あらすじ
ベストセラー『結婚の条件』の著者が、「婚活」時代を鋭く分析する決定版! 人生は年金や恋愛に依存するほど甘くない。「父は忙しいので母が」などと言っていると、中学受験と見合いは失敗する。男子が結婚相手に求める4K「可愛い」「賢い」「家庭的」「軽い(体重が)」に、新たなKが加わった。「経済力」。……「婚活」なんて言ってる場合?
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Posted by ブクログ
妻には「自分の趣味に使うお金は自分で稼ぎたい」と思う真面目な人がいい/女性にとって結婚の才能とは、バリバリのキャリアは目指さず、夫の被扶養者に留まることをよしとする感性になる/官僚とか新聞記者とか編集者ではなく、大学の非常勤の語学教師とか学校カウンセラーとかがいい(42頁)、という辺りがあんまりにも恐ろしく的を射ていすぎていて吹き出した。面白すぎる。
Posted by ブクログ
自分はラーメン程度の女なのか。
女は金持ちの男と結婚したいのではない、ケチではない金持ちの男と結婚したいのだ。
自分の為だけに人生を使いたい。
などなど、名言集
Posted by ブクログ
『結婚の条件』から5年後に連載が始まった本書は、より厳しくなった「結婚」のハードルに立ちすくむ男女の姿を、的確で辛辣な短いフレーズで描写していく。
<女性誌は今も「選ばれる女」になることを教えている>しかし<優秀な男子学生は、「男を立てる」「おねだり上手」な女と、これからは結婚などしないのである> 不況下だからこそ「専業主婦」という特権階級を手に入れたい女性と、不況下だからこそ女性にも経済力を求める男性。そのギャップは埋められるのか?
<「結婚」は具体で綜合の仕事である。しかも3K(きつい・汚い・危険)の仕事である。「結婚」するには才能がいるのである>
<結婚とは、男性にとっては区役所に行くことであり、女性にとっては結婚式場に行くことである>
<女性は、金持ちの男性と結婚したいのではない。金持ちで、ケチでない男と結婚したいのである>
言わずとしれたフェミニズムの論客である小倉の目には、結婚という制度を見るときにもロマンチックなフィルターは一切かかっていない。結婚する「才能」に、自分を直視することがあるとしたら、「婚活」に本当に役に立つのはこんな本なのかもしれない。
Posted by ブクログ
小倉さんのエッセイは分かりやすくおもしろい。そして30代女子独身の私は身につまされるトピックスが多い。『結婚の条件』も、上野さんとの共著『ザ・フェミニズム』も読んでいる。
今回は結婚するには才能がいる、という話。ひとつひとつの事例、トピックスはおもしろかったが、全体を通したテーマ(「結婚の才能」)を語るところは、やや散漫だったような。一番心に残ったのは、恋愛の才能。という項目。
1)バカであること 2)まめであること 3)自意識過剰であること 4)賢いこと 自分が満たしているのは3)だけです。(そして残念なことに、ここの文脈で語られているような満たし方ではない)。要するに才能ゼロと言うことですね。