日本における被差別部落、アメリカにおける黒人奴隷、印欧におけるロマ(ジプシー)などの共通点を示していく。
    実はフライドチキンもまた「被差別の食卓」に由来するものであった、という話は意外な発見。一度普及してしまうと多くの人はその背景を気にすることがなくなるのだろうが、一方で、自分たちの生み出した食文化の由来をきっちりと守りたいという要求もあるように思われる(紹介されていたブラジルの「アカラジェ」という食べ物はそういう事例なのだろう)。この辺の折り合いは難しいところだ。

    あまり馴染みのないテーマの書籍であったが、いろいろと発見が多かった。
    豆知識

    0
    2011年07月27日
  • 私家版 差別語辞典

    Posted by ブクログ

    偶然1個前に読んだ本の作者と一緒でした。
    ただ前回読んだ異形の日本人は質と量がどっちつかずな感じで、読後に不完全燃焼感があったのに対してこっちは項目に結構な量が揃ってて良かったです。
    子供の頃に大人たちから隠されていた事について、ある程度分別がつくようになった今だからこそ知るべきことが書いてある本です。

    0
    2011年06月17日
  • 異形の日本人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     読む前は、いわゆる「部落」の本かと思っていたのだが、部落だけではなく、日本人から見て「異形」である人々を書いた本だった。
    「溝口のやり」の執念がすごい。

    0
    2011年05月29日
  • 異形の日本人

    Posted by ブクログ

    はじめの一話で、ゲテモノ系の話かと思ったら、あとからは、いろんなものを極めた人のハナシにスライド。
    面白かった。

    0
    2011年04月14日
  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     私もたまに食べるファーストフード、ケンタッキーフライドチキンは黒人料理だそう。思いもよらなかった。「アメリカの料理」と漠然とした認識しか持っていなかったけど、料理のルーツをたどれば見えなかったものが見えてくる。
      ほかにも、いろいろな国の被差別社会から生まれた料理が載っていて、どの話も興味深く読めた。 被差別部落でしか食べられない料理「あぶらかす」。道一本はなれた一般地区では食べられていないのに、遠くの被差別部落では、同じように食べられている。 これは、被差別部落が一般地区との隔絶を示していると、作者は言う。  確かにそうだと思う。 部落差別は解消傾向にあると、書いてあったが、早くそうなっ

    0
    2011年09月13日
  • 聖路加病院訪問看護科―11人のナースたち―

    Posted by ブクログ

    訪問看護に少し興味があるときに読んだんだけど、
    それよりもこの師長さんの寛大な考えがいいと思った。
    そして病院のブランドの意味がかなりわかった。。
    こればかりは都会にいかないとわからないわ。

    0
    2009年10月04日
  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    ”ソウルフード”は被差別民が(ある意味やむを得ず)食べていた料理の意味なのだ。元は。現代日本の用法は誤用だね。
    みんな食べるようになったものもあればそうでないものもある。
    特に重くはなくライトな読み口。

    0
    2026年01月02日
  • 路地の子(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    本来、盤外戦術は好きではないのだけれど、身内のことを書いてる時はそれを知ってて読むのと知らないで読むのとはまた味わいが違うなぁと思う

    0
    2025年10月24日
  • 日本の路地を旅する

    Posted by ブクログ

    生まれた環境を嘆くより、これからどう生きていくか。どのような地域や階層の生まれでも、その人の可能性を信じるしかない。


    この言葉がすごく響いた。誰にでも当てはまると思う。でもそれは仮に私が言っても意味がなくて、上原氏が言ってるから意味があるんだと思う。

    0
    2025年01月27日
  • 日本の路地を旅する

    Posted by ブクログ

    自信の来歴を振り返りつつ、全国各地の路地(同和地区)をめぐるエッセイ集。その土地の歴史について、簡単な解説はありますが、基本的に著者の雑感が中心の読み物といった体です。
    差別といっても各地でその形は様々で、当事者もその受け取り方は様々。
    食肉加工や靴職人の技術が、そういった同和地区と深くかかわっているということをはじめて知りました。あと「臭い」についての言及がとても多かったです。
    同和地区を隠す、忘れようとするような動きは、実は被害者を守る行為というより、加害者側の罪を隠ぺいするために使われているような気がします。

    0
    2025年01月23日
  • 被差別のグルメ

    Posted by ブクログ

    ⚫︎サクッと読めるかと思いきや、アイヌ部分が長すぎてだれてしまった…
    ⚫︎とはいえ、具体的な体験談やら潜在的な差別意識など、ハッとさせられる記載もありよし
    ⚫︎中々書きにくいテーマにしっかり向き合っているのは凄いし、自分でどんどん食べているのは偉いよね
    ⚫︎最後の料理の半分は精神性というのはなるほどなと。

    0
    2024年04月29日
  • 被差別のグルメ

    Posted by ブクログ

    上原善広さんを他の著作で知ってから、ずっと読みたいと思っていたノンフィクション。
    差別される料理というのは、つまるところ「ソウルフード」という言葉で表現できるような苛烈な故郷の味であるようだ。
    路地で食べられてきたサイボシや、アブラカスなどのホルモン。アイヌ料理、北方少数民族の料理、沖縄の島々の料理。そして今や日本中で愛されるほどになった焼肉。それらの料理がどのように生まれて、どのように親しまれてきたか。
    こうした料理が生まれた背景や由縁を知るのって、とても意義深いことだと思う。「食」がもつパワーは凄い。

    0
    2023年06月20日
  • 被差別の食卓

    Posted by ブクログ

    食べ物と人と文化は切り離すことはできないと思う。被差別の食卓とはなかなか衝撃的な題名だったが、各国の食べ物や人々のルーツを学べた。

    0
    2023年01月26日