上原善広のレビュー一覧
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岩宿遺跡の発見から石器捏造事件まで、日本考古学界における旧石器発掘をめぐる作品。本作は単なる事件ルポではなく、旧石器発掘に関わった人々の生い立ちから業績までを、実に丁寧に取材したノンフィクションとなっている。
西洋に聖書を基軸とした歴史観があるように、日本でも特に戦争中は皇国史観が強く支持されてい...続きを読むPosted by ブクログ -
【コメント】
自分は、部落差別を肌で感じたことは、
一度もない。だけど部落差別の一端を
垣間見ることはできた。
本書の興味深かったところは、
「部落のルーツ」と「同和利権」の
トピックだ。それは、穢多非人がどう
いった人たちで何を生業にしていたの
かということだ。
著者は路地の差別を憂えている。...続きを読むPosted by ブクログ -
表題の路地が差別部落を表しているのには気が付かなかった.難しい問題をできるだけ分かりやすく解説しているのは好感が持てる.路地の伝統が日本の社会の中に生きていることが分かった.交番やカスうどんがそうだとは知らなかった.Posted by ブクログ
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「差別」についてわかりやすく書かれた本です。
なぜ差別はできたのか?
なぜ引っ越ししても差別があるのか?
なぜ引っ越ししないのか?
など、素朴な疑問に対する答えも書かれています。Posted by ブクログ -
この著者の「路地」の本は、前々から読みたい気持ちがあり、今回ちくまプリマー新書から出たので読んでみた。
一読してみて、すごくまっとうな感覚の持ち主なんだなと感じた。
差別について、人間について、過激でもなく、温くもなく、淡々とやさしい思想が展開されている。
ほかの本も読んでみたいと思った。Posted by ブクログ -
「路地」出身者の筆者が、「路地」出身者、一般人双方の視点に立って、現在の日本に残る根深い部落差別について、自らの思うところを書き記し、社会に向けて、その歴史をきちんと踏まえるところから始まると説く。Posted by ブクログ