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Posted by ブクログ
2011年10月2日。電子書籍で読みました。一気読み。
かなりの辛口、だから面白い!!著者が大学教授ということで、実際のアンケートや事例、心理学、歴史などなど絡めて書いてあり、もちろん主観が大きく入っているのは感じるけど、この人の分析はかなり言いあてているんじゃないかと思います。
斬っている対象は、”自分の価値を顧みずに多くを求める”という、無知やずるさなのかな。文中に出てくる数々の比喩は笑ってしまうくらい辛辣で、でも、あぁそうかもしれないな、と。
最近、自分も含めて、女には確実に「甘え」があるなと思うことが多いので、この本を読んでとてもしっくりきました。
この著者の授業、聞いてみたいな~!
Posted by ブクログ
大学にてフェミニズム、ジェンダー論について講義をしている心理学者・小倉千加子さんの著作です。
2007年に発行された書籍ということで、2019年現在からでは少し時代のズレというものがあるかと思いますが、それを感じさせないほどの「納得感」とでも言うのでしょうか、腑に落ちる時代の流れ、その中でいかに女性が心理的に流動していったかが(時にふっと笑わせてくれるような表現を交えて)示されています。
「男女の結婚論」に始まり、「主婦層階級」「ロマンティック・ラブと情熱恋愛の違い」「娘の結婚は父親と国で決まる」「恋愛とフェティッシュ」などなど、思わず覗き見たくなるような興味をそそられる項目がずらりと並んでいます。
特に本著で面白いのは、これがただの心理学の先生が一般論を述べたのではなく、大学教授として日々学生と接する一教授が実際に肌に触れて感じた事実を交えて展開されているということです。
『優しい言葉をかけられ、安心感が得られて、はじめて心を許して自分を委ねられる相手と出会うと、それを「恋愛」だと思い込む学生がいる。』(p.74)
と、恋愛に対して全く免疫のない学生の実態を語るかと思えば、
『結婚相手に求める条件として、「金遣いが荒くなく、子ども好きで、美人」と書いてくるのがよくある。』(p.181)
このように、男子学生・女子学生それぞれに「理想の相手」の条件をアンケート形式で問い、それらを紹介するといった(端から見ていれば)面白い形式も取られていて、最初から最後まで全くお堅い雰囲気も、中だるみも、飽きもなく読み終えることができました。
個人的にはこの直前に読んだ『ザ・フェミニズム』よりずっと簡単に読めて楽しかったなというのが率直な感想で、フェミニズムがこういうことを深く掘り下げていく学問なんだと考えると、巷を席捲している「フェミ=面倒でうるさい人たち」というイメージが全く違うものに見えてくるほどでした。
しかし、楽しい(クスッと笑えるような)文章の裏側で、女性というものに求められる無意識的な条件であったり、女性の内面化している女性像、さらには結婚を「経済(カネ)と美(カオ)の交換」と表現するあたり、やはりこの問題には笑ってばかりいられないのだなという“本当の”メッセージも窺い知れます。
特にドキッとしたのが下の引用で、男性と女性の本質を見事に突いているのではないかと感じました。
『女性は男性社会では、一般的に力関係において劣位に置かれているため、最初から強い恥の感覚を内面化し、男性の前で恥をかくことを恐れている。』(p.157)
『男性は、女性に動物性を排除した「聖なる者」でいよという要求を出している。』(p.158)
『女性には男性と較べると「笑顔でいること」がより強く要求される。』(p.158)
『男と女の間には、バカの壁が立ちはだかっているのである。』(p.165)
他にも、「なぜ父がひどいことをしても子供は何とも思わないのに、母がすると嫌な気分になるのか?」や、「なぜ女性は男性より経済力があると、そこから降りようとするのか?」などに対しての見解が述べられています。
古さを感じない一冊でした。
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