平山令明のレビュー一覧
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タバコをやめるきっかけに。
正直まだ皮膚がんや肺がんを現実的に捉えられる年齢ではないため、タバコをやめる理由が見つからず吸い続けていた。しかし喫煙により肌にどんな悪影響があるかを科学的に説明されていた事により、禁煙を決意。
他にも食生活や紫外線の対策に関しても考えるきっかけをもらった一冊。
科学的な話が多く、100ページ読むのに1週間程かかったし、Geminiを使って自分なりに落とし込む必要があったが、その理解を踏まえて、化粧品の説明が始まったため論理的理解につながり読書意欲が高まっていった。
今までなんとなく、誰かに勧められたから、といった感覚的にスキンケアに取り組んでいたが、成分表を見て、自分の生活環境や精神状態、実際のお肌の状態を鑑みて、最適のスキンケアを行っていけるようにしていきたい。
30年後に笑うための努力をしよう、そう思わせてくれた一冊であった。
あとなんか読んでて賢そうだから多分肌に良い -
Posted by ブクログ
科学的根拠に基づいたスキンケアの重要性を解き明かす『スキンケアの科学 科学的に正しい皮膚の話』を読み終え、これまで盲信していた「肌のお手入れ」という概念が根底から覆されるような衝撃を受けた。本書は、単なる美容のハウツー本ではなく、皮膚という人体最大の臓器が持つ驚異的なメカニズムを、化学や生物学の視点から紐解く一冊である。
特に印象深かったのは、皮膚の柔軟性と老化のメカニズムを「折り紙」に例えて解説している点だ。硬く乾いた紙を折れば鋭い折り目が残り、二度と元には戻らないが、みずみずしく柔軟な紙であれば、折った跡も容易に修復される。これは私たちの肌も同様で、赤ちゃんの肌が一晩でシワを跳ね返すほどの弾力を持つのに対し、加齢とともに水分を失った肌に刻まれるシワが深く戻りにくいものになるという事実は、保湿の重要性を視覚的に理解させてくれた。これまで漠然と「乾燥は良くない」と考えていたが、この比喩を通じて、角層の水分を保つことがいかに物理的なダメージを回避する防御策であるかを再認識させられた。
また、日本の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)にまつわる成分表示の裏側についても、大きな気づきがあった。消費者が手にする化粧品には、必ずしも全成分の配合量が明記されているわけではないという不透明な事実に触れ、自分の肌に触れるものを選択するための「正しい知識」の欠如に危機感を覚えた。これまではブランドのイメージや流行で製品を選びがちだったが、成分が肌にどのような化学的アプローチをかけるのかを理解することで、広告の言葉に惑わされない主体的な選択ができるようになったと感じる。
この学びは、日々の習慣にも具体的な変化をもたらした。最近はつい怠りがちだった日焼け止めを塗るという行為も、紫外線が皮膚の構造を破壊するプロセスを科学的に理解したことで、美容のためというよりは、大切な臓器を守るための「義務」としての意識が強まった。また、現在はオールインワンジェルと日焼け止めを中心としたシンプルなケアを行っているが、本書で得た知識により、製品パッケージの裏に並ぶ成分表からその真価を判断できるようになったことは、大きな収穫である。
本書を通じて、私のスキンケアに対する価値観は「表面を整える作業」から「皮膚の機能を守る科学的アプローチ」へと明確に変化した。皮膚は外界から体内を守る最前線のバリアであり、そのバリアを最大限に機能させることこそが、真のスキンケアなのだ。自分の肌という一番身近な野生に、科学という武器を持って向き合っていく。読後に残ったのは、自分の体をより深く、大切に管理していこうという前向きな決意であった。
一時の流行に流される「お手入れ」を卒業し、皮膚の真実を知ることで、一生モノの健やかさを手に入れるための羅針盤となる一冊である。
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Posted by ブクログ
ネタバレ匂いのする分子について以前から興味があり、自分で香料を合成してみたいという願望もあったため、分離、精製、抽出、合成の解説をとても楽しく読めた。意外と専門的で、大学で初めて習うような化学の用語が解説ありで使われている。(旋光性、ラセミ体、フリーデルクラフツ反応など)
低分子であるほど匂いを感じやすいが持続性が弱いなど、分子量と匂いの感じ方の関係の説明にはなるほどの連続だった。CO2の超臨界状態を用いた抽出方法が画期的で印象に残った。匂いを感じる鼻のメカニズムを解説していた章は自分にはとても難しかったため、もう一度読み返したい。
普段好んでいるムスクの香りが、且つては動物由来の香料であったとか、初めて知ることだらけで、香りに対しての興味がより深まった。 -
Posted by ブクログ
肌についての科学的な解説は読んだことがなかったが、読んでよかった。
知識がない状態からでもわかるよう、順を追って説明されている。
まず肌の構造。続いて肌を痛める要因が説明される。
皮膚がどのように人体を外敵から守っているかといった綿花ニズムが図とともに解説され、その精妙さに驚いた。
(角質が親水層と疎水層に分かれるラメラ構造というものになっていることを今回初めて知った。)
活性酵素(ROS)が肌の老化を進めていく、という話も記憶に強く残ったところ。
人間が生きていると、体内で必然的に起きてしまうことだとのことだが、花粉やPM2.5、排ガス、ホルムアルデヒドなどが肌について体内に取り込まれ、紫外線の作用を受けることでも促進されるそうだ。
たしかにいかにも「悪そう」な物質であるが、そういうことだったのか、と合点。
その一つであるヒドロキシ・ラジカルを例に害を作り出すメカニズム(脂質にぶつかり、「脂質ラジカル」を作り出し、水を出して「脂質ペルオキシ・ラジカル」となり、近くの脂肪質を次々に「脂質ラジカル」に変えていく…)を読むと、ぞっとする。
最近よく聞く「糖化」の話も出ていた。
血糖値の高い状態が続くと、体内のたんぱく質が変性し、しわやたるみを生むのだそうで、まったくおちおちしていられない。
後半はスキンケアの流れ(洗浄→整肌→保護)の要点と、それに用いられる化学物質の話になる。
実用的に参考になりそうなのはここからである。
ヒアルロン酸という語はドラッグストアにいくとやたらに見るけれど、保湿力と高酸化力があるものだそうだ。
低分子量のヒアルロン酸は真皮に達することができるが、高分子量のそれは角質層に留まり、水分を蓄えるといった、どう働くのかを知ることができ、面白い。
アンチエイジングに効果的とのことで脚光を浴びているアスコルビン酸、レチノール、ナイアシンアミドなどが取り上げられていた。
有効成分が多ければよいというものでもないらしく、最初はパッチテストをしたり、少量ずつ使って様子を見る必要があるとのこと。
その意味ではプチプラのものを最初は使うのがよさそうだ。
それから、開発者の方々が、時には自分を実験台にして日々開発にあたっている、という話もあった。
ロングセラーの商品には、改良が重ねられ、長い間支持されるだけの理由があるとのことも留意したい。
化粧品と言えば、成分表が非常に小さな字で書かれていて読みづらい。
また、読めたところで意味も分からない…ということだったのだが、その成分表はどういう書き方がされているかも知ってよかったこと。
分量が多い順に書かれているため、何のために入っているかがわかりづらい表示だとも言えるそうだ。
でも、保湿剤(物質名を多い順に)、防腐剤(多い順に)のように書いてはもらえないものなのだろうか。
本書では化粧品の成分を解説した優れたサイトがあるとの紹介があった。
化粧品成分オンラインというもの。
こちらも勉強をしながらでないと有効活用できないかもしれないが、今後見てみようと思う。