平山令明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前から、匂いに関する本を読んでみようと思っていた。
千早茜さんの小説「透明な夜の香り」にも刺激され、
香りが人体に与える影響を(科学的な見地から)勉強できそうな本を探して、選んだのがこの本。
人体に与える影響には、身体機能の変化と快感・不快感の増減作用があると思う。
都市ガスには、人体に危険だぞと感じさせる匂いをつけているし、殺虫剤にもココに散布したぞと分かる匂いをつけている。
洗剤、シャンプー、消臭剤、香水、アロマオイルは、気持ちを和らげたり、心地よさを感じる香りになっている。
飲食物も香り付けを大切にして味を調えている。
嗅覚を客観的に表す言葉はないに等しい。
視覚だと、赤、青、黄といった色や、丸、三角といった形、明暗など誰もが同じように理解できる表現がある。
味覚だと、苦い、甘い、辛い、酸っぱい、などだ。
嗅覚で、上品な、落ち着いた、軽やかな、重厚な、高級な、官能的な、と表現されても個人差が大きそう。
どんな香りなのか言葉で伝えるのは難しい。
例えば、人の汗に含まれるアンドロステノンという物質は、
「小便のような不快な臭気」と感じる人がいる一方で、
「甘くてフローラルな良い香り」と感じる人や、この匂いを全く感じない人がいるそうだ。
本書は「香」の説明をする本だが、万人に伝わる客観的な表現はない。
匂いは「焦げ臭い」「ガス臭い」とか「ジャスミンの香り」「ラベンダーの香り」のように、匂いの元になる物の名前で表される。
それだけ匂いは多種多様で、個人差があるようだ。
以前どこかで「実は、人と犬の嗅覚に大差はない」と聞いて、本当?と、ずっとモヤモヤが残っていたが解決した。
・犬と人間の嗅覚の違い。
何種類の匂いを識別できるかについては、明確な答えが見つかっていない。
以前は1万種類が定説だったが、もっと多いとか少ないとかいろんな学説が発表されている。
人間の場合、嗅覚受容体の種類は821個で、機能しているのが396個ほどらしい。犬は1000個、ゾウは2000個。
受容体の数は、人は600万だが、犬は犬種によるが7000万~2億。
犬より嗅覚がいい動物は、ゾウ、ウシ、ウマ、ネズミなど沢山いることも分かった。
犬は人より50倍くらい嗅覚がいいと思って良さそうだ。
もう一つ、人工的に作り出した香は身体に良くない、と決めつけがちな考えもなくなった。
・「自然から得た物質は安全で、人工的な物質には毒性がある」は正しくない。
自然にも有毒物質はいくらでも存在する。
香料は植物から抽出したものなら安心で、人工的に作られたものは身体に良くない、は商売上の営業トーク。
広く長期間に渡って世間で使われているものは、自然か人工的かによらず(一応)安全だと思って良いだろう。
歴史的に香りを利用してきた事実に注目すると、心を癒すだけでなく血圧や食欲などのコントロールにも使われている。
現在でもストレス軽減や認知症の改善にも使えるのではと、各所で研究や実験が進められている。
「良い香り」は生活の質を向上させるのに役立っていそうです。 -
Posted by ブクログ
分子の運動エネルギー=熱エネルギーが光のエネルギーとなって光る。
ろうそくがすぐ暖かくなるのは光のエネルギーだから。放射エネルギー。空気を温めるのは熱運動による熱の伝達。
真空中では、運動を伝える分子がないのでこの方法では伝えられない。放射は光と同じだから真空中でも熱は伝わる。太陽からは光として到達してそれが空気の分子を揺らして運動エネルギーとなる。
1kgの物体が1秒間に1m動くときの運動エネルギー(mv2/2)を0.5ジュールとする。mghは0.9ジュール。1calは4.186J=水を2.3度上昇させる。
水素原子1gの原子の数をモルという。
電子を共有すると安定して結合する。燃えるとそのエネルギーを放出する=化学結合エネルギー。
化学結合エネルギーは保存に適している。石油石炭など。
人間のATPは、リン酸結合が1本切れてADPになるとき31J/モルのエネルギーを放出する。
化学結合エネルギーを発して安定する=エンタルピーが減少する。アルコールの燃焼はエンタルピーが減少して熱に変わる=安定する方向に変化する。
自由の程度を表すエントロピー。
覆水盆に返らず=太公望が再婚を断った故事から。
エントロピー増大の法則。減少はしない。
乱雑になる方向に進む。
固体から液体、気体へ=エントロピーが増大している=自由度が増している=雑然とした状態へ変化。
一部の氷を作ることはできるが、系全体ではエントロピー増大する。
地球は太陽エネルギーでエントロピーを減少させた。エントロピーの減少にはエネルギーの供給が必須。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
化学反応はもちろん、私たちが日々経験している変化は、すべて非常に単純な原理に従っています。
これが「熱力学の法則」です。
キーワードは、エンタルピー、エントロピー、そして自由エネルギーです。
本書は熱力学の考え方を易しく説明しながら、化学変化が起こる原理を解説します。
[ 目次 ]
第1章 「こと」を起こす根本―エネルギーとは
第2章 化学結合エネルギー
第3章 状態を表す指標―エントロピーとは
第4章 自由エネルギー
第5章 反応の方向を決める―化学平衡
第6章 反応(こと)が起こるスピード
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