吉原育子のレビュー一覧
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韓国の作家、ソン・ウォンピョンの短編集。短編なので、細切れ時間に読んで... なんて気楽に考えていたのですが、凄みのある内容で、「このテーマはどうですか、このテーマは....」と突きつけられる感じで、ページをめくる手が止まりませんでした。一気読みでした。この作家はすごい!不思議な世界に引き込まれました。非日常性、サスペンス的要素、底知れぬ深さも感じました。と同時に、ほんのりと希望や優しさも伝わってきます。
家、家庭がモチーフとなっています。人間の本質に迫る部分、現代社会が抱える問題への提言もあります。
タイトルにあるように「他人の家」をはたから見て読み進めているのに、読み終えると自分ごととして考えることを余儀なくされる、再読に値する本です。ただ、テーマが深いので、元気のあるとき読むのがおすすめです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ユ・ウォン」は主人公である高校2年生の女の子の名前。
12年前の火災事故の奇跡の生存者として
誰もが知ってる有名人。
12年前、保育園にユウォンを迎えに行ったあと一緒にお昼寝をしていた高校生の姉とウォン。ところが上の階の12階に住むおじいさんがベランダで吸っていたタバコの燃え殻が、11階のユウォンの家のベランダに落ちて火種となり火災が発生。
気付いた時には逃げ場もなく、姉は炎に包まれながらも幼い妹を助けるために布団でぐるぐる巻きにして11階のベランダから落としたあと、亡くなってしまう。
そしてマンションの11階から落下する布団の固まりを全身で受け止めた40代のおじさん。
トラック運転手だったおじさんは布団の衝撃で脳震盪で意識を失い、手足も骨折。職を失い1年以上リハビリを余儀なくされるも後遺症が残って障害者となってしまう。
しかしおじさんは、少女の命を救った奇蹟のヒーローとして一躍有名になり、人々から多額の寄付金を受け取った上に命の恩人としてウォンの両親に金の無心をし続けている。
このおじさんが、ものすごーく嫌な感じ!
ひどい悪人ではない、むしろ善人なんだけど、計画性のない生活ぶりや口先だけのちゃらんぽらんな性格で何をやっても長続きしない、だけど世間では英雄扱いされていて、ウォンの両親は娘の恩人のおじさんにお金を渡したりご飯を食べさせるために休みなく働いているという悪循環。
ウォンは自分を助けるために犠牲になった姉と、自分のせいで障害を負ったおじさんに、負い目と苛立ちを感じながら生きている。
また、周囲から寄せられる同情は逆に彼女を追い詰め、誰にも本音も言えず、真の友人もつくれずに、孤独を選んで生きている。
そんなウォンが初めて心許せる相手と出会った違うクラスのスヒョン。
ストレートな物言いをし、はっきりした性格のスヒョンはいつしかかけがえのない、理解者と呼べるような友だちとなる。
んだけどーーーーー!
実はスヒョンはウォンが心の奥底で殺したいとまで思っているおじさんの娘だった。
はぁ〜っ、韓国ドラマあるある〜〜
でも、決してドロドロ物語ではなく
スヒョンと父親(おじさん)との関係も複雑で…。
後半はウォンとスヒョン、そしてスヒョンの弟ジョンヒョン3人の成長物語にもなっていて、それがすごく清々しくて、なんか泣けた。青春バンザイ!
大きな事件があると、残された人を気の毒に思い同情してしまうことも多いと思うけど、
残された人は、生き残ったことへの罪悪感や自己嫌悪、葛藤やいろんな矛盾を抱えて生きているんだなぁ、としみじみ痛感。
なぐさめようと思ってかけた言葉が逆に傷つけることもある。
言葉に無神経な人にならないように気をつけたいと思った。
いやぁ〜、すごく好きな小説でした!
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ネタバレ 購入済み
四の五の言わずに、やる!
You Tubeでこの本の解説動画がオススメに上がりました。
今まで何年も引き寄せ・潜在意識を勉強してきたので似たメソッドの本は読んだのに、何故か動画を観て、
「これだ!続きを、この本を最後まで読まなければ!」
と直感してあっという間に購入。
翻訳ものは大抵、日本語のニュアンスに違和感があって読まないのですが、この本では違和感があまり無いです。
文章全体が日本人著者の本より丁寧な敬語で進んでいるかもしれませんが、それが却ってこの本の穏やかで豊かな世界観を表現していると思えます。
この世界観のお陰で、何年も勉強してきた沢山のメソッド同士が一本の線で繋がった感覚を得ました。
メソッド自体は目新しいものではありません。この本に流れる穏やかさ、満ち足りた感じが良いのだと思います。
強いて目新しいことを挙げるなら、ストーリーに沿ってメソッド(「having」)を行うことです。
メソッドを行っても分かりやすい豊かさが来る前に、皆が躓いてきたような局面があります。
それでも主人公はひたすらメソッドを信じ、自分を信じて乗り越えてまた試練が来ては石のようにじっと耐えてまたメソッド…。
そうしていると少しずつ豊かになるという、真髄を突いている感じです。メソッドジプシーしてても意味無いよ、って。 -
Posted by ブクログ
♡ネットで見かけて気になって書店で購入した。
お金についての引き寄せの法則
そこまで真新しい情報というわけではないけど、物語になっていて読みやすかった。
今持っているものに感謝、みたいな内容
お金持ちになる方法
◆ハビング〈Having〉
・“今もっている”ということを感じること
・お金を使うその瞬間に、それを“持っている”ことを“十分にたっぷりと”感じること
・視点を“ない”から“ある”に替える
・誰もがお金持ちになる資格を持って生まれた
・自分が本当に欲しい物を求めれば、浪費や人にひけらかすための消費からは自然と遠ざかる
・今、この瞬間を生きること
・ポジティブなエネルギーでお金を楽しめば、必ずもっと大きなお金を引き寄せる
・本物のお金持ちは、お金を使いながら、それを喜びとして受け取ることができる
・ニセモノのお金持ちには明日だけを生きている
・本物のお金持ちは効率よい努力でお金を引き寄せる
・いいご縁を育てて投資する
ただ飯はない、相手から一方的に得ようとすることばかり考えていると詐欺を引き寄せる
・感情は現実を変えるエネルギー
・ハビングの信号
赤信号は、緊張と気まずさ、不安と心配
青信号は、自然な感じと穏やかさ
・真の穏やかさとは自分の魂が望むことと行動が一致したときに感じられる感情
・お金に対する穏やかな気持ちが彼らをお金持ちにした
・ストレスをためない
・不安は自然な感情。とことん不安に思ってかまわない。ただ目標を見失わない。
・自分自信と一緒にいる時間を持つ
・欠乏に集中しない
・幸運は努力にかけ算。足し算ではない
努力ゼロならどんなに幸運を、掛けても結果はゼロ
・幸運に乗る
・無意識にお金が“ある”と入力
・過去も、今気づきがを得るのに役立ったなら価値のある財産になる
・遅すぎることはない。ハビングは年齢関係ない
・自分の中の世界観に縛られて可能性を閉ざさない
・あと一歩すすむのは自分 -
Posted by ブクログ
序に書かれていた「娘というのは母親の言うことにはあまり耳を貸そうとしないのに(中略)芸能人の話には〜感動しうなずいている〜」との入りで、”なんだかこの人は娘の立ち位置を理解しているな。読んでみるか”と思えて読み進めると、あれよあれよという間にこの女性の虜に。読み終わるのが勿体なくなり一度本を閉じたほど。
男性活躍の社会を否定しているわけでも、フェミニズムを大きく打ち出しているわけでもなく、ただただ娘の友達に語りかけるように社会という波にこういう風に乗った方が楽しいんじゃない?こっちの方が歩きやすいよと知恵を貸してくれる本でした。
曜日ごとに小気味よく書かれているのもどんどんと読み進められるポイント。
“病気の枝を切り落とせば木が元気になるように、毒のある友だちや同僚。選り分けるのは幸せへの道だ。”
との短いけれどスッと胸に落ちる言葉に背中を押されるよう。社会人になりたての方にも、30代になり社会での生き方を見直したい方にも、40代〜指導する立場になった女性にもおすすめしたい1冊です。 -
Posted by ブクログ
正確な文章を書きたいとおっしゃる作者。
ずっと静かで落ち着いた、冬景色のような文章書く人だなと思った
●4月の雪
なんの解決にもいたってないが、ここで終わるの?とは思ったが、ほのかに優しい
●怪物たち
ほーん
不妊の話読んでたら気分悪くなるナイーブさを兼ね備えたことに驚く
●zip
題名センスがいい
●アリアドネの庭園
若者と老人。見え方の違いが皮肉。
●他人の家
ライトに読めて好きだった。現状に甘んじず、自分の絶対的な居場所、生涯過ごすことのできる場所の確保が大切であるように思えた。
涼しいようで寒い、乾いたそよ風みたいな読み心地。
●箱のなかの男
1番いいかも!
●文学とは何か
男の死とその友人と生徒が同じ作品を世に出す話。
細部がよかった。文学少女の内側がいい。
●開いていない本屋
2つ解釈ができて、元恋人同士だったのか、単になんとなく共鳴し合ってしまう二人が出会ってしまったのか、うーん。。。
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Posted by ブクログ
離婚を決意した夫婦の家に民泊アプリで知り合った人が泊まりにやってくる『四月の雪』、働けなくなった夫を、双子の息子たちが殺すのではないかと妻が気を揉む『怪物たち』など、短編八編。どの主人公も、現在の暮らしに不足や不満を抱えていて、そうなった過去の出来事を憎んでいる。どうにか変えたいと思っている。けれど、変えられないのだから、折り合いをつけて、いや、折り合いをつけられなくても、生きていくしかないのだとわかっている。
「そう言った瞬間、ヨンファは、今を後悔したり、引き返したりすることはできないのだと悟った。すべてのことを元に戻し、起こらなかったことにするのは不可能だった。だったら可能なほうを選び、そちらの味方をしてあげなくてはならなかった。可能で確実なものは、目の前に見えている、この真新しい無限の子どもだった。」(『zip』)
どの短篇の主人公も、悲しみを抱いている。著者がこの短編集についてのインタビューで、「自分だけでなく他の世界にも視線を向ければ、逆に自分が深まっていくということ伝えたい」と言っていたと、訳者あとがきにあった。作者の言葉として書かれているが、そのことが、怪物ともいえる大衆(正義をまとった非理性とニセモノの道徳を武器として振りかざし、他人を打ち負かさなくては気が済まない人々)に、取り込まれないために必要なことなのだろう。 -
Posted by ブクログ
◯「上司は褒め言葉に飢えている」
◯「リーダーにとって自分はどんなフォロワーか」
自分がリーダーにしてほしいことを自分のフォロワーにしてやり、下の人間にしてほしいことをリーダーに対して実践すればいい。
◯「自分が言われたらどう思う?」
口を開く前に、その話がどういった影響を与える可能性があるか、を慎重に検討しなければと思った。
自分がしてほしいことを人にもしてあげるように、自分が言ってほしい言葉を周りにも言ってあげればみんなが幸せになる。
◯「あとで」ではなくて「今」
何かしようと思ったら、すぐに行動。友だちに最近どうしているかとメールを送ることでも、散歩でも、英語の勉強でも、とりあえず「やろう」と思ったら、すぐに体に指示して行動する。