佐藤真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなんと言うか思ってた物語とはちょっと違ったと言うのが正直なところ。
下巻はいよいよバスチアンが本の中のファンタージエンに入り込み女王と世界の危機を救う冒険が始まるのだと思っていた。
そのワクワクさは下巻冒頭の女王やライオンのグラオーグラマーンに出逢う辺りまでは世界に満ちていた…のだけど、そこから後はひたすらバスチアンが愚かになっていく過程を見せられていく事になってしまって苦しかった。
現代的な感覚で言うとちょっと道徳的と言うか、教訓話になってしまって物語としての楽しさは減じてしまった様に思う。
ストリー的には何かを失うことで成長すると言う王道の結論に落ち着くのだけど、もう少し主人公に魅力が欲 -
Posted by ブクログ
ネタバレ古典的ファンタジー作品
もちろん名前は知っていたし映画になったのも知っているけれど、ちゃんと読んだことはなかった。
読んでみて思ったのは文字通り実に古典的なファンタジーだなと言う感想(なんだそれ^^)
と言うのも今ではいろんなところで出会う定番のモチーフが散りばめられていて、例えば、読者が本の中に入り込む展開や、知るものがいなくなると滅んでしまう(消えてしまう)存在や、行方も分からない冒険者を待ち受ける試練の数々など。
そう言ったモチーフがこの物語由来なのかどうか僕には知識がないけれど、そう言った意味で始まりの物語ではないかと思うのだ。
上巻はラストで見事なタイトル回収からいよいよバスチアン -
Posted by ブクログ
あたしの名前をちゃんと呼んで
身体を触って必要なのは必要なのは是だけ認めて
思わず椎名林檎の罪と罰を引用しましたが、名前を失うとは自分を愛する者を失うということと同義なのかと思わされますね。
それが罰だとしたら罪は何であったか。
人は簡単に慢心するが、それが罪なのか。
それともそれ故に友情を裏切ることが罪なのか。
ともあれ、自分が見限り傷付けた相手によって貫かれた友情によって救われます。
このアトレーユによる友情こそが、我々が学ばなければならないことでしょう。
いやはや、しっかし、読み始めるまで気付きませんでしたね。
何だか既視感あるなと読んでて思ってたんですが。。。
子どもの頃に観た