きたやまおさむのレビュー一覧

  • 「むなしさ」の味わい方

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    パラ読みと熟読を繰り返している最中ですが、この本は私の人生の中でもマイベストに入るんじゃないかと思うくらい刺さっています。

    「むなしさ」を感じるのは、「いきがい」や「人生の使命」がないからかも知れない。それらをまだ見つけられていない自分は、半人前で恥ずかしい存在なのではないか。
    ……という考えに囚われてしまうことが多かったのですが、本書を読んで、必ずしも心の穴である「むなしさ」を、何か「生き甲斐」や「使命」で埋める必要はなく、「むなしさ」があることは恥でもなんでもなく当たり前ですらあるとわかり、心が軽くなる思いがしました。

    というか、「むなしさ」を「生き甲斐や使命で埋める」どころか、You

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    2025年11月04日
  • 「むなしさ」の味わい方

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     作者、言わずとしれた、フォーク・クルセダーズのメンバー、「俺は死んじまった」「戦争を知らない子どもたち」「あの素晴らしい愛をもう一度」などの作詞家,精神科医、九大大学院教授、白鴎大学学長。
     フォークルメンバーの加藤和彦が自死したとき近くに北山修という存在があったのにどうしてと思った。
     むなしさの多方面からの分析とともにむなしさはもっているのが正常で、それをもって考え味わうのを幸せと思いなさいと言ってるようです。
     加藤和彦の死に対する、北山修の対応、接し方、答えが書かれている。
     むなしさを感じ鬱ぽくなる自分への元気つけの本です。
     北山修は人生のくれなずむころにさしかかっていると書いて

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    2025年05月17日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    文章は、テーマが「むなしさ」のせいか、どこか雲をつかむような
    起承転結があるのかないのかよくわからないものだった。

    しかしキーワード、押さえておくべき言葉は多かった。

    間 と 魔

    母と子

    ち 血 乳 膣 父

    むなしい みなし 身なし

    イザナギ 醜い 

    心の沼 

    泥む なずむ

    ゆ ゆったり よゆう 湯

    そして、、

    フォーククルセダーズ
     帰ってきたヨッパライ
     イムジン河
     悲しくてやりきれない

    加藤和彦
    自死
    北山修
     あの素晴らしい愛をもう一度
     風

    なんて情報量が多いんだろ。

    言葉は大事だ。
    心に沼を持つことも大事だ。

    誰にも訪れるむなしさ。
    喪失感。間。

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    2025年04月03日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    人間は表があれば裏もある。善なところもあれば悪なところもある。満ちているときもあればむなしいときもある。
    むなしさをかんじたとき、それを悪いことだと思い、そのむなしさをうめようとして何かをする必要はなく、むなしいんだな~と感じてしばらくそのままでいることが大切だと思いました。
    我、むなしく思う、ゆえに我あり。ということかなと読んで思いました。

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    2024年12月05日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    ネタバレ

    書店の書評コーナーにて。

    「むなしさ」は「す(澄)まない」。
    心の隙間、穴に「むなしさ」が入り込んだ時、私たちは急いで埋めようとする。現代は「間」に耐えられない仕組みになっている。容易に「間」が「魔」になる時代。
    むなしさは、すまないものだとあきらめて、心の底に住まわせる。むなしさを、時間をかけて醸成し、味わう。
    結論を急がない。「間」に耐えてこそ生まれる創造物もある。
    心の穴を、埋めないまま「間」として、時間をかけて向き合ってみることを意識したいと思えた一冊。

    こんなに真面目な心理学の新書なのに、著者はなんと、おらはしんじまっただぁ〜♪で有名なフォーク・クルセダーズのきたやまおさむさん。

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    2024年03月17日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    【目次】
    序章「むなしさ」という感覚
    第1章「喪失」を喪失した時代に
    第2章「むなしさ」はどこからー心の発達からみる
    第3章「間」は簡単には埋まらないー幻滅という体験
    第4章「むなしさ」はすまないー白黒思考と「心の沼」
    第5章「むなしさ」を味わう
    おわりにー悲しみは言葉にならない
    あとがき

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    2024年03月16日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

    先日この著書を知りました。

    この著書の筆者の北山修氏が故・加藤和彦や故・はしだのりひこ氏と結成していました「ザ・フォーク・クルセダーズ」の「帰って来たヨッパライ」と言う歌、半世紀前に所謂「アングラ・レコード」として大ヒットしましたね。加藤和彦氏の「テープの回転速度を速めた「ヨッパライ」役のボーカル」が大きな話題になりましたし、北山修氏もこの歌で「天国でヨッパライを叱る神様」や「僧侶」の役を演じていましたね。それから間もなく、後に「ジローズ」を結成して「戦争を知らない子供たち」を大ヒットさせました杉田二郎氏や森下次郎氏も彼らのメンバーに加わってグループ名を「はしだのりひことシューベルツ」に改めて「風」を大ヒットさせましたね

    #ほのぼの #感動する #癒やされる

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    2023年03月10日
  • コブのない駱駝 きたやまおさむ「心」の軌跡

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    ネタバレ

    著者については、今の若い人は知らない人が多いと思うが、70年代のフォークブームの先駆けとしての「ザ・フォーク・クルセダーズ(以下フォークル)」のメンバーであり、作詞家、精神科医・精神分析家、そして九州大学の名誉教授であり、現在は白鴎大学の学長でもある。

    著者は、フォーマル(精神科医・大学関係の仕事)では「北山修」、プライベート(作詞家、ミュージシャン、ラジオのDJ等)の場合は「きたやまおさむ」と、使い分けている。

    「はじめに」で、《北山修によるきたやまおさむの「心」の分析》と書いているように、幼少期から現在に至る自身の精神分析を行いながらの自叙伝となっている。

    《戦争が終わって僕らが生ま

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    2021年09月12日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

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    先日日本サイコセラピー学会で北山先生の講義を拝聴することができた。
    感動した。
    昔話の例えで日本人独特の心理を鋭く説明されていた。
    声と物腰がまた素敵すぎ。

    嫉妬と羨望。
    二者関係と三者関係について。
    私の言葉にならないもやもやとした日常の感情を腑に落ちる体験へ導いてくれた。
    また読まなくちゃ。

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    2016年04月03日
  • 幻滅と別れ話だけで終わらない ライフストーリーの紡ぎ方

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    人間、というものを、日常の視点よりも客観的に見れる本だと思います。

    特に、日本人の性質に関しては、1人の日本人として、自分の根底にある意識していないところを、すっと、浮き上がらせるような感覚でした。

    よしもとばななさんの名前と、タイトルに惹かれて衝動的に手に取った一冊でした。
    これは買ってよかったです。

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    2013年01月16日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

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    甘え・嫉妬、日本人の心の様子を平易な言葉でわかりやすく書いてあります。
    自分の考え方の基本がわかった気がする。再読しよう。

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    2012年08月01日
  • ぼく自身のノオト

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    捉え所が難しい文章がけっこうあったので何回も繰り返し読みました。

    意味がわかってくると、とても良い本だなと思いました。色々な事柄についての思索を深められるからです。
    自信、経験、失敗、性、幸福、孤独、直感…

    自分の考えと照らし合わせて、楽しく読めました。

    印象に残った言葉がたくさんあり、ノートにメモしました。

    日記のような感じで読みやすい。
    色々な事柄について考えたいと思っている人に適した本だなと思いました。


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    2025年11月05日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

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    ミュージシャンであり精神分析を学んだ医学の人でもある著者。自身の体験から、フロイトの理論を引用しつつ嫉妬と周囲の人間関係を、文学的に解説している。

    表面に浮き出る人間性である超自我、本能的な感情で面には出てこないエト、そしてそれらを繋ぐ私という存在。この三角関係の存在を否定せず受け入れることは、努力も要るが人間関係を前向きに捉えるためにはとても価値がある。

    父親と母親の役割を定義した三角関係理論も興味深い。動物が本能的に求める役割、これを否定せず認識することで、1つ深い考察と行動が得られる。

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    2025年10月15日
  • ハブられても生き残るための深層心理学

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    あの素晴らしい愛をもう一度と歌っていた著者が書いた本。
    かつて転校した先の小学校でハブられた経験を持っているし、職業人生においても、仕事だからハブられるまで行かなくても、なんだか同じような居心地の悪さを感じる職場が多いし、40代から50代に至るまでにそれなりに耐性はついたようなんで、ここまできたが、本当に経済的にさえ支障がなければ明日にでも今の事務所は辞めてしまいたいと考えているが、やめるに辞められないみたいなジレンマがもうすぐ10年になる。
    翻ってこの本を読んでみて、著者が提唱する心の楽屋のようなものはそれなりにそうと知らずに持っていたんだなと認識できたのは良かったのかもしれない。
    ただ読み

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    2025年08月19日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    題名が気になりたまたま手に取ってみたが、本文を読むうちに「あの素晴らしい愛をもう一度」作詞の北山修氏の著書とは知らず驚いた。

    「むなしさ」について、精神科医として、また作詞家としてからの見聞で書かれており、大変興味深い。
    特に、古事記から引用して“不浄のもの”に対する日本人の美意識について考察したり、日本語の語源の解説が面白かった。

    前述の歌は自死した加藤和彦氏との愛の物語だと言う言葉に、著者からの言い知れない虚しさを感じた。

    「間」を嫌い、行き過ぎた効率を求める現代ではあるが、虚しさを味わいながら生きていくほかないと言う「すまなさ」を抱えながら生きていてもいいと思え、気が楽になった。

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    2025年07月14日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    むなしさ――虚しい、空しい。この言葉には人が生きる上で避けられない喪失や欠落の感覚が宿る。青春の記憶の北山修の詩が呼び覚ます虚しさはどこか懐かしさや余韻を伴う。思えば喪失感を覚えたことは多いが「虚しい」と感じたことは不思議と少なかった。精神分析においてこの言葉は人間形成における重要な概念のなるのがわかる。虚しさが生む空間――それは余白や沈黙を通じて心の奥深くに問いかける。「間」という語や「沼」という語が示唆するように私たちはその奥行きを測ることができない。個人的に人生を振り返るときすべてが左足に尽きるように思う。不完全な足取りであっても一歩ずつ進むことに人生の意義があるのではないだろうか。生き

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    2024年12月03日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    10代の頃読み漁ってた久しぶりのきたやまおさむ著書。身近に自死の人がいるからなのか全体に話の進みが重い気がした?

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    2024年07月04日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    空しさに深く悩まされていた自分が救われるかと思い読んでみましたがよけいに泥沼にハマりました。坂崎さんと歌っている北山さんは楽しそうだけど本の内容はかなりきつかった。

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    2024年05月04日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    フォーク・クルセダーズのメンバーでありながら、精神科医で白鴎大学の学長でもある著者が、むなしさについて、さまざまな角度から論じている。
    加藤和彦氏の自死を止められなかった後悔やむなしさから、この本が書かれたのではと推察する。
    その気持ちを普遍的なものへと昇華し、むなしさを感じている全ての人に、それで良いんだよと優しく寄り添ってくれている本となっている。

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    2024年04月25日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    むなしさは外的にも内的にも起きることだと改めて分かりました。裏切られたいときのむなしさやせつなさが嫌だから、私は最初から期待をしてないのかもしれないなぁと思いました。はっきりした感情ではないと読んで思ったので、ゆっくりと、時にはスペースにそっと置いておきながら向き合っていきたいです。

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    2024年04月17日