【感想・ネタバレ】ハブられても生き残るための深層心理学のレビュー

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Posted by ブクログ

■集団から排除される「ハブられる」という現象は、自分の知らないうち、裏で隠れて進行することが多い。
・日本人の文化の中には、悲劇の主人公を演じさせるような「台本」がすでにある。潔く去っていくという結末が「みんなの物語」として用意されている。
→日本の「鶴の恩返し」と西洋の「カエルの王様」「美女と野獣」に見る異類婚姻説話の結末の違い

■集団は自分たちと似た者を取り入れ、異なる者を吐き出すという基本傾向を持つ。これは無自覚に繰り返されやすい。
・人は集まってグループを形成する。同類幻想を共有する集団は、一つの人格のように行動することが起きやすい。そして、同類思考の強い人たちが集まるほど、集団の同質性は強固になる。集団には、自分たちと似ている「同類」を仲間に入れ、考えや性質の異なる「異類」を排除しようとする基本原則がある。この「同化」と「異化」は無自覚にくり返されやすい。

■人生は劇に似ている。劇場には舞台のほか、役を降りてほっと一息つける「楽屋」もある。「人生の台本」の存在を知り、よりよいものに紡ぎ直していくことが大切だ。
・劇場の構造を知らない人は、人間関係で迷子になったり、奈落の底に落ちてしまったりすることもあるだろう。危険な目に遭わないためにも、人生に「劇的視点」を持つことはとても大事である。

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2022年12月18日

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