中村彰彦のレビュー一覧
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秋月悌次郎は、幕末の京都で守護職を務めながら時代に翻弄され、逆賊の汚名を一身に集めてしまった会津藩主・松平容保公のそばにあって、公用方を務めた一人だ。はなやかな幕末の歴史のなかでは、地味な脇役でしかない一文官の一生がこんなにも波乱にとみ、静かな感動をくれるとは思ってもみなかった。
そこには、「学問とは人としての道を知るためのもので、およそ人たるものは道義に生きるべきなのだ。」という、秋月が19歳の時に忽然と理解し心に落とし込んだ思想が、どんな境遇にあってもぶれることなく貫かれていた。それが、清々しい感動につながっているのだろう。
著者が語っているように、秋月悌次郎は、文官の最たるものなので、 -
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岩倉城織田信賢に父弥助と共に仕えていたが信長に攻め滅ぼされ牢人となり伊勢、美濃へと流れてゆく。美濃で猟師をしていた時信長家臣の中で頭角を表してきた木下藤吉郎の目に留まり家臣となる。信長の陪臣として美濃攻め、金ヶ崎、姉川の戦いに参戦する。信長の覚えめでたく長篠の戦いでは兜首二つを取り首実験の時信長から「茂助は毎回の事」と最高の褒め言葉を賜る。怪我をした部下には見舞金などを渡し同僚の蜂須賀小六や前野長康などからは仏の茂助と呼ばれるようになる。松永弾正の謀反では茂助の奇策により松永を討ち取る。三木城、鳥取城など籠城戦を転戦し羽柴方の使者として交渉役も引き受ける。信長が本能寺の変で倒れ下巻は秀吉の天下
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渋沢栄一関係の書籍として手に取りました。「伝記」というほど物語(エンタテイメント)性に特化しているわけでもなく、どちらかというと研究書(史料にもとづく記述が中心)に近いかもしれませんが、一般読者を対象として渋沢の業績を紹介する本だと感じます。
大蔵官僚・実業家としてどのように活動したか、というエピソードよりも、その前提となる「幕末の尊攘思想に没頭したころの活動」や、「幕臣としてフランスに随行した際のエピソード」などが豊富で、渋沢が生涯を通じてどのように思考し活動していたのかが概観できます。
ただ、当時の経済状況やそれに応じた渋沢の活動などを史料をもとに考察・分析する部分では、やや専門的な内容 -
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ネタバレ死せる保科正之、会津藩の運命を変える
会津藩家訓の事です
既視感しかないのは「将軍の子」を読んだから
でも昔死ぬ前に自分の業績を全て焼き尽くした
ため事績を示す古文書が少ないと読んだ気が?
母親の生き様から丁寧に書く事で、小説家らし
く「あの制度」を作った動機「あの判断」を下
す基になる経験・感情を描き、腑に落ちた感を
読者に与えてくれる(偉大な作家さん)
700ページ近い分厚さで背広に入りません(笑)
通勤本にしたけど話は頭に入りました♪
山崎闇斎とのくだりは参考になった
どうしても思想史は遠ざけてしまうので、この
ような物語の断片に出て来ただけで興味湧くし