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虐げられても、貧しくとも、偏見に屈せず、たくましく生きた人たちがいた。哀しい宿命のターザン姉妹、解放同盟に徹底的に弾圧された漫画家、パチプロで生活しながら唯我独尊を貫く元日本代表のアスリート、難病を患いながらもワイセツ裁判を闘った女性、媚態と過激な技で勝負する孤独なストリッパー……社会はなぜ彼らを排除したがるのか? マスメディアが伝えようとしない日本人の生涯を、大宅賞作家が鮮烈に描く。
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Posted by ブクログ
上原のルポを集めた作品集 タイトルはちょっと無理やりなので 信じてはいけない ターザン姉妹と春團治が特に良かった 4.5点 四捨五入で★5
ターザン姉妹、解放同盟に弾圧された漫画家、パチプロの元槍投げ選手、筋委縮症でセクハラ裁判の女性、ストリッパー、皮田藤吉(初代桂春團治)に関するレポ。 主に各紙に掲載されたものをオムニバス形式に。 読み物としては、鹿児島のターザン姉妹に関するものが秀逸。
最近はマスコミもこういう人々について教えてくれない、他方ネットでは極端な偏見で論ぜられる。異端の人生を知ることのできる良著
はじめの一話で、ゲテモノ系の話かと思ったら、あとからは、いろんなものを極めた人のハナシにスライド。 面白かった。
先日読んだ「一投に賭ける」は名著と言っても過言ではない作品でした。 無頼アスリートという惹句に惹かれましたが、中身は自分で自分をコントロールし、誰にも左右されずに独立独歩で生きて行く男の姿そのままでした。 この本にはそのアスリートの前段ともいえるインタビューが収録されています。やはりかっこいいな。関...続きを読むわると大変そうだけど。 他も、マスコミでは封殺されそうな人々の生きる様が描かれています。とても興味深い本で、誰も彼も強烈な個性です。 唯一ターザン姉妹は毛色が違くで、色物ルポタージュの様相を帯びています。
日本の中で異形と呼ばれる人たちにスポットを当てた本 世間からは異形(異端?)とみられる人たちも じっくりと接すると、世間の噂や評価とは違った人物像が浮かび上がる 6章に分かれ、6人のたくましく生きる姿を描いているが その6人に共通点はあまりなく 結局何が言いたかったのかわからない 1章ずつは、...続きを読む面白く読んだが 連載ではなく1冊の本となると、出来栄えは????という感想 ★は3つつけたが、実際は★2~3といったところ
「差別は悪くない」だけど「差別に上下の区別」「優劣をつけるからよくない」という平田の言葉には同感。「異形」とか他と違うものを持つ人、マイノリティにはどうしても興味が行くが、なかなか表には出ないものだけど、そうした人たちを取りあげた本。
読む前は、いわゆる「部落」の本かと思っていたのだが、部落だけではなく、日本人から見て「異形」である人々を書いた本だった。 「溝口のやり」の執念がすごい。
虐げられても、貧しくとも、偏見に屈せず、たくましく生きた人たちがいた。哀しい宿命のターザン姉妹、解放同盟に徹底的に弾圧された漫画家、パチプロで生活しながら唯我独尊を貫く元日本代表のアスリート、難病を患いながらもワイセツ裁判を闘った女性、媚態と過激な技で勝負する孤独なストリッパー…社会はなぜ彼らを排除...続きを読むしたがるのか?マスメディアが伝えようとしない日本人の生涯を、大宅賞作家が鮮烈に描く。 上記の内容の、市井に生きる凡人たちによる凡人の偉人伝。 上原義広の作品に最近はまってます。こういう作家が自分と同年代にいるということがうれしくもあり、その反面刺激にもなる。 その時代の社会性や、人格的であったりという理由で、メジャーな舞台では決して注目されることもないアウトロー的な人物をフィーチャーして、その生き様を追っていく。 特に面白かったのは、やり投げの溝口和洋。もうすぐ世界陸上が開催されるが、やり投げから日本の投擲種目の先駆者となった彼の存在はあまり知られていない。 現在活躍する室伏広治にも指導をし、技術面、メンタル面でも深い影響をあたえたいう。その無頼な性格がマスコミにも敬遠されることとなり、メディアにも姿を見せることはない。 他にも伝説のストリッパー、ファイヤーヨーコ。 生まれ持った難病と闘いながら、担当医の非情なわいせつ行為を受続け、その告発で裁判を六度も戦った大阪の女性の話。 そして最後の桂春團治の生涯は圧巻でした。今のお笑いの祖ともいわれるかれの行き様、、昭和恋しぐれを地で生きる男の様はまぶしくも悲哀に満ちていた。
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