小倉千加子のレビュー一覧

  • 結婚の条件

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    ネタバレ

    周囲の「婚活」ブームに疑問をもち、手に取った一冊。

    一番印象に残っているのは、結婚とは「カネ」と「カオ」の
    交換という言葉。

    そして、いわゆる理想的な男性と結婚している女性は計算高い(本人は否定する)という部分にはなるほど〜と思いました。自分の周囲の女性を見て感じていることが言語化され、腑に落ちました。


    理想ばかり追い求めるのではなく、経済的に自立する事と分相応の結婚とは何かを見つめ直す事が大切だと思いました。


    毒舌ですが、心に残る言葉が多かったです。

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    2020年05月24日
  • 男流文学論

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    とっても爽快でした。座談会形式の評論ですがとにかくおもしろかった。いかに我々がジェンダーバイアスに晒されているか考えさせられました。解説が斎藤美奈子氏でさらにお得。

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    2011年11月24日
  • 結婚の条件

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    薄いけれど、ここで初めて見る切り口が満載で読み応えあり!!

    何度も読んで何度もうなづいてしまいます。

    女性全部に読んでもらいたいなあー……

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    2011年11月09日
  • 結婚の条件

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    2011年10月2日。電子書籍で読みました。一気読み。
    かなりの辛口、だから面白い!!著者が大学教授ということで、実際のアンケートや事例、心理学、歴史などなど絡めて書いてあり、もちろん主観が大きく入っているのは感じるけど、この人の分析はかなり言いあてているんじゃないかと思います。
    斬っている対象は、”自分の価値を顧みずに多くを求める”という、無知やずるさなのかな。文中に出てくる数々の比喩は笑ってしまうくらい辛辣で、でも、あぁそうかもしれないな、と。
    最近、自分も含めて、女には確実に「甘え」があるなと思うことが多いので、この本を読んでとてもしっくりきました。
    この著者の授業、聞いてみたいな~!

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    2011年10月02日
  • 結婚の条件

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    「結婚」を社会学してます。
    おもしろい!の一言!絶品です。
    いい歳だし、「結婚」てものをちゃんと考えようと思って手に取った本なのですが、読んでよかったのか、どうなのか…。これだけバサバサ斬られるなんて、刺激が強すぎたかなぁ?
    だけど、真実にはちゃんと向かい合わないといけないのです。

    自分が結婚を躊躇していた理由が、敗戦まで遡ったのには、おどろいた!!!

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    2011年09月04日
  • 結婚の条件

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    濃い内容。かなりのぶった切り。著者の言葉ではないけれど、「専業主婦に敗者復活戦はない」と早くから上野千鶴子さんは言っていたそうだ。一気読み。

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    2011年07月25日
  • 結婚の条件

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    漠然と心に持っている、「結婚の条件」
    深層心理まで活字化されて初めて、どれだけ歪かわかる。
    ただ、「適当な」人を待っているだけなのだ。
    「苦労したくない、させたくない」から。
    「貧しくても彼好みの肉じゃがを作って、彼の所得で慎ましく生きて行く」
    ことに夢を見られないほどに豊かに育ってしまった。

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    2011年05月16日
  • 結婚の才能

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    妻には「自分の趣味に使うお金は自分で稼ぎたい」と思う真面目な人がいい/女性にとって結婚の才能とは、バリバリのキャリアは目指さず、夫の被扶養者に留まることをよしとする感性になる/官僚とか新聞記者とか編集者ではなく、大学の非常勤の語学教師とか学校カウンセラーとかがいい(42頁)、という辺りがあんまりにも恐ろしく的を射ていすぎていて吹き出した。面白すぎる。

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    2011年03月08日
  • 結婚の条件

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    あらゆる切り口で女性にとっての『結婚』を語る。女であるか、人間であるか。
    フェミニズムと現実の女性たちの望み、短大生の率直な意見や他の年代や学歴の人の話―――


    読みやすく書かれていて、尚且つ「そうなんだ」が溢れています。

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    2009年10月04日
  • 結婚の条件

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    ・男が女に求めるものは「カオ」であり
     女が男に求めるものは「カネ」である。

    ・結婚はしたい、しかし「適当な」相手がいない。
     これが少子化の原因である。

    データをもとに今の少子化政策などをばっさり。
    切り口がとっても面白いので何回笑ったことかw
    女性だけでなく、男性にも本当におすすめの一冊。
    とにかく面白かったー

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    2009年10月04日
  • 結婚の条件

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    四年間の(数少ない)授業の中で一番面白いと思った先生が書いた社会心理学の本。
    晩婚化とか結婚に求めるものの変化とか女性特有の成功に対する恐怖とかそういうことについて
    分かりやすく面白く書かれた本。
    おすすめ。

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    2009年10月04日
  • 結婚の条件

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    大学にてフェミニズム、ジェンダー論について講義をしている心理学者・小倉千加子さんの著作です。

    2007年に発行された書籍ということで、2019年現在からでは少し時代のズレというものがあるかと思いますが、それを感じさせないほどの「納得感」とでも言うのでしょうか、腑に落ちる時代の流れ、その中でいかに女性が心理的に流動していったかが(時にふっと笑わせてくれるような表現を交えて)示されています。

    「男女の結婚論」に始まり、「主婦層階級」「ロマンティック・ラブと情熱恋愛の違い」「娘の結婚は父親と国で決まる」「恋愛とフェティッシュ」などなど、思わず覗き見たくなるような興味をそそられる項目がずらりと並ん

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    2019年10月23日
  • 男流文学論

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    吉行淳之介、島尾敏雄、谷崎潤一郎、小島信夫、村上春樹、三島由紀夫の6人の作家と作品について、上野千鶴子、小倉千賀子、富岡多恵子の3人が語り合った鼎談を収めています。わが国におけるフェミニズム批評の嚆矢とは言えないまでも、フェミニズム批評の活性化に大きく寄与した本と言えるように思います。座談会ということもあって、三者ともかなり辛辣な言葉を吐いていますが、制度化してしまったフェミニズム批評には見られないおもしろさがあります。

    村上春樹の文体について富岡が作家の視点から鋭い分析をおこなっている箇所には目を見張らされました。また上野が、島尾の小説に対する吉本隆明の批評や、小島の小説に対する江藤淳の批

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    2017年09月24日
  • 結婚の条件

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    結婚相手への条件が、どんどん厳しくなっているという。
    条件に合う人がいないからそれでも待っているうちに晩婚化・非婚化・少子化が進み、これらは人々が意識を変えない限り止まらないという。

    …でも結婚て、そもそも条件の合う人を探してお互いが囲いこみ、囲いこまれることで制度的にも優遇してもらいましょうという政府がつくった制度であるはず。
    その制度に忠実に従ってでも今の社会的な事情を考えると少し条件を引き上げざるをえない、それはしごく当然と思われる。
    条件を引き上げることで結婚できない人がいけないのではない。いつまでも古い制度を引きずってそこに適合できない人を責めるだけの、鈍感な政府が責められるべきだ

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    2016年05月27日
  • 結婚の条件

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    面白い文章を書くブロガーさんのお勧めで読んでみたらやっぱり面白かった。なぜ未婚率が上がっているのか、これを読めばよくわかる。

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    2016年04月18日
  • 結婚の条件

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    10年位前の本だけど、今と状況はあまり変わらないんじゃないかな。

    雇用の非正規化が進む中で、結婚なんてできないと思う男性。だからこそ結婚して生活のレベルアップを図りたい女性。
    すでに安定した収入と充実した生活を持っている人は、今さら生活のレベルを下げる様な結婚はしたくないと思っている。
    自分を客観的に見られないから、不釣り合いなくらい高い条件設定してしまう男女。

    私が違和感を感じるのはそういうことではなく、結婚したい相手がいないのに、結婚したい気持ちだけが、結婚に対する条件だけが膨らんでいくという事実。
    「この人と結婚したい」「この人と一生を一緒に生きていきたい」
    それがまずあってしかるべ

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    2015年08月10日
  • 結婚の条件

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    昔読んだ本だけど、作者の毒が心地よい。
    結婚は金と顔の交換というのは、なるほどね。

    最近の女性達も余り変化はないかも

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    2013年11月10日
  • 結婚の条件

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    ネタバレ

    女性視点で、戦後の結婚観を解説している。
    一世代前の人間の失敗を基にして作られる次の世代の結婚観、といういたちごっこのような構造に見える。

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    2013年10月13日
  • 増補版 松田聖子論

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    前半は山口百恵論である。松田聖子を語るには、まず山口百恵なのである。でも単純なアイドル比較論じゃないところが小倉先生。そこはやっぱりフェミニズムの本なので、注意が必要です。歌詞と本人は別だろという突っ込みはナンセンス。パロディなのだと先生もおっしゃっている。ゲラゲラ笑いながら、「貴女の生き方について」語る言葉を持てと挑まれている。

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    2012年10月19日
  • 男流文学論

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     俎上に載せられた作家と作品は、
     吉行淳之介「砂の上の植物群」「驟雨」「夕暮まで」
     島尾敏雄「死の棘」
     谷崎潤一郎「卍」「痴人の愛」
     小島信夫「抱擁家族」
     村上春樹「ノルウェイの森」
     三島由紀夫「鏡子の家」「仮面の告白」「禁色」
     
     このうち、わたしが読んだのは島尾敏雄の「死の棘」だけだった。以前は小説をあまり読まなかったうえ、近頃は主に女性作家のものをよく読んでいるからだ。しかし、ラインナップを見てみると錚々たるメンバーの有名な作品群であることはわかる。やはり、読まなかったのは、読もうとしても、解説なり批評なりを見て、自分に近く引き寄せられるものを感じなかったからだと思う。
     

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    2011年12月06日