吉原育子のレビュー一覧

  • 他人の家

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    ソン・ウォンピョン(손원평)さんの短編集。どの短編も登場人物の心理に惹かれる。自分にもそんな状況なら同じように感じる心があったかもしれないと思える。「箱の中の男」の弟の気持ちも分かる。見ないふりをしていればそれで厄介ごとは通り過ぎると。でもある突然の出来事であの時の女の子に出会えたのは、兄があの時に彼女を助けたからだった。それでまたある女性が助かったのだ。

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    2023年08月31日
  • 明日も出勤する娘へ

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    ネタバレ

    ☆いつでもどこでも、自分の頭の中より、記録する自分の手を信じてほしい。

    ☆一万時間の法則→成功した人はたゆみない努力から生まれる。努力を続けることによって自分でも気づかない才能が発揮される。(毎日三時間、週に二十時間ずつ十年間、こつこつと一つのことに投資する)

    ☆やることをリスト化。隙間時間を大切にする。

    ⭐︎「あとで」ではなく「今」
    チャンスがやってきたとき、あるいは何かをしようと思い立ったときは「すぐに行動に移すこと」が重要

    ⭐︎毎晩、ほかのことをしよう
    村上春樹は世界中のマラソン大会に出場し、猫を飼い、ジャズの熱狂的ファン。多彩な活動をし、マラソンやジャズの本も出している。

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    2023年08月16日
  • 他人の家

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    8編の短編集。
    どれも人間心理を掴んでいるなあと…。

    zip〜家庭を築いた女の後悔ばかりのようで、身動きすることなく流されていく生活は膿んでしまっている。「家」から抜け出そうとしながらずっと出ることができない。これからも…。
    「このお話の終着点が、おまえだからだよ。」と孫娘に言ったのがこわい。

    アリアドネの庭園〜予測したくない未来。
    たぶんこれに近い未来かも…と思うとモヤモヤ。

    他人の家〜ルームシェアで暮らす部屋の不自由なところと値段に折り合うところ。だがそれも期限がある。どうする、どうなる…。

    箱の中の男〜アーモンドの番外編。途轍もない経験をすると他人の存在を行動を過剰に意識してしま

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    2023年06月10日
  • 明日も出勤する娘へ

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    若い頃に読んでおけばよかった、と思う本がいくつかある。
    この本もそんな1冊。
    社会に出る前に知っておきたかったなぁ、といった内容が紹介されている。
    (この本の内容を自分の娘に伝える事ができる母親って、どれだけいるんだろうか?)
    タイトルに「娘へ」とあるだけあって、女性がしたたかに、かつ賢く世の中を渡り歩いていくかを示した指南書でもある。
    思わず過去の自分を振り返って、恥ずかしくなった。
    あの時のあれも、これも、全部、NG行動だったんじゃん!と。
    この本を読んで思ったのは、ビジネスはまだまだ男社会なんだという事。
    (フェミニストだ、なんだと世間が騒いでも、そんなに簡単に世の中って変わらないよね)

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    2023年05月30日
  • 他人の家

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    "たぶん僕は、相変わらず箱の中に潜んで安全な人生を夢見るだろう。すでに凝り固まってしまった大人の心はそう簡単に変わるものじゃないから。それでも、誰かに向かって遠く手を伸ばすことはできなくても、握りしめた手を開き、誰かと握手するくらいの勇気なら、ときどき出せたりするんだろうか。"(p.206)

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    2023年05月18日
  • 他人の家

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    著者初の短篇集。8本の短篇が収録されている。
    これまでソンさんは長篇作家だと思っていたが、短篇も滅法うまくておもしろい。男女の機微や親子関係、韓国社会を風刺した作品など、1篇ずつ違っていて、次はどんな作品だろうとわくわくしながら読んだ。中にはあの『アーモンド』と直接つながった作品もありびっくりした。
    「四月の雪」、「他人の家」、「箱の中の男」が特に好みだった。

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    2023年03月26日
  • 他人の家

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    巻末の「作者の言葉」にはっとする。
    世間の風潮と考えが外れるものは
    排除しようとする今の時代だからこそ
    自分と他人を
    じっくり見つめることが大事で
    たった一人の自分であり続けるためにも
    他人への視線は
    静かな眼差しであるべきなのだ、と。
    まさにその言葉通り
    誰かが誰かを見つめ、思うことで
    自分自身を知ろうとする短編集だった。

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    2023年03月22日
  • 明日も出勤する娘へ

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    日本や韓国で生きていくには
    ある程度の忖度や会議でのマナーが必要だと感じた。
    ※会議では相手の面子を傷つけることは終わってから本人に言う。など

    だからと言ってイエスマンになるのではなく
    自分を尊重しながら行動する。

    日々の何気ないことに対する感謝日記は
    自分が満たされていること、幸せであることを
    再認識できそうなので是非やってみたいと思った。

    ・自分から話しかける
    ・人生のスピードは人それぞれ
    花や植物もものによって咲く季節は異なる
    ・ある程度身なりは綺麗にしておく
    誰もその人の話を聞こうとはならない

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    2023年02月23日
  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    隣人の失火から燃え広がったマンションから、2人の善意がユ・ウォンを生かした。
    1人は命を落とし、1人は身体に障害を負った。
    命を落としたのは、誰からも愛された実の姉だった。

    生き続けることは2人のためにもまっとうで、
    誠実で「あまり幸せではなく」暮らさなければいけないとユ・ウォンは思う。
    笑わず、全力で楽しむこともなく、日々をやり過ごす。
    そんな暮らしを大きく変える出会いが彼女を変える。

    やりきれなさと向き合うには彼女は幼すぎる。その小さな背中で背負った
    ものの大きさを知る。

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    2022年12月12日
  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    登場人物たちの描写にリアリティがあった。設定は特殊なのに普遍的な心理の機微をうまく描いている。ラストも良かった。スヒョンの生き方についての説明がなかったのは残念。

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    2022年08月21日
  • ユ・ウォン

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    ユ・ウォは幼いころ、自宅が火事になり姉に布団にくるまれ11階から投げ落とされ、下にいた男性に受け止められて一命をとりとめた。
    その時、姉は死亡、受け止めた男性は足をけがして後遺症が残る。そんな事件の生き残りとして、ずっと世間からは注目され、英雄化された姉と男性を引きずり、生きにくさを感じていた。
    そんな中、一人の学生と知り合い、自分とは違うものを感じて、やっと心を開ける友達ができたと喜ぶが・・・
    話は思わぬ展開に向かう。
    子供のひとりを亡くし、一人はそのおかげで助かったその両親の心情も複雑で、亡くなった子供ばかりを考えるのは生き残った子供に対してかわいそうだし、亡くなった子供はさらにかわいそう

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    2022年06月16日
  • The Having 富と幸運を引き寄せる力

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    心のあり方について、共感する部分が多かったと思います。読みやすく、さっと読めるので、一度目を通しても良いかと。

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    2021年06月13日
  • 明日も出勤する娘へ

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    こんなマインドで生きたい、生きればたのしい人生を生きられるなあっていうヒントをたくさんくれる本。
    こういう本にたまにある、妙に説教じみた感じではなくて、すごくソフトに自然にアドバイスしてくれるのがいい。

    仏様!またいらしたんですね、南無阿弥陀仏!
    は笑った。大事。

    上司や会社に文句言ってもプラスは何もないな、と改めて。

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    2021年04月29日
  • 明日も出勤する娘へ

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    【おすすめの人】
    全ての社会人女性
    強く生きていきたい女性

    【感想】
    韓国でのお話ですが
    日本の社会でも通用する話がたくさんありました。
    この社会でうまく生きていくには
    どんな女性であった方がいいのか
    ビジネス本というより、
    娘宛てのお手紙のような感覚で読めるので
    面白かったです。

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    2021年03月11日
  • 明日も出勤する娘へ

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    働く上で大切な心構え、毎日を楽しむ秘訣を人生の先輩が教えてくれる一冊。「仕事に向いてない」と悩む人に読んでほしい。

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    2021年01月25日
  • 他人の家

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    ある作家の短編集とは思えないほどSFからミステリー、心温まる物語までバラエティに富んでいる。アーモンドの番外編「箱の中の男」が印象的。起きたことに“もしも“はありえず、誰かのつらさと喜びは紙一重で、しかしそのつらさと喜びは色鮮やかに多種多様なのだ。

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    2025年08月10日
  • ユ・ウォン

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    火事で自分を守って亡くなった姉と、自分を助けてくれたおじさんに負い目を感じながら生きる少女が主人公。さらっとした読み心地だけど、主人公の抱えるものの重さも感じる。

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    2025年03月05日
  • 明日も出勤する娘へ

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    日本と韓国の違いなのか、
    自分が働いている中であんまり性差を感じることがないから、
    そんなには響かず。。。
    ところどころ著者の面白い話もあったなー。笑

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    2024年03月24日
  • 他人の家

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    短編集8篇
    どの作品も生きづらい人生のその時々を切り取ってあり、重苦しい雰囲気である。韓国だけではないだろうが読んでいてしみじみ納得するところも多く、それがまた辛い気持ちに刺せられる。

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    2023年12月05日
  • 明日も出勤する娘へ

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    感想
    毎日なんとなく過ごす。楽だけど。もし10年後に幸せになりたいなら。少しずつでいいから今日に変化を取り入れる。だけど笑顔は変えないで。

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    2023年10月17日