あらすじ
電子のやり取りを見れば、無機はわかる。「電子のやり取り=酸化還元」が無機化学を理解する鍵だ! 「電子のやり取り」のことを、化学では「酸化還元」と言います。暗記するしかないと思っていた無機化学は、実は「電子のやり取り=酸化還元」で、その大部分を、すんなり理解することができるのです。化学の「理屈と面白さ」がわかる、絶好の入門書。(ブルーバックス・2006年3月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
「暗記しないで」というのは「根底に流れる考え方を丁寧に追わずにただ丸暗記するという苦行に敢えて挑戦することなどなく」という意味。
筆者自身が書いているように「馬鹿丁寧」な説明。冗長に感じるところもあったけど、それでもなお有り余る読みやすさ。
Posted by ブクログ
むしろ化学を「暗記もの」と考えたことがないので、タイトルには逆の意味で驚く感じ。
それはともかく、原子の話に始まって高校で学ぶ無機化学の基礎をわかりやすく教えてくれる。わかりやすさのあまり「これだけで良いの?」と逆に疑問・不安を感じてしまうほど。
あるいは「イオン」など、基本的な概念についても非常にわかりやすく書かれていて、そうした基本知識を把握するための入門書としても使えると思う。
さらに無機化学と有機化学を繋ぐ第十章「有機化合物における酸化還元」もよくまとまっていて、自然に有機化学への興味がわいてくる。
個人的に高校の化学というのは出だしから躓きやすさ満載だと感じるけれど、基本的事項がどのように展開・発展していくのかを強調する良書だと思う。