平山令明のレビュー一覧
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数式は正直理解し切れなかったけれど、面白いところもあった。
特に、社会における所得の分配が、閉鎖系における気体のエネルギー分布のあり方である「ボルツマン分布」と近くなるというのはなかなかの驚き。エコノフィジクスという、物理学の考え方が経済学の中で現れる分野というのがあるらしい。情報エントロピーから熱力学エントロピー、そして経済へという、情報科学・自然科学・社会科学の共通の法則(的なもの)のつながりはとても興味がそそられる。
経済発展、開発を続けることでエントロピーが増大し続け、大きな社会の危機につながる……と、社会科学的に、エントロピー増大に向かう世界に警鐘を鳴らすパートもあり。エネルギー問題 -
購入済み
少し残念
準結晶、quasi-crystal 、擬結晶と訳した方が発音上はわかりやすいかもしれないけど、の話が出てこなかったのは
少し残念。中味は、普通に興味深く面白かったけど。
準結晶について簡単に説明すると
アモルファス、非晶質と、結晶質の中間の性格を持つもので、X線当てると五回対称のパターンを示す。
AlーMn系の合金ではじめに見つかったそうです。
3000番代のアルミサッシなんかに使われている組成に近いのかまでは確認してませんが。
まあ、お好みで。 -
Posted by ブクログ
以前から、匂いに関する本を読んでみようと思っていた。
千早茜さんの小説「透明な夜の香り」にも刺激され、
香りが人体に与える影響を(科学的な見地から)勉強できそうな本を探して、選んだのがこの本。
人体に与える影響には、身体機能の変化と快感・不快感の増減作用があると思う。
都市ガスには、人体に危険だぞと感じさせる匂いをつけているし、殺虫剤にもココに散布したぞと分かる匂いをつけている。
洗剤、シャンプー、消臭剤、香水、アロマオイルは、気持ちを和らげたり、心地よさを感じる香りになっている。
飲食物も香り付けを大切にして味を調えている。
嗅覚を客観的に表す言葉はないに等しい。
視覚だと、赤、青、黄と -
Posted by ブクログ
分子の運動エネルギー=熱エネルギーが光のエネルギーとなって光る。
ろうそくがすぐ暖かくなるのは光のエネルギーだから。放射エネルギー。空気を温めるのは熱運動による熱の伝達。
真空中では、運動を伝える分子がないのでこの方法では伝えられない。放射は光と同じだから真空中でも熱は伝わる。太陽からは光として到達してそれが空気の分子を揺らして運動エネルギーとなる。
1kgの物体が1秒間に1m動くときの運動エネルギー(mv2/2)を0.5ジュールとする。mghは0.9ジュール。1calは4.186J=水を2.3度上昇させる。
水素原子1gの原子の数をモルという。
電子を共有すると安定して結合する。燃える -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
化学反応はもちろん、私たちが日々経験している変化は、すべて非常に単純な原理に従っています。
これが「熱力学の法則」です。
キーワードは、エンタルピー、エントロピー、そして自由エネルギーです。
本書は熱力学の考え方を易しく説明しながら、化学変化が起こる原理を解説します。
[ 目次 ]
第1章 「こと」を起こす根本―エネルギーとは
第2章 化学結合エネルギー
第3章 状態を表す指標―エントロピーとは
第4章 自由エネルギー
第5章 反応の方向を決める―化学平衡
第6章 反応(こと)が起こるスピード
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☆☆☆☆☆☆