櫻井千姫のレビュー一覧
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ネタバレはじめの方は、典型的な不良とふわふわした脳内お花畑の女の子の恋愛物語か、と読む手を止めそうになりました。
しかし途中から事件に近づきまた離れを繰り返す展開にハラハラさせられ、気づいたら一気に読み切ってしまいました。
マスコミやネットの闇についても考えさせられるものでした。被害者が悪者になるようなことがあっていい訳では無いのに、、。しかし心菜のマスコミに対するコメントが話題になり、それにいい反応をした人たちも、都合がいいなと思ってしまいました。作者のあとがきまで読むことをオススメします。
それにしても聖が死んだ理由が報われなさすぎてそこだけは最後までもやもやします、、。 -
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天国までの49日の3作目
いじめをしていた側(いじめを止められなかった)の稜歩と、いじめを苦に自殺したと思われた同級生の梢の霊。梢は誰かに背中を押されたと言う。そして同級生の榊と梢を突き落とした犯人を探すことになる。
いじめがテーマとなる今作。稜歩と一緒にいる沙知代と明菜のいじめられる方が悪いと言う考え方がどうしても好きになれませんでした。いじめられている人を庇うと自分が標的になると言うのは自分の身に置き換えたら、同じ行動を取っていたと思います。
稜歩と梢と榊の三人の関係が、だんだんとかけがえのないものになっていく姿が心地よいけど、別れの時が迫るのは、やはり悲しい。
稜歩の沙知代と明菜 -
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天国までの49日のもうひとつの物語。
今回の幽霊は不良少年の及川聖。聖は恋人の心菜といたところ心菜を守るため何者かに殺される。前作に続いて霊感少年の榊も登場し、心菜、聖、その仲間たちで犯人を追いかけることに。
最初は、何となく軽いストーリーだなと思いながら読んでいたけど、途中で榊が登場して盛り上がっきました。急に幸せを奪われることの人の人生の理不尽さや、残されたものたちにできること。罪を償うとはどういうことかなんて、色々と考えてしまいました。大切なひとを奪われたら、犯人を自分だったら赦せるかと言われたら自信がないですね。
後半、榊の言った言葉
「それでも明日は容赦なくやってくる。すぺての人 -
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地獄館の404号室に入ると呪われる。
そんな地獄館にまつわるお話。
ホラーとミステリーが合わさっていて、かなり読みやすかった。主に坂口純が友人である宇佐美晴彦を探す話なんだけど、叙述トリックあり、とんでも展開ありだって忙しかった。
途中で出てきた霊媒師、秋蜂巣毬恵。
あきはちすまりえ→akihachisu marie
aが一個余るんよなーと思いながらアナグラムを解きました。
純。
読み方はそのままでも良かったと思うけど、読者を驚かせたかったんだよね、きっと。
謎は謎のまま。
純はこれで良かったのかな。
自己中な人が他にもいっぱい出てきたけど、純も同じだったね。 -
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ネタバレキャッチコピーを書くとしたら、少女の死んだ後の想いはどうなるのか?
あまりキザなことは言えないから少しかっこ悪いね。心に残った言葉は、『あたしはもう死んじゃったけど、みんなにはこれから、長い長い人生が待ってるんだもの。あたしが言えることじゃないとは思うけど、立ち止まっているだけの時間は、もう終わりにして。それが、生きてるってことなんだから』そうだよね。立ち止まっても進むのが人生だもんね。私も時々死にたくなるときがあるけど、この話を読んで、ほんの少しだけど考えた。復讐っていうのは何も生まない。生まれるのはまたさらなる復讐なのかって考えた。まぁでもそんな深いこと考えさせるためにこの話つくったわけじ