中村彰彦のレビュー一覧

  • 完本 保科肥後守お耳帖
    亡き父との接点に・・・
    やっぱり立派な家系だったかも?

    結婚して保科の姓を捨てましたが、
    一人娘なので・・・・
    保科を絶やすのは・・・
    と、思ったくらいのインパクトがありました
  • 新撰組秘帖
    加納惣三郎・松山幾之介・伊藤源助・富山弥兵衛・忠助・島田魁・市村鉄之助・橋本皆助・相馬主計
    馬丁の身で近藤・土方につき従い最後まで戦い抜いた忠助と島田魁の話が良かった。
    橋本皆助編では原田左之助が生きて妻子の元に帰りついており、馬賊伝説へとつながっている。
    島田魁編では永倉新八も登場。
  • 明治新選組
    最期の新選組隊長相馬主計を主人公とした一遍が「明治新選組」。
    相馬については割腹死と伝えられるが、死を選んだ理由については「他言無用」との遺言により伝わっていない。
    この作品では、函館戦争終了後の相馬と相馬の戦友野村利三郎への想いが描かれ、その死へと繋がっていく。
    表題以外の作品は新選組隊士の話では...続きを読む
  • 落花は枝に還らずとも(上) 会津藩士・秋月悌次郎
    会津と薩摩の間であれだけ活躍し、長州に睨まれた秋月が一部の薩長人に助けられ、明治新政府下でも活躍の場を見出していくのは学問と人柄のおかげなのだろう。同じような境遇の佐川官兵衛はその軍人版とも言える。会津からみた明治維新についてもっと知りたくなった。
    漢詩も読みこなせるようになりたいものだ。
  • 二つの山河
    第111回直木賞。
    第一次大戦中の徳島県、板東俘虜収容所が舞台。ここの所長・松江豊寿は当時では珍しく、ドイツ人俘虜に友愛をもって接した。
    ドイツ人の文化・文明を尊重し、また、技術を吸収した。印刷、木工、写真、縫製などの技術のほか、パン、ハム、ビール、お菓子などの製造方法や、音楽、スポーツなどだ。収容...続きを読む
  • 名将がいて、愚者がいた
    人物伝
    ただし有名人は少なめで
    歴史に詳しい人向けかなぁと思う。

    歴史を学べば学ぶほど、保守的な思考に陥りがちやけど
    一方で学ぶべきことは多いとは思う

    特に保科正之の項は読む価値あり。
  • 保科正之 徳川将軍家を支えた会津藩主
    [ 内容 ]
    徳川秀忠の子でありながら、庶子ゆえに嫉妬深い正室於江与の方を怖れて不遇を託っていた正之は、異腹の兄家光に見出されるや、その全幅の信頼を得て、徳川将軍輔弼役として幕府経営を真摯に精励、武断政治から文治主義政治への切換えの立役をつとめた。
    一方、自藩の支配は優れた人材を登用して領民の生活安...続きを読む
  • 明治新選組
    短編集。新撰組の話は表題作のみ。相馬主計の切腹までを新たな解釈で描いた話。

    他、幕末のエピソードは、龍馬を暗殺した見廻組・今井の話と、密命を代々受け継いでいる尾張の下級武士の話の2本。
    あとは、家康の祖父の家臣・植村新六郎の話、柳生十兵衛の弟・宗冬の話など、時代はまちまち。

    文庫を買おうとしたが...続きを読む
  • 落花は枝に還らずとも(上) 会津藩士・秋月悌次郎
    秋月悌次郎は、幕末の京都で守護職を務めながら時代に翻弄され、逆賊の汚名を一身に集めてしまった会津藩主・松平容保公のそばにあって、公用方を務めた一人だ。はなやかな幕末の歴史のなかでは、地味な脇役でしかない一文官の一生がこんなにも波乱にとみ、静かな感動をくれるとは思ってもみなかった。
    そこには、「学問と...続きを読む
  • 新撰組秘帖
    隊士個人にスポットをあてた短編集。維新後を生きた隊士の話など。時代活劇ではなく実話を丁寧に記している感じ。すでに知っているエピソードも面白く読めました。いくつかの話は電車の中で泣いた!
  • 北風の軍師たち(下)
    上巻のつまらなさがすっかり晴れる一冊。下巻からは多三郎がすごくかっこよくなり、定四郎はすごく大人になる。最終的には、この兄弟、佐藤親子など、結構有名な人物になる。そこに行き着くまでのストーリーが痛快。
  • 槍弾正の逆襲
    5編からなる短編集。
    マイナーな話ばかりだがどれもそれなりに楽しめます。
    おすすめは、表題作の「槍弾正の逆襲」と「松野主馬は動かず」。
    「松野主馬は動かず」にまさか塙団右衛門の息子が出ているとは…。
  • 保科正之 徳川将軍家を支えた会津藩主
    まるで物語の中の人のような数奇な人生と、彼の成し遂げた功績の大きさ、後世への影響力。すごい人です。
    どうしても幕末好きだと避けて通れない会津藩ですが、藩祖である正之公のことを知りたいと思ってもちゃんとした本になかなか出合えなかったので、こういう本が出て嬉しいです。
    なのにイマイチ知名度が低いのは、作...続きを読む
  • 新撰組秘帖
    後半の隊士たちの中では、相馬と市村が好きなので、2人がクローズアップされてて読んでて面白かった。
    2人とも生き残ったのに、死に急いでしまったんだろうか・・・。
  • 槍弾正の逆襲
    表題作の「槍弾正の逆襲」を含む5編からなる短編集。槍弾正こと保科正俊や関ヶ原で小早川秀秋の寝返りに抵抗した松野主馬など、きらりと光るマイナー武将を主人公にした短編がお勧め。
     そのほか、宇喜多直家の下克上を助けた遠藤兄弟や築山殿の娘・加納殿の母に負けない鼻っ柱の強さなどが楽しめる。
  • 恋形見
    歴史の表舞台に立つことのなかった、でも幕末から明治にかけての激動の時代を生きた人を題材にした短編集。会津城内で包帯がなくなった時、自分たちの着物を代りに使えばいいと、率先して動いた姫君達の姿にうたれた。同志社を作った新島穣氏の奥方、新撰組の斉藤一氏の奥方も、その当時この城の中にいて、一緒に怪我人の手...続きを読む
  • 花ならば花咲かん 会津藩家老・田中玄宰
    会津藩校日新館の創始者として有名な、家老の田中玄宰の本。ものすごい長編。玄宰の伝記だけではなくて当時の徳川幕府の状況や会津藩の状況が詳しく分かる。今、会津若松が一大観光地になっているのはこの人の偉業のおかげなんだな。
  • 会津の怪談
    戦国から江戸時代にかけての怪異談。
    切なさの残るお話が多かった。
    明君、保科正行には会えるものなら会ってみたい。
  • 二つの山河
    幕末の会津藩士物語3篇でしょうか。

    板東俘虜収容所は、地域と一体となって繁栄して、とても楽しそうに思えました。稀なところだということがとても残念ですね。
    明治維新の特に会津藩の話は、読んでいてとても辛いです。
    時代の流れがものすごく大きくて、それが戦いの渦に流されていってしまったような、悲しい歴史...続きを読む
  • 二つの山河
    表題作。立場の違いを超えて、思いやったり気遣ったり出来るのは、上に立つ者にあってほしい美徳。
    それが大将に無かった2作目は、だから忠臣の哀しさ悔しさが描かれていて、切ない。
    一つの史実の陰にいくつの名もなき死があったろう。語り継がれることもない大偉業の虚しさが、3作目だろうか。

    あまり読み易いもの...続きを読む