星野智幸のレビュー一覧

  • 俺俺

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    きっかけは他人の携帯電話を持ち帰ってしまい、オレオレ詐欺をしたことだった。俺もあいつもこいつも俺。俺俺俺...。増殖していく俺。俺俺時代小説。俺増殖でわけが分からなくなる不思議な世界だが、現実でもあり、俺の気持ち分かるなぁと。心が下向きの時には、特に俺に同化してしまう。認められたくて、必要とされたくて、つながりたくて、寂しくて。解説の秋葉原無差別殺傷事件の言葉、そして「フィクションは、リアルを超えたリアルに肉薄する。」。めちゃくちゃな世界だが意外に好きかも。そして少し考えさせられる。

    「携帯電話を盗んだのは、あくまでもその場のなりゆきだった。」

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    2015年03月07日
  • 俺俺

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    【最後で全部台無し】

    最後の最後に読まなければよかった。なーんだよ、つまんねぇって話。最初からの流れが良かっただけに怒りすら覚える。

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    2014年09月14日
  • 俺俺

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    ありのままの自分でいれる=俺山の世界があったらどんなに楽だろうと思うけども、世の中が自分と同じ価値観の人だけで構成されるとどうなるのか、という話。
    やっぱりいろんな人がいて、いろんな人と関わって広い世界を知れるのが生きて行く上で楽しいことなんだろう、っていうことですね。

    2014.08.06

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    2014年08月06日
  • ファンタジスタ

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    野間文芸新人賞受賞作。こういったマジックリアリズムの手法を用いた作品を読むと、現実を批判する虚構の愉しみ方を勉強させてもらえる。

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    2014年02月25日
  • 俺俺

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    亀梨くんの映画から知って、(見てないですが)読んでみました。

    なるほど、俺俺だ〜!

    これは誰しにでも当てはまる可能性があるかもね。

    なんていったらいいか…。言葉が思いつかないわ。

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    2013年12月09日
  • 俺俺

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    表紙の石田徹也さんの絵が好きなので購入。
    周りの人々が全員[俺]になっていくと言う設定の奇抜さや、中盤にかけての物語のスピード感は凄く面白く良かったと思いましたが、終盤はあっさり終わってしまったように感じました少し残念です。

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    2014年06月13日
  • 俺俺

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    周りの人との関係性、自分の在り方。
    普段自分がいる世界の中に潜む非日常体験。
    「増殖」と「アレ」への恐怖。
    有り得ない話ではあるけれど、もしかしたら……。

    ちなみに映画鑑賞後に読みましたが大筋は同じですが、映画と小説は別物です。

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    2014年01月28日
  • われら猫の子

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    表題作「われら猫の子」を含む11作品からなる短編集。読んでいると現実と空想の間を浮遊しているような感じになるような作品が多い。
    義父母に子どもを強く求められつつも、それを静かに拒み続ける成人、そして妻であり彼らの子でもあるマサコは強く反発をする。この『われら猫の子』は、前に読んだ『植物診断室』でもそうだったが、既存の固定観念や常識というものに、自分でもはっきり認識できないほど静かに、でもはっきりと、抵抗の意を示しているような人を描いているよう。マサコの同僚であるリュウちゃんは恐らく同性愛者なのだろうが、彼の女友達に自分の子どもを作るために「腹だけ貸してほしい」と言ったのは(尤も、これはもしかす

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    2013年02月28日
  • 毒身

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    主題は共同体における'独身種' のさまざまな個体性と環境への影響。言葉遊びを楽しむなら、文庫のタイトルは「毒身リョウ」 でも良かったと思う。

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    2012年11月19日
  • われら猫の子

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    短編で色んな話があったけど、表題作の「われら猫の子」より最後の「エア」が一番面白かった。「夢を泳ぐ魚たち」「紙女」も印象的。

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    2012年04月12日
  • 毒身

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    群れない、縛らない、甘えない。
    この三原則が守れる独身のあなた、独身寮はいかがでしょう。
    マンゴーがなりハンモックの下がった素敵な庭もあります。
    現在の居住者は会社を休みがちなワタナベ、
    かつて子連れの男と同棲していたウエカワ、
    書店員のヨシノとバイトのテンコ、
    そして私シキシマです。
    装画:岩清水さやか 装丁:坂川栄治+田中久子(坂川事務所)

    「独身は自分のアイデンティティを自分で支えているから、ときどき自家中毒を起こす。その意味で独身は毒身なのだ。」
    この自家中毒という言葉がぴったりくるような話。

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    2010年10月11日
  • ファンタジスタ

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    5/3
    あくまで書物(=フィクション、非現実)であることの意識は失わず、そのうえで政治を語る表題作。

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    2010年05月03日
  • われら猫の子

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    面白かったが、一部の話があんまよくわからなかったです。
    深いのかもしれないですが。

    ペーパームーンと雛が好き。
    紙女が悲しかった。

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    2010年04月10日
  • われら猫の子

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    ちょっと怖さを覚えたような幻想譚でした。
    (ファンタジーって言えない気がする)

    「夢を泳ぐ魚たち」と「エア」あたりが
    飛んでて良い感じでした。

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    2010年03月08日
  • 無間道

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    短編3作。「無間道」「煉獄ロック」「切腹」。日本人が「神州人」と呼ばれる世界。自殺する者が絶えず、死体処理も追いつかない惨状。一人で死ぬことを「ソロ」二人は「デュオ」など、とにかく死んじゃう死んじゃう。「生きていても死んでも同じ」と恋人との「デュオ」の誘いを断る竹志。竹志自身も本当は…。あとの2作も、竹海、竹光と主人公の名前は共通点があり、死んでも同じような世界があるということか。とにかく描写がエグイので、普通の人にはお勧めしかねます。「死にたい、死にたい」と思ってるアナタは、一度読んでみてください。評価は…つけにくいですね(汗)「設定は幻想的かもしれないが、私は極めてリアリスティックな小説だ

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    2009年10月04日