星野智幸のレビュー一覧

  • 俺俺
    本当の自分を認めてほしい。
    一人にしないでほしい。
    つながっていたい。
    けど、演じたくない。
    俺ではない俺。
    俺たち俺俺。
    そして一転破たんへ。
    不思議な世界観。
  • 俺俺
     これほど不可思議な話を最後まで読ませる力は逆に凄いと関心した。俺がどの俺なのか混乱しつつも話は意外な展開を見せる。削除と称してジェノサイトがはじまる件は笑える。2013年、亀梨和也主演で映画になった。多分つまらないだろう(笑 そこはかとなく、人生訓がちりばめられているのはご愛敬か
  • 俺俺
     結局何がどうしてどうなったのかまるきり分からない。
     分からないのだがその分からないまま読み進め読み終わってしまった。
     それでもいまだによくわからないこの世界観。
     現実投射的に感じもするが、その俺目線が世の中の一人一人だという事なのだろう。

     最後に俺は言うおまえたちが現在や昔を見ないように...続きを読む
  • 俺俺
    他人に成り代わり俺俺詐欺をはたらいたことをきっかけに、不思議なことが起こる。
    俺がたくさんの世界が生まれたのだ。
    最初は分かり合える心地よさや安堵に包まれたが、それは徐々に恐怖へと変わっていく。
    現代社会に渦巻く心の病を映すような、リアルじゃないのになぜかリアルな…不思議な感覚に陥る。

    2015....続きを読む
  • 俺俺
    俺が増殖する話。俺が3人位までは面白いなあと思っていましたが、それ以上になるとホラーテイストが強くなり、最後はカオス。
    この俺はどの俺だっけとこんがらがってくる。
  • 俺俺
    きっかけは他人の携帯電話を持ち帰ってしまい、オレオレ詐欺をしたことだった。俺もあいつもこいつも俺。俺俺俺...。増殖していく俺。俺俺時代小説。俺増殖でわけが分からなくなる不思議な世界だが、現実でもあり、俺の気持ち分かるなぁと。心が下向きの時には、特に俺に同化してしまう。認められたくて、必要とされたく...続きを読む
  • 俺俺
    【最後で全部台無し】

    最後の最後に読まなければよかった。なーんだよ、つまんねぇって話。最初からの流れが良かっただけに怒りすら覚える。
  • 俺俺
    ありのままの自分でいれる=俺山の世界があったらどんなに楽だろうと思うけども、世の中が自分と同じ価値観の人だけで構成されるとどうなるのか、という話。
    やっぱりいろんな人がいて、いろんな人と関わって広い世界を知れるのが生きて行く上で楽しいことなんだろう、っていうことですね。

    2014.08.06
  • ファンタジスタ
    野間文芸新人賞受賞作。こういったマジックリアリズムの手法を用いた作品を読むと、現実を批判する虚構の愉しみ方を勉強させてもらえる。
  • 俺俺
    亀梨くんの映画から知って、(見てないですが)読んでみました。

    なるほど、俺俺だ〜!

    これは誰しにでも当てはまる可能性があるかもね。

    なんていったらいいか…。言葉が思いつかないわ。
  • 俺俺
    表紙の石田徹也さんの絵が好きなので購入。
    周りの人々が全員[俺]になっていくと言う設定の奇抜さや、中盤にかけての物語のスピード感は凄く面白く良かったと思いましたが、終盤はあっさり終わってしまったように感じました少し残念です。
  • 俺俺
    周りの人との関係性、自分の在り方。
    普段自分がいる世界の中に潜む非日常体験。
    「増殖」と「アレ」への恐怖。
    有り得ない話ではあるけれど、もしかしたら……。

    ちなみに映画鑑賞後に読みましたが大筋は同じですが、映画と小説は別物です。
  • われら猫の子
    表題作「われら猫の子」を含む11作品からなる短編集。読んでいると現実と空想の間を浮遊しているような感じになるような作品が多い。
    義父母に子どもを強く求められつつも、それを静かに拒み続ける成人、そして妻であり彼らの子でもあるマサコは強く反発をする。この『われら猫の子』は、前に読んだ『植物診断室』でもそ...続きを読む
  • 毒身
    主題は共同体における'独身種' のさまざまな個体性と環境への影響。言葉遊びを楽しむなら、文庫のタイトルは「毒身リョウ」 でも良かったと思う。
  • われら猫の子
    短編で色んな話があったけど、表題作の「われら猫の子」より最後の「エア」が一番面白かった。「夢を泳ぐ魚たち」「紙女」も印象的。
  • 毒身
    群れない、縛らない、甘えない。
    この三原則が守れる独身のあなた、独身寮はいかがでしょう。
    マンゴーがなりハンモックの下がった素敵な庭もあります。
    現在の居住者は会社を休みがちなワタナベ、
    かつて子連れの男と同棲していたウエカワ、
    書店員のヨシノとバイトのテンコ、
    そして私シキシマです。
    装画:岩清水...続きを読む
  • ファンタジスタ
    5/3
    あくまで書物(=フィクション、非現実)であることの意識は失わず、そのうえで政治を語る表題作。
  • われら猫の子
    面白かったが、一部の話があんまよくわからなかったです。
    深いのかもしれないですが。

    ペーパームーンと雛が好き。
    紙女が悲しかった。
  • われら猫の子
    ちょっと怖さを覚えたような幻想譚でした。
    (ファンタジーって言えない気がする)

    「夢を泳ぐ魚たち」と「エア」あたりが
    飛んでて良い感じでした。
  • 毒身
    『毒身温泉』
    「いくら自分が革命的だと思っても、
    日々の生活の些細な感情がそれを裏切っていくのです」

    「死にたいと思うのは表現でもあり、表現は誰かに向かっているはずで
    死にたいと思っている自分は誰かとコミュニケーションをとりたいのだと気づいた」