横山信義のレビュー一覧
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ネタバレラバウルを取られ、トラックに空襲を仕掛けられるようになったがために、クェゼリンの維持が厳しいことになる日本軍は、マーシャルから撤退し、マリアナに戦力を集中させる。
対米講話のための大勝利を掲げようとする日本海軍と、ルーズベルトの選挙戦のために明確な勝利を欲するアメリカ海軍との死闘が描かれる。
うーん、なんだか、『機動部隊旗艦大和』の5巻を日本軍優位に焼き直したような話だったなぁ。
悪くはないんだけど、ちょっと今巻はイマイチ心に刺さらなかった。
ラストではサイパンに対するB29による爆撃開始と、ついにF8Fベアキャットが登場。B29はともかく、当然、ベアキャットに対応する日本軍の新鋭機なんかないので、次巻はかなり苦戦する予感しかない。
武蔵も復活するとは思えんし、果たしてどうなることやら。
あと、独ソ戦の行方とチャーチルの安否も気になるところ。
個人的に、トラックの防空戦で240機近い爆撃機のうち60機近く撃墜しておきながら撤退する、というのは少々解せなかった。
普通にそのまま損耗させ続ければいいのに。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙は、宿毛湾に佇む「大和」、寄り添う工作艦「朝日」が良かったな。印象に残ったセリフは「同盟の破棄だけならまだしも、米英側に立って参戦するような真似をすれば、我が国の歴史に消えない汚点を残します。『裏切り者の国』などという汚名を、子孫に背負わせるわけにはゆきませんからな」(イタリア軍大佐)。お前がいうか、という感じ。
日本海軍、米太平洋艦隊ともにお互いの空母を最優先目標とし、日本にとっては意外な海域で航空戦の火蓋が切られる。
日、英、独、伊、ソ連といったプレーヤーからそれぞれの戦略的思考が伺える一方、アメリカからはあまり感じられず、少なくとも太平洋においては政治のプレッシャーで軍が動くありがちな展開。戦場においてもハルゼーの暴走をリカバリーすることが出来ず、アメリカにあまり怖さを感じさせない第2巻だが、次巻以降その物量が押し寄せる展開か。 水上砲戦はなし。戦略、戦術いずれのレベルにおいてもアメリカの動きが単調に見えるのは、日本(の国力)とバランスを取るためにやむを得ないか。
二式大艇、潜水艦、水偵クルーの戦い、現場レベルの描写がなかなか佳いものと思います。 -
Posted by ブクログ
元々それほど長く続く作品ではないとはいえちょっと駆け足な終わり方だった。たしかに真珠湾での戦いを細かく描写する必要は無いが、何も描写しないのではエピローグで語られた幾つかの出来事に唐突感しかない。また、海戦自体も手抜きとまではいかないものの中途半端な印象を受けた。主砲の命中率が良すぎるのはともかくとして、いつの間にか雷撃が敢行され、しかも当たっていた、というのは流石に都合が良すぎる。肉薄雷撃で全弾命中のほうがよっぽど説得力がある。過去作品のリメイク的なものということで違いを出そうとしたのは分かるのだが、却ってそれが仇になってしまったように思う。
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Posted by ブクログ
八八艦隊海戦譜簡潔から間を置かずに新シリーズが始まった。展開はいつもどおりであるが、横山にしては珍しく末端の兵士の様子が多く描かれているためこれまでとはちょっと雰囲気の違う作品になっている。
ミッドウェーに全戦力を投入するというif展開になっているが、それ以外は防諜の不備も含めほぼ史実通りである。加えて米軍はレーダー射撃を行っているような描写もあり、開幕から帝国海軍が不利な状況に陥っている。ギリギリのところで踏みとどまるという作風であるが、本作はすでに負けが見えてしまっている。近年の作品のように踏みとどまるのか、それとも本当に負けてしまうのか。