吉原育子のレビュー一覧

  • 他人の家

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    韓国の作家、ソン・ウォンピョンの短編集。短編なので、細切れ時間に読んで... なんて気楽に考えていたのですが、凄みのある内容で、「このテーマはどうですか、このテーマは....」と突きつけられる感じで、ページをめくる手が止まりませんでした。一気読みでした。この作家はすごい!不思議な世界に引き込まれました。非日常性、サスペンス的要素、底知れぬ深さも感じました。と同時に、ほんのりと希望や優しさも伝わってきます。

    家、家庭がモチーフとなっています。人間の本質に迫る部分、現代社会が抱える問題への提言もあります。

    タイトルにあるように「他人の家」をはたから見て読み進めているのに、読み終えると自分ごとと

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    2025年03月16日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

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    お金を遣うときのマインドが、あなたに富を引き寄せるという対話。

    一読しただけではもったいなくて、付箋を貼りながら再読して、それだけじゃ飽き足らず"グルの言葉"を夜な夜なノートに書き写している。

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    2024年12月26日
  • 明日も出勤する娘へ

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    ネタバレ

    仕事で悩んだときに読んだ。
    韓国社会も日本社会も女性のキャリアアップには作戦が必要というか、自分の思うままにやるだけではうまくいかない。職場の先輩のようにどうふるまえばよいか教えてくれた。

    苦手な上司のもと 働いている私が特に刺さったのは、
    そうすれば、自分が上司になった時に尊重してくれる後輩に出会えるからなのだ。の話のところ。

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    2024年12月15日
  • 他人の家

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    ネタバレ

    非常に良かった。
    「正確な文章を書きたいんです。辞書的な意味ではなく、あくまでも主観的な正確性という意味での。独創的でありながらぴたりと合うような。」
    『アリアドネの庭園』は未来の日本を見ているようで怖かった。

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    2024年04月04日
  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    「ユ・ウォン」は主人公である高校2年生の女の子の名前。
    12年前の火災事故の奇跡の生存者として
    誰もが知ってる有名人。

    12年前、保育園にユウォンを迎えに行ったあと一緒にお昼寝をしていた高校生の姉とウォン。ところが上の階の12階に住むおじいさんがベランダで吸っていたタバコの燃え殻が、11階のユウォンの家のベランダに落ちて火種となり火災が発生。
    気付いた時には逃げ場もなく、姉は炎に包まれながらも幼い妹を助けるために布団でぐるぐる巻きにして11階のベランダから落としたあと、亡くなってしまう。

    そしてマンションの11階から落下する布団の固まりを全身で受け止めた40代のおじさん。
    トラック運転手だ

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    2024年04月04日
  • 明日も出勤する娘へ

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    旧態依然とした職場の話が日本と重なる。
    その是非はさておき、こういう処世術は必要なんだなと思う。

    心の中に女神を搭載する
    不平不満を言わない、権力者は従順でないものに厳しい
    些細なことをおざなりにしない

    早く行く
    上司の利益が最優先
    はいわかりました
    代替案を用意する

    フォロワーシップ
    人に従うことを知らない者はよき指導者にはなれない

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    2023年11月05日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

    k.i

    ネタバレ 購入済み

    四の五の言わずに、やる!

    You Tubeでこの本の解説動画がオススメに上がりました。
    今まで何年も引き寄せ・潜在意識を勉強してきたので似たメソッドの本は読んだのに、何故か動画を観て、
    「これだ!続きを、この本を最後まで読まなければ!」
    と直感してあっという間に購入。
    翻訳ものは大抵、日本語のニュアンスに違和感があって読まないのですが、この本では違和感があまり無いです。
    文章全体が日本人著者の本より丁寧な敬語で進んでいるかもしれませんが、それが却ってこの本の穏やかで豊かな世界観を表現していると思えます。

    この世界観のお陰で、何年も勉強してきた沢山のメソッド同士が一本の線で繋がった感覚を得ました。
    メソッド自体は目新し

    #アガる #ほのぼの #癒やされる

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    2023年05月02日
  • 他人の家

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    ソン•ウォンピョンさん3冊目。毛色の違う短編たちで、どれも面白かった。「zip」「箱の中の男」「他人の家」「アリアドネの庭園」が好み。「zip」は自分の話かと思うくらい共感。「箱の中の男」はユンジェが出てきて嬉しかった。話の内容も、考えさせられるものだった。韓国って、日本と似たところが沢山あり、でも違うとこともあって面白い

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    2023年04月29日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

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    ♡ネットで見かけて気になって書店で購入した。

    お金についての引き寄せの法則
    そこまで真新しい情報というわけではないけど、物語になっていて読みやすかった。
    今持っているものに感謝、みたいな内容

    お金持ちになる方法
    ◆ハビング〈Having〉
    ・“今もっている”ということを感じること
    ・お金を使うその瞬間に、それを“持っている”ことを“十分にたっぷりと”感じること

    ・視点を“ない”から“ある”に替える

    ・誰もがお金持ちになる資格を持って生まれた

    ・自分が本当に欲しい物を求めれば、浪費や人にひけらかすための消費からは自然と遠ざかる

    ・今、この瞬間を生きること

    ・ポジティブなエネルギーで

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    2023年05月20日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

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    もうこの本だけでいいんじゃないかと思うほど。
    「足るを知る」「今に存在する」いろんな本では簡単に説明されて、いまいち実際にはどうやるのか漠然として、わかったようなわからないような感じだったけれど、
    この本では「ある」ということをとことん説明してくれる感じ。こんなときはどうするの?という疑問も解決される。
    文章もきれいで、小説のように描写も美しく、読んでいて気分がよくなる。

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    2022年10月07日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

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    「今この瞬間を生きること」を実践することによって、富と幸運を引き寄せる力を身につけるという…なんだか怪しげだなぁと思ったが内容はとても良かった。実話と聞いてびっくり。イ・ソヨンが実在するなら会ってみたい!と思った。ゲッターズ飯田も「占いは統計学」と言っていたが、イ・ソヨンも数万人のデータを集めて事例の分析をしている。スピリチュアルなようで、実は科学的根拠に基づいている。

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    2022年09月19日
  • 明日も出勤する娘へ

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    序に書かれていた「娘というのは母親の言うことにはあまり耳を貸そうとしないのに(中略)芸能人の話には〜感動しうなずいている〜」との入りで、”なんだかこの人は娘の立ち位置を理解しているな。読んでみるか”と思えて読み進めると、あれよあれよという間にこの女性の虜に。読み終わるのが勿体なくなり一度本を閉じたほど。

    男性活躍の社会を否定しているわけでも、フェミニズムを大きく打ち出しているわけでもなく、ただただ娘の友達に語りかけるように社会という波にこういう風に乗った方が楽しいんじゃない?こっちの方が歩きやすいよと知恵を貸してくれる本でした。

    曜日ごとに小気味よく書かれているのもどんどんと読み進められる

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    2020年11月06日
  • 他人の家

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    正確な文章を書きたいとおっしゃる作者。
    ずっと静かで落ち着いた、冬景色のような文章書く人だなと思った

    ●4月の雪
    なんの解決にもいたってないが、ここで終わるの?とは思ったが、ほのかに優しい

    ●怪物たち
    ほーん
    不妊の話読んでたら気分悪くなるナイーブさを兼ね備えたことに驚く

    ●zip
    題名センスがいい

    ●アリアドネの庭園
    若者と老人。見え方の違いが皮肉。

    ●他人の家
    ライトに読めて好きだった。現状に甘んじず、自分の絶対的な居場所、生涯過ごすことのできる場所の確保が大切であるように思えた。
    涼しいようで寒い、乾いたそよ風みたいな読み心地。

    ●箱のなかの男
    1番いいかも!

    ●文学とは何

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    2025年11月09日
  • 他人の家

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    離婚を決意した夫婦の家に民泊アプリで知り合った人が泊まりにやってくる『四月の雪』、働けなくなった夫を、双子の息子たちが殺すのではないかと妻が気を揉む『怪物たち』など、短編八編。どの主人公も、現在の暮らしに不足や不満を抱えていて、そうなった過去の出来事を憎んでいる。どうにか変えたいと思っている。けれど、変えられないのだから、折り合いをつけて、いや、折り合いをつけられなくても、生きていくしかないのだとわかっている。

    「そう言った瞬間、ヨンファは、今を後悔したり、引き返したりすることはできないのだと悟った。すべてのことを元に戻し、起こらなかったことにするのは不可能だった。だったら可能なほうを選び、

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    2025年07月26日
  • 明日も出勤する娘へ

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    ◯「上司は褒め言葉に飢えている」

    ◯「リーダーにとって自分はどんなフォロワーか」
    自分がリーダーにしてほしいことを自分のフォロワーにしてやり、下の人間にしてほしいことをリーダーに対して実践すればいい。

    ◯「自分が言われたらどう思う?」
    口を開く前に、その話がどういった影響を与える可能性があるか、を慎重に検討しなければと思った。
    自分がしてほしいことを人にもしてあげるように、自分が言ってほしい言葉を周りにも言ってあげればみんなが幸せになる。

    ◯「あとで」ではなくて「今」
    何かしようと思ったら、すぐに行動。友だちに最近どうしているかとメールを送ることでも、散歩でも、英語の勉強でも、とりあえず

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    2025年07月07日
  • 他人の家

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    文化の違いというのでしょうか、登場人物の生活感、こだわりなど、何か違和感を感じながら読みました。
    韓国の小説は初めて読んだかも、です。外国(ヨーロッパ、アメリカなど)の小説を読んでも違和感はないのに、韓国は外国でない同じアジア圏と思うからでしょうか。かといって、自国ではないといった感じです。ストーリーの題材や展開が、新鮮で、私に偏見があったのかもと思いました。もっと国民性を知りたいと思わせてくれました

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    2025年05月17日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

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    全体としては学びの多い内容だった
    読んでいて穏やかな気分になった

    話の流れや解釈について多少都合がよすぎる感がある場面はあった
    抽象的だがメンタルトレーニングとしては参考になる

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    2025年05月03日
  • 他人の家

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    やっぱりこの人の本が好き。
    特にアリアドネの庭園は、SF小説が面白いと気づくきっかけになったかも。
    どれも話が違くて、どれも面白い。それがすごい。

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    2024年05月12日
  • 言いたいことを言ったのに、うまくいった 心を守りながら人と接する心理学

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    韓国の文化だから、少し違う事もあるのかと思ったけど、人間の根底にあるものは、逆に変わらないのだなぁと思った。
    その通りだなぁと感心することが本の中盤から後半に多かった。そして、儒教の国の韓国の男の感情の出しどころのないつらさも感じた

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    2023年10月18日
  • 他人の家

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    人間心理のおかしみを悲喜さまざま、細やかに、ジャンルを問わずに描き上げた短編集でした。人の心に踏み込む心理表現の巧みさがほかの作品同様卓越していて、文章を追うだけでしみじみと感じ入るものがありました。

    表題作では他人がエゴを滲ませながら厳しい日々をやり過ごさなければならない現実をビターに描き、「四月の雪」ではつかの間触れ合った外国人との交流により仄かな未来がそっと浮かび上がるさまを、「箱の中の男」では「アーモンド」作中の出来事と被らせながら辛い日々を送る青年のささやかな救いを与える。

    どれもが単純ではない人の心情を繊細に描き上げ、また、明快ではないけれどそっと未来を指差すような温かさを滲ま

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    2023年10月01日