清水栄司のレビュー一覧
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〇「腹が立つなあ」と思うのは、ごく自然なことなのです。
☆だからこそ、腹が立ったときにどうするか。
爆発させ、人にぶつけるのではなく、適度にコントロールする。
〇その二分思考が怒りを生み出す原因のひとつなんです。
☆黒か白で考えない。灰色がある。
自分のこだわっているルールが破られると怒れるから、白黒で考えないようにする。
でもこだわりてなかなか捨てられないんだよね・・。
〇親、上司などの役割も、怒りの原因になる。
☆自分の役割を意識しすぎない。
重要な部分を守ることができたら、それ以外は多少OKだと思っておく。この重要な部分は、命にかかわること、人に迷惑なこと。
〇怒りの記録をつ -
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ネタバレ【自己理解、実践の準備】
・怒りは危険から身を守るためのセンサーのものであり、身を守るために怒りを表出している
・だから、怒りを無視したり自分に向けたりするのは不健全
・本能的な怒りという反応は、理性的な「認知」で変えられることが可能
・怒って然るべき事柄と、そうではないことを分けることが重要
・怒りの記録をつけると、自分が何に反応するかわかる
・怒りの理由とメリット、デメリットを分析して次の行動に活かしてみる
【コントロール法】
・怒るのを数秒間だけ我慢する
・言わないセリフを決める
・1日だけ怒らない日を決める
【認知行動療法】
・怒りの強さを考える(温度化し、トラブルにつながるのは何度以 -
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借りたもの。
認知行動療法に基づくセルフカウンセリングの仕方を説明。また、うつ、パニック症、脅迫症の人々の心理状態の解説もある。
イギリスの調査で、認知行動療法を用いた回復の割合が、うつ病の場合約50%、パニック症、脅迫症の場合は約75%、薬物療法に比べて再発しにくい(p.23)との事。
投薬治療を否定はしない。ただ、二刀流で治療の可能性は大いにあると思う。
各症状に対して、認知行動療法ではどのような目的をもって、段階を踏んで治療していくかがよくわかる。
対人での治療では、クライアントとの信頼関係を築くことから始まっているけれども。
その中で、どう進めてゆくか(ゴール)を明確・共有し、ワーク -
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ネタバレ認知行動療法の専門医と医療系ライターをされている方が書かれた本です。
とても分かりやすく、やさしく、かつ患者が読むことも想定して書かれている良書だと思います。装丁や書体やイラストなど書籍全体に優しい印象があり、心が疲れている人にも読みやすいと感じました。
認知行動療法ってなんだろう?という入門書の役割もあり、自分で病気を克服したいと努力されている方へのサポートにもなり、昨今メンタル疾患が増えつつあると言われている社会においての知識のブラッシュアップにも役立つように思います。
同テーマの本がたくさん出版されていますが、難しそうな本を読むよりも少し易しく感じる本を熟読するほうが基本を押さえられると -
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認知行動療法がどのような考え方にもとづいているのかを、全体としてつかむにはわかりやすい一冊だと感じました。
ただ、読み進めていくうちに、当事者向けというよりも、治療者や支援者向けの内容が多い印象も受けました。
はじめのチェックシートでは、双極性障害の自分が白黒思考ではないことに気づけましたし、認知の歪みそのものもあまり当てはまらないことを確認できました。
うつ病と双極性障害の違いを、改めてはっきり理解できたのも良い学びでした。
特に心に残ったのは、「心配事や自然に浮かんでくる思考はコントロールできないので、放っておきましょう」という一文です。
無理に抑え込もうとしない姿勢の大切さを自然に受