佐藤真理子のレビュー一覧

  • はてしない物語 上
    大切なことが数えきれないほどたくさん詰まっている!
    ・私たちがファンタージエンは虚偽だと思うことで人間界も含めた2つの世界は救えなくなる。
    ・人間は虚偽に支配されやすく、そのために生き物の命がむごい形で利用されてしまう。
    ・虚無の吸引力はすごくて、狂って飛び込んでしまいたくなるけど、アトレイユは自分...続きを読む
  • はてしない物語 上
    エンデの「モモ」を読んだ時、見えないものだけど大切なものを感じたんだけど、このはてしない物語も同じ。あるけどないもの、聴こえるけど、見えないもの、たくさんのそんなものに囲まれて、ファンタージェン国は出来ている。アトレーユの冒険で見事に、バスタチアンが本の世界に入ってきた。ワクワクドキドキが止まらない...続きを読む
  • はてしない物語 下
     大人になってから読み終えましたが、夢中になって読み終えました。万物の創生者になった主人公。しかし、代わりに自分自身を徐々に失い、物語に侵食される様に、どのような終わりを迎えるのか気になりながら読んでいました。
     結果、とある結末で物語を終えたのですが、自分は自分でいいということ。そして、何より自分...続きを読む
  • はてしない物語 上
    映画が好きで、そこから本に入る。
    映画では描ききれなかったストーリーや描写に引き込まれた。下巻を読むのが楽しみ。
  • はてしない物語 上
    「本を読んだ」という感覚をこれほど鮮明に覚えている本は他にない。
    おそらく、これほどの厚みの本格的な本を読んだのが初めてだったのだろう。
    本の中に入り込むという設定も相まって、今でもこの本を見かけると不思議な感覚を覚える。

    しかも何故か父が、当時飼っていた犬の名前に本の中の主人公の名前「バスチアン...続きを読む
  • はてしない物語 下
    はてしない物語を貸した学生から感想とともに返ってきた。「まず、本を貸していただき本当にありがとうございました。たくさんの感想がありますがやはり本の概念を壊すという言葉がピッタリの本であり、自分の世界観を変える素敵な物語であったと感じております。そしてお借りさせていただいた本なのですが、長い間お借りし...続きを読む
  • はてしない物語 上
    はてしない物語読んだ。これはすごい。物語についての物語であり読書についての読書であり人間についての人間であり冒険についての冒険でありフィクションについてのフィクションであり、本についての本であった。上も下もよかった。じつはこの少年文庫本でなくエンデの全集本で読んだ。色分けされた印刷。最高だ。
  • はてしない物語 下
    原作を読むのをキッカケに、久々に映画を観た。
    それで初めて、映画の題材になったのは上巻のみで、下巻のほとんどは知らないストーリーだと分かった。
    上巻と下巻はガラリと印象が変わる。上巻がアトレーユの物語なら下巻はバスチアンの物語だ。
    バスチアンがアウリンによって万能の力を手にし、望むものは何でも叶えら...続きを読む
  • はてしない物語 上
    なにが「はてしない」のか。
    その答えが最後に明かされハッとする。
    子供の頃映画が好きでよく観ていたけどストーリーをすっかり忘れてしまっていた。(登場人物や断片的なシーンの数々は記憶にあるけど、どんな話だったか問われると説明出来ない!)
    読み進めていくと、ああ確かにそんな展開だった!と思い出し楽しくな...続きを読む
  • はてしない物語 下
    頭を空っぽにして没頭…
    気がついたら私もファンタジーエンの世界にいた。

    ファンタジー好きなのに子供の頃にこの本に出会っていなかったことへの後悔はあれど、大人になったこのタイミングで読んだからこそわかる面白さもあった。
    それに、次から次へと個性豊かなファンタジーエンのいきものが出てきて、見たこともな...続きを読む
  • はてしない物語 上
    読んだことがなかったので今更だけれど。
    これ、本当に児童書なの?ファンタジーエンの世界観最高すぎでは。現実とファンタジーの境目が分からなくなってくるあたり、小さい子は理解できるのか…?所詮児童書と侮ることなかれ。むしろ大人の方が引き込まれるかも。下巻が楽しみ。
  • はてしない物語 上
    児童書でありながら、全く学生の時に触れてこなかったです。今読んでみると、簡単な様で複雑に構成を練られている話に翻弄され、惹き込まれてしまいました。児童書は大人が読んでも教訓が判る様になっていると思います。難しい翻訳の様な気もしますが日本の子供達が本の世界に入り込んで想像力を膨らませる事が出来る、夢が...続きを読む
  • はてしない物語 上

    何度読んでも素晴らしい

    中学生の頃に読んで大好きになった本。
    初めて読んだ時は、自分が物語の主人公になった気持ちでワクワクしながら読んだのを覚えています。
    また大人になって改めて読んでみても、やはりワクワクは変わらない。そして、子供の頃と違った視点で読めるのも面白さの1つに加わりました。
    物語を読み進めている内に映画...続きを読む
  • はてしない物語 下
    バスチアンが人の目を気にしすぎて自我がなくなっていくくだりは今の社会にも言えるのでは。もうずっと変わらない問題なのだと
  • はてしない物語 下
    本の中に誘い込まれた少年が一度喪失した等身大の自分を取り戻す物語でしょうか。
    上巻は本の中の世界の物語、下巻はそれを読んでいた少年バスチアンの物語といった感じ。上巻はとかく冗長な印象。ただ下巻からおもしろくなってくる。
    次第にひとりよがりになってしまう少年バスチアンに悲しい思いを抱く反面、子供の頃っ...続きを読む
  • はてしない物語 下
    最初全てを得てしまっては上巻よりつまらないと思ったが、得ることは失うこと。最後まで読むとすごい面白い。子どもにも読んでほしいな
  • はてしない物語 下
    このエンデという人は凄いね。
    エンデの伏線は「実はこうでした〜」っていう質のものとは違うように思う。早い段階でタネ明かしをしつつ、それを活かした展開が多重に待ってました。児童読者には読む楽しさを呼び起こしてくれるに違いない。
    翻訳も凄い。つまらなさが微塵もない。
  • はてしない物語 上
    現実と本の世界が徐々に一つになっていく様が本当に面白い。一つの通過儀礼でもあり、母親の死から立ち直るために必要な事だったに違いない。エンデがいかに子供の内面に秘めた強さに心惹かれていたかわかる一冊。
  • はてしない物語 下
    「汝の 欲する ことを なせ」
    アウリンという何でも叶う宝のメダル。望みを現実にしてしまう力を手に入れたバスチアン。
    ファンタージエンは、人間の欲望、妄想、希望、絶望、さまざまな感情から作られた世界。
    だが、欲望が満たされると少しづつ大事な過去の何かが消え去ってしまう。
    さらに、いつの間にか身につい...続きを読む
  • はてしない物語 上
    この本は、子供の頃に読んでいないし、テーマ曲は何度も聴いているが映画も見ていない。
    エンデは、一年ほど前に「モモ」を読んで久しく味わっていない不思議な気分になった。
    いつか「はてしない物語」も読もうと思っていて、ようやくページを開くことに!
    外国文学やファンタジーはなぜか避けてきたのだが、この物語に...続きを読む