佐藤真理子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレなんと言うか思ってた物語とはちょっと違ったと言うのが正直なところ。
下巻はいよいよバスチアンが本の中のファンタージエンに入り込み女王と世界の危機を救う冒険が始まるのだと思っていた。
そのワクワクさは下巻冒頭の女王やライオンのグラオーグラマーンに出逢う辺りまでは世界に満ちていた…のだけど、そこから後はひたすらバスチアンが愚かになっていく過程を見せられていく事になってしまって苦しかった。
現代的な感覚で言うとちょっと道徳的と言うか、教訓話になってしまって物語としての楽しさは減じてしまった様に思う。
ストリー的には何かを失うことで成長すると言う王道の結論に落ち着くのだけど、もう少し主人公に魅力が欲しかったし、自分の力でなにかを成し遂げて欲しかった。
そう言う意味でファンタジー的爽快感が足らなかったのは残念。
あと途中に幾つも「これはまた別のお話」の言及があって、その物語も読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ古典的ファンタジー作品
もちろん名前は知っていたし映画になったのも知っているけれど、ちゃんと読んだことはなかった。
読んでみて思ったのは文字通り実に古典的なファンタジーだなと言う感想(なんだそれ^^)
と言うのも今ではいろんなところで出会う定番のモチーフが散りばめられていて、例えば、読者が本の中に入り込む展開や、知るものがいなくなると滅んでしまう(消えてしまう)存在や、行方も分からない冒険者を待ち受ける試練の数々など。
そう言ったモチーフがこの物語由来なのかどうか僕には知識がないけれど、そう言った意味で始まりの物語ではないかと思うのだ。
上巻はラストで見事なタイトル回収からいよいよバスチアンが本の世界に飛び込むところで終わっていて、下巻でどんな冒険がなされるのか期待が湧くね。
あと白い竜が出てきたところで、映画の予告編を思い出した^^ -
Posted by ブクログ
モモを読んだのでその流れでミヒャエルヘンデのその他の作品も手にとってみた。
モモは社会人になって働く大人が読んでも考えさせられるテーマが前面に押し出されていたが、こちらはより児童書感が強いように思った。ファンタジー小説というのが主な原因かもしれない。
一方で、そんな子供っぽいと一蹴してしまいたくなる気持ちを飛び越えて、物語の世界に引き込んでくる魅力もある。ファンタージエンの風景を想像する楽しさとアトレーユの勇気に押されて軽快に進む物語のテンポの良さによって、先を読みたいという気持ちが抑えられなく時もあった。
物語としての面白さは文句なしだが、ミヒャエルヘンデ特有のテーマの奥深さという意味では上巻は物足りなさを感じる。上巻はまだ物語の世界への導入部分という印象のため仕方ないことということは理解している。
一方でテーマの奥深さの片鱗は感じられる。下巻では虚無の存在が何を意味するのかやバスチアンの成長かは、現代人が失ったものが何か、本当に大切なものは何かを考えさせられる内容になっていそうだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレミヒャエルエンデの傑作。実はちゃんと読んだことがなかった。
対象が中学以上とあったが、この分厚さの上下巻を子供は読むのか。すごい……。
主人公はバスチアンという少年が、本屋で盗んだ「はてしない物語」という本を学校をサボって本を読み始める。
「はてしない物語」の中の「はてしない物語」として、作中作品の形で語られる。
ファンタージエン国では虚無が広がり、幼ごころの君が病気になったことが原因と考えられた。
前半である上巻ではアトレーユがファンタージエン国を旅していく話。
ファンタジーとして面白くて読み進めつつ、割とよくある児童向けのファンタジーでは……?とも思っていたが、後半から様相が変わってくる。
やけにバスチアンの描写が多いな、とは思ってちたけど、バスチアンがはてしない物語のキーになるのか!
物語の人物がさらに作中物語に入るという構造がすごい。でも、このままだとまた主人公が変わるだけで同じように旅を続けるだけにもならないか……?と思いつつ下巻に進む。