あらすじ
公試中の「大和」沈没という逆境の中、ハワイ沖海戦に勝利した第一航空艦隊。日本はその勢いのまま南方作戦を完了した。作戦の第二段階として、連合艦隊首席参謀・澄川道男は撃ち漏らした米空母撃滅のための秘策を立案する。一方、アメリカはイギリスに再三の対日参戦を要求するも、対独戦の激化を背景に拒否を受ける。ソ連も対独参戦を保留、欧州戦線は膠着する。痺れを切らした米太平洋艦隊は、戦力を真珠湾に集結し反攻を開始。グアム沖にて史上初の空母決戦が幕を開ける!
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Posted by ブクログ
米機動部隊に決戦を強要した日本海軍だったが…
戦術<作戦<軍事戦略<戦略
『豪州、英連邦やめるってよ』
で、次は米豪遮断?豪州本土への力攻め?
今回、米機動部隊に決戦を強要したことで、効果を上げていた通商破壊はおざなりにされてしまうのか!?(まあ、そっちにシフトすることは考えにくいか
Posted by ブクログ
表紙は、宿毛湾に佇む「大和」、寄り添う工作艦「朝日」が良かったな。印象に残ったセリフは「同盟の破棄だけならまだしも、米英側に立って参戦するような真似をすれば、我が国の歴史に消えない汚点を残します。『裏切り者の国』などという汚名を、子孫に背負わせるわけにはゆきませんからな」(イタリア軍大佐)。お前がいうか、という感じ。
日本海軍、米太平洋艦隊ともにお互いの空母を最優先目標とし、日本にとっては意外な海域で航空戦の火蓋が切られる。
日、英、独、伊、ソ連といったプレーヤーからそれぞれの戦略的思考が伺える一方、アメリカからはあまり感じられず、少なくとも太平洋においては政治のプレッシャーで軍が動くありがちな展開。戦場においてもハルゼーの暴走をリカバリーすることが出来ず、アメリカにあまり怖さを感じさせない第2巻だが、次巻以降その物量が押し寄せる展開か。 水上砲戦はなし。戦略、戦術いずれのレベルにおいてもアメリカの動きが単調に見えるのは、日本(の国力)とバランスを取るためにやむを得ないか。
二式大艇、潜水艦、水偵クルーの戦い、現場レベルの描写がなかなか佳いものと思います。