あらすじ
毎年強くなる紫外線――。
もはや男女ともにスキンケアが重要な時代に。
ベテラン化学者が科学的に記述した
「本当に正しいスキンケア」とは?
化学成分の働きを知ることで
「本当に良いスキンケア」がわかる!
「適切なスキンケアを行うためには、肌の構造と働き、肌の様々な問題の原因およびそれらの問題を解決する化粧品の働きについて科学的な知識を得ることが前提です。スキンケア化粧品は化学物質ですので、大げさに言えばスキンケアとは化学物質を扱うことです。本書は、知識をコンパクトにまとめ、これまで肌の仕組みそしてスキンケア化粧品の何たるかをあまり知らなかった読者が賢いスキンケアを行えるお手伝いをするために作られました」
(「はじめに」より一部要約)
1章 スキンケアとは何か
・皮膚は最大の臓器
・化粧品の成分は化学物質
2章 皮膚の構造と働き
・皮膚は三層構造
・角層内で作られる天然保湿因子
・真皮を構成するコラーゲンやヒアルロン酸
3章 肌を傷める色々な原因
・外因性老化「最大の敵」
・本当は怖いメイラード反応
4章 様々な肌の悩み
・紫外線の影響で増加した酵素が病気を引き起こす
・メラニンと電子と光の関係
5章 スキンケアの流れと化粧品
・化粧品と医薬品のあいだ
・化粧品の成分表示は難しい?
6章 化粧品の科学 「洗浄・整肌・保護」編
・界面活性剤の種類と特徴
・クレンジングによる転相
・なぜ入浴後の肌は危険なのか?
・柔軟剤のエモリエント(皮膚軟化剤)
7章 化粧品の科学 「アンチエイジング・美白」編
・肌の大敵フリーラジカルを防ぐアスコルビン酸
・細胞の若返りをはかるメカニズム
・ナイアシンアミドには美白効果も
・サンスクリーンの効果的な使い方とは
8章 スキンケア化粧品の上手な活用法
・「天然成分は安全」という大きな誤解
・スキンケアの未来――テーラーメイド・スキンケア
ほか
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Posted by ブクログ
タバコをやめるきっかけに。
正直まだ皮膚がんや肺がんを現実的に捉えられる年齢ではないため、タバコをやめる理由が見つからず吸い続けていた。しかし喫煙により肌にどんな悪影響があるかを科学的に説明されていた事により、禁煙を決意。
他にも食生活や紫外線の対策に関しても考えるきっかけをもらった一冊。
科学的な話が多く、100ページ読むのに1週間程かかったし、Geminiを使って自分なりに落とし込む必要があったが、その理解を踏まえて、化粧品の説明が始まったため論理的理解につながり読書意欲が高まっていった。
今までなんとなく、誰かに勧められたから、といった感覚的にスキンケアに取り組んでいたが、成分表を見て、自分の生活環境や精神状態、実際のお肌の状態を鑑みて、最適のスキンケアを行っていけるようにしていきたい。
30年後に笑うための努力をしよう、そう思わせてくれた一冊であった。
あとなんか読んでて賢そうだから多分肌に良い
Posted by ブクログ
なんとなく化粧品を選んでいる自分から、もっと自分の目的に見合った選択をしたいと思い、知識を得るために読んだ。高校で習った化学と生物の知識の応用の塊で、非常におもしろかった。自分が今度から化粧品を選ぶときに何を大事にすればいいのかがわかったし、なによりもっと化学を勉強したいと思えるようなモチベーションアップにもつながった。
Posted by ブクログ
科学的根拠に基づいたスキンケアの重要性を解き明かす『スキンケアの科学 科学的に正しい皮膚の話』を読み終え、これまで盲信していた「肌のお手入れ」という概念が根底から覆されるような衝撃を受けた。本書は、単なる美容のハウツー本ではなく、皮膚という人体最大の臓器が持つ驚異的なメカニズムを、化学や生物学の視点から紐解く一冊である。
特に印象深かったのは、皮膚の柔軟性と老化のメカニズムを「折り紙」に例えて解説している点だ。硬く乾いた紙を折れば鋭い折り目が残り、二度と元には戻らないが、みずみずしく柔軟な紙であれば、折った跡も容易に修復される。これは私たちの肌も同様で、赤ちゃんの肌が一晩でシワを跳ね返すほどの弾力を持つのに対し、加齢とともに水分を失った肌に刻まれるシワが深く戻りにくいものになるという事実は、保湿の重要性を視覚的に理解させてくれた。これまで漠然と「乾燥は良くない」と考えていたが、この比喩を通じて、角層の水分を保つことがいかに物理的なダメージを回避する防御策であるかを再認識させられた。
また、日本の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)にまつわる成分表示の裏側についても、大きな気づきがあった。消費者が手にする化粧品には、必ずしも全成分の配合量が明記されているわけではないという不透明な事実に触れ、自分の肌に触れるものを選択するための「正しい知識」の欠如に危機感を覚えた。これまではブランドのイメージや流行で製品を選びがちだったが、成分が肌にどのような化学的アプローチをかけるのかを理解することで、広告の言葉に惑わされない主体的な選択ができるようになったと感じる。
この学びは、日々の習慣にも具体的な変化をもたらした。最近はつい怠りがちだった日焼け止めを塗るという行為も、紫外線が皮膚の構造を破壊するプロセスを科学的に理解したことで、美容のためというよりは、大切な臓器を守るための「義務」としての意識が強まった。また、現在はオールインワンジェルと日焼け止めを中心としたシンプルなケアを行っているが、本書で得た知識により、製品パッケージの裏に並ぶ成分表からその真価を判断できるようになったことは、大きな収穫である。
本書を通じて、私のスキンケアに対する価値観は「表面を整える作業」から「皮膚の機能を守る科学的アプローチ」へと明確に変化した。皮膚は外界から体内を守る最前線のバリアであり、そのバリアを最大限に機能させることこそが、真のスキンケアなのだ。自分の肌という一番身近な野生に、科学という武器を持って向き合っていく。読後に残ったのは、自分の体をより深く、大切に管理していこうという前向きな決意であった。
一時の流行に流される「お手入れ」を卒業し、皮膚の真実を知ることで、一生モノの健やかさを手に入れるための羅針盤となる一冊である。
Posted by ブクログ
スキンケアの基礎が改めてよくわかる良い本でした。
紫外線が年々強くなっているのか、、ランニングしてる身には日焼け止めとその後のケアがどうしても必要。そしてナイアシンアミドの入った美容液が欲しくなる…
Posted by ブクログ
肌についての科学的な解説は読んだことがなかったが、読んでよかった。
知識がない状態からでもわかるよう、順を追って説明されている。
まず肌の構造。続いて肌を痛める要因が説明される。
皮膚がどのように人体を外敵から守っているかといった綿花ニズムが図とともに解説され、その精妙さに驚いた。
(角質が親水層と疎水層に分かれるラメラ構造というものになっていることを今回初めて知った。)
活性酵素(ROS)が肌の老化を進めていく、という話も記憶に強く残ったところ。
人間が生きていると、体内で必然的に起きてしまうことだとのことだが、花粉やPM2.5、排ガス、ホルムアルデヒドなどが肌について体内に取り込まれ、紫外線の作用を受けることでも促進されるそうだ。
たしかにいかにも「悪そう」な物質であるが、そういうことだったのか、と合点。
その一つであるヒドロキシ・ラジカルを例に害を作り出すメカニズム(脂質にぶつかり、「脂質ラジカル」を作り出し、水を出して「脂質ペルオキシ・ラジカル」となり、近くの脂肪質を次々に「脂質ラジカル」に変えていく…)を読むと、ぞっとする。
最近よく聞く「糖化」の話も出ていた。
血糖値の高い状態が続くと、体内のたんぱく質が変性し、しわやたるみを生むのだそうで、まったくおちおちしていられない。
後半はスキンケアの流れ(洗浄→整肌→保護)の要点と、それに用いられる化学物質の話になる。
実用的に参考になりそうなのはここからである。
ヒアルロン酸という語はドラッグストアにいくとやたらに見るけれど、保湿力と高酸化力があるものだそうだ。
低分子量のヒアルロン酸は真皮に達することができるが、高分子量のそれは角質層に留まり、水分を蓄えるといった、どう働くのかを知ることができ、面白い。
アンチエイジングに効果的とのことで脚光を浴びているアスコルビン酸、レチノール、ナイアシンアミドなどが取り上げられていた。
有効成分が多ければよいというものでもないらしく、最初はパッチテストをしたり、少量ずつ使って様子を見る必要があるとのこと。
その意味ではプチプラのものを最初は使うのがよさそうだ。
それから、開発者の方々が、時には自分を実験台にして日々開発にあたっている、という話もあった。
ロングセラーの商品には、改良が重ねられ、長い間支持されるだけの理由があるとのことも留意したい。
化粧品と言えば、成分表が非常に小さな字で書かれていて読みづらい。
また、読めたところで意味も分からない…ということだったのだが、その成分表はどういう書き方がされているかも知ってよかったこと。
分量が多い順に書かれているため、何のために入っているかがわかりづらい表示だとも言えるそうだ。
でも、保湿剤(物質名を多い順に)、防腐剤(多い順に)のように書いてはもらえないものなのだろうか。
本書では化粧品の成分を解説した優れたサイトがあるとの紹介があった。
化粧品成分オンラインというもの。
こちらも勉強をしながらでないと有効活用できないかもしれないが、今後見てみようと思う。
Posted by ブクログ
前半はすらすらと読めた。
親水性と疎水性くらいまではすらすらで、界面活性剤の構造あたりで、ずっと昔の学校の授業を思い出してちょっと疲れてきた。
クリームやオールインワンジェルに含まれる成分がそれぞれ1ページ丸ごと使ってびっしりと書かれているあたりで降参しそうになった。
ブルーバックスだからあたりまえなのだけど、科学の本なのだ。理系センスがまるでない自分は、はじめの方に書かれていた「タバコとお酒はだめ」を心に刻んだ。
Posted by ブクログ
スキンケアには興味があって自分で色々調べていたがEGFと低分子ヒアルロン酸は知らなかった。
新書なので広く浅く書いてあるが科学的に効果があるスキンケアとは?というのを学びたく、そういう本を読んだことがない人にはおすすめできる本です。
Posted by ブクログ
構造式などの難しいとこは無心で読み流しましたが、スキンケアに関する体系だった本ってあまり見ない(私の知らない界隈にはあるんでしょうが)ので興味深かったです。「洗顔」「保湿」じゃなくて「洗浄」「保護」って言われるとがぜんちゃんとやらんとなと気が引き締まりました。
Posted by ブクログ
先だって読んだ”父と息子の~”新書で、遅ればせながらスキンケアにかなり注意を払う気になり、その矢先に本書が出たものだから、信頼のブルーバックスのものともなれば、これを読まない手はない。前述の書を科学で裏付けるみたいな内容も含まれており、自分的満足度は高かった。さすがにこちらでは、具体的商品名にまでは触れられていなかったから、まずはよさげなものを物色するところからだな。そこで気になる成分は、まずレチノール アスコルビン酸 ナイアシンアミド、あたり。
Posted by ブクログ
思ったより化学式がいっぱい出てくる!!笑
これでスキンケアの知識を体系的に得られるわけではないので少し期待外れだった。でにスキンケアを学び始めたい人への導入本としてはちょうど良かったかな。