きたやまおさむのレビュー一覧

  • 「むなしさ」の味わい方

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    どうして読もうと思ったのか思い出せないですが、ほぼ毎日コツコツ読んで読み終えました。
    自分が立ち止まってしまった根本が見えてきました。
    そして自分を客観視することは、自分を見失わないためにも必要だということを改めて考えさせられました。

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    2024年04月04日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    忙しすぎる現代では「むなしさ」を感じる間もなく、「むなしさ」を悪いものとして捉えるが、「むなしさ」の効用を氏の専門である、精神分析学と、日本語臨床で解き明かす詩的な書であった。ネガティブ・ケイパビリティに通じる考察であったが、この件については全く触れられていなかった。ただ通底として流れているテーマは氏の友人である加藤和彦氏の事であり、解決できない「むなしさ」に向き合うことであった。

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    2024年03月28日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    人間は生まれて生きていく過程で、常に心のどこかに「むなしさ」という心の影が佇み居座る。それを自覚するかどうか、ないものとして扱うかどうかは、個人の洗濯。じっとその存在に耐え、味わう。「沼」に留まることによって、創造が生まれる。そのために白黒でない中間領域を抱える心の器を持ちたい。そのために日々精進していきたい。

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    2024年02月22日
  • ぼく自身のノオト

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    「ぼく」という一人称
    で語る独白。

    「ぼく」は、私であり
    彼や彼女であり、

    病院の待合で隣に座る
    ご老人であり、

    見も知らぬ誰かである。

    誰もが多かれ少なかれ
    青年期に思索する、

    根源的な問いに対する
    洞察が連綿と綴られて
    います。

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    2023年06月10日
  • コブのない駱駝 きたやまおさむ「心」の軌跡

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    ネタバレ

    【コブのない駱駝/きたやまおさむ】

    私がフォークルを初めて知ったのは小6の時、知ったと言っても 当時の担任が昼休みにMDで 帰ってきたヨッパライを流したからだった。
    最初は面白い曲だなと思ったけど、録音時にゆっくり歌って回転数を速めた独特の声は不気味で少し聞くのが嫌になったことを思い出す。

    きたやまおさむ先生を知ったのは今年最初のKトラ(ALFEE坂崎さんのラジオ)のゲストだった。
    テーマは反戦と平和の歌、知ってる曲も知らない曲も流れて 話がわかりやすくておもしろかった。(笑うという意味ではなく聞き入るという意味で)

    フォークルの曲は1曲しか紐づいてなかったけど、あとになって あれもこれ

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    2023年01月27日
  • 良い加減に生きる 歌いながら考える深層心理

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    2019年作品。著者を知ったのは、もちろんザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」を聴いた時でした。当時の私は小学校低学年。歌っているのは人間なんだろうかと不思議でした。テープを早回ししてレコードにしたものだと知り驚きました。革新的なレコードでした。この本は、友人であり人生の先輩でもある前田重治氏との共著です。3部から構成されています。第一部では、著者の作詞した20曲の歌詞について、前田氏が考察し著者がコメントすると言う内容。第二部は、著者の自己分析。第三部は、前田氏と著者の対談。私が面白く感じたのは第一部です。彼の曲はコミックソングに類するもの・女性目線の優しい可愛いもの、多彩で

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    2022年09月03日
  • ぼく自身のノオト

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    アメリカ南西部、ユタ州の小さな出版社から発表された個人の日記の抜粋。
    著者は文学者や哲学者ではなく、立派な肩書きもないただの男とのこと。

    ぼくたちがある物事を受けて、感じたことに真っ直ぐ誠実になる。それが日々の生活で遭遇する様々な出来事に自分らしく対処するために必要なことだという。

    何か困難に衝突した時に原因を外的要因に押し付け、自身については悩みがないように振る舞うことや、他人との軋轢の最中で本当に気に入らない事に気付けないことはよくある事だと思う。

    心がどう感じているか、がすなわち自分らしさで、自分自身と言っても差し支えないかも知れない。
    ただ、不

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    2021年09月20日
  • 良い加減に生きる 歌いながら考える深層心理

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    同僚であった前田氏とのやり取りを重ねつつ、きたやまおさむが自身の深層心理を自己分析したもの。全体の3分の2を占める第一幕では、自身の作品を一つずつ取り上げながら構成されていて、フォークルメンバー内での「三角関係」なども率直に語られていた。

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    2019年05月24日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

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    北山先生らしい饒舌さと、読みやすさと、そしてこの深さはどこから来るかといえば、北山先生の心の遍歴の一部が描かれているからだと。

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    2013年08月16日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

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    きたやまさんが自切俳人の名前を使ってパーソナリティをされていたラジオ番組の熱心なリスナーだった。おそらく、私の意識の一部には彼の話していたことが組み込まれているのではないだろうかと思う。

    「嫉妬」認めるのは怖いけど、確かにそれは心のどこかを支配している。

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    2012年08月17日
  • 帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

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      本学卒業生、きたやまおさむ(ザ・フォーク・クルセダーズの元メンバー)の近著「帰れないヨッパライたちへ」(NHK出版新書 2012)を面白く読んだ。ヨッパライの俺と、きれいな姉ちゃんと、こわ~い神様との三角関係を例えにして、家族における三者関係に言及しているところは、ナルホドと頷ける。
      きたやまは作詞家としても名を成したが、「戦争を知らない子供たち」や「あの素晴らしい愛をもう一度」は、何度口ずさんだことか・・・
     ロンドンで精神分析を受けて、自ら精神科医となった著者の人となりも伺える好著だ!

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    2012年08月08日
  • ハブられても生き残るための深層心理学

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    「ハウツー本」と思ったら違うので注意!ハブられたらああしろ、こうしろとの具体的な提案はない。抽象的。
    正直内容が私には難しい。説話の解説や同衾(どうきん)文化は理解して読み進められるが、ハッキリと分かったにならない。
    ハブる方もハブられてそこから逃げ出す方もこういうことでそうなるんだよ、と教えてくれるが、だから後は自分で考えてやるんだよ。誰かを頼っても良いんだよという感じ。
    短い強い言葉で断言する米のトランプ氏の言動とは真逆だ。だから信用できると思う。もう一度読むとはっきりと見えてくるものがあるかもしれない。

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    2025年08月13日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    「心の空洞」との付き合い方、「間」との付き合い方、それは白黒を付けるのではなく、中途半端な状況を許容する力となる。はやりの「ネガティブケイパビリティ」といえる。
    筆者にとってのむなしさには、加藤和彦の影がついて回る。
    ため息をついても、幸せは逃げない。

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    2025年07月27日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    自分が思春期に感じた自分はなんのために生きているんだろう思ったたことや、会社生活に虚しさを感じて仕事にまったく身が入らなかったことがあったり、その時の気持ちは何だったんだろうという思いで本書を読みましたが、しっくりする内容ではありませんでした。いかにも精神科医が書いた文章で、私の理解能力不足なのかもしれません。

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    2025年01月08日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    歌手、精神科医でもある著者が、むなしさについて人間の発生や生まれてからの親や他者との関わりから解説している書籍。日本語の語源なども取り入れて様々な角度から述べていた。母親との関係性については、男性からの幻想やそうあってほしいという願いが強いかなと感じた。母親であっても一人の人間、個々として捉えたいなと感じた。

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    2024年10月01日
  • ぼく自身のノオト

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    感想
    自分を出してみる。社会の中では難しいかも。だけど日記の中では全開でいい。本当はどう思ったのか。実は何を考えたか。向き合って抱きしめる。

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    2024年06月01日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    むなしさを感じた時、私たちはそれを解決しようとしてしまうけど、そうではなくむなしさがあることを認めた上で生きていこうという話。解決しようとするから苦しくなる。むなしさはあって当たり前で共に生きていくものだと諦めると少し気持ちが楽になる。

    おわりに 199p〜200pにかけてが響きました。

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    2024年05月31日
  • 「むなしさ」の味わい方

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    ネタバレ

    我々はむなしさから逃れることはできない。だから、むなしさを抱え、味わうことが大事。
    北山先生の仰っていることはわからなくはないが、むなしさを味わえるようになるのは簡単なことではないと思われる。どうやったら味わえるようになるのか、今のところ、自分の中に答えは見いだせていない。
    また、読後の印象として、スッキリしない、けむに巻かれたかのような感覚を持った。

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    2024年03月06日
  • ハブられても生き残るための深層心理学

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    ■集団から排除される「ハブられる」という現象は、自分の知らないうち、裏で隠れて進行することが多い。
    ・日本人の文化の中には、悲劇の主人公を演じさせるような「台本」がすでにある。潔く去っていくという結末が「みんなの物語」として用意されている。
    →日本の「鶴の恩返し」と西洋の「カエルの王様」「美女と野獣」に見る異類婚姻説話の結末の違い

    ■集団は自分たちと似た者を取り入れ、異なる者を吐き出すという基本傾向を持つ。これは無自覚に繰り返されやすい。
    ・人は集まってグループを形成する。同類幻想を共有する集団は、一つの人格のように行動することが起きやすい。そして、同類思考の強い人たちが集まるほど、集団の同

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    2022年12月18日
  • 「こころの旅」を歌いながら 音楽と深層心理学のめぐりあい

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    さすが名作詞家でありながら、
    精神科医だなと思いました。
    さりげない言葉に含蓄があります。
    「儲からなかったことが、
     私をそれらしい人生にしてくれた」
    って、なかなかイイですね。

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    2022年04月23日