上村裕香のレビュー一覧

  • ぼくには笑いがわからない

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    勉強一筋で生きてきた言語学専攻の男子大学生が一目惚れした先輩と交わした約束(M-1で優勝したらキスしてあげる)の為にお笑いを分かろうと必死にもがく姿が眩しくてイタくてまさに青春だなぁと良い意味で見てられない思いを持ちながら読みました。デビュー作でヤングケアラーの、次作では政治活動家二世の生活の中にある類型から外された笑いを描いてきた作者にとって《社会化されたことばは個人の物語を救えない》という作中の一節が書く原動力になっているんだろうなと思いましたし、分からないものを分かろうと努力する主人公の姿には上村さんが自身を重ねている部分もあるように私には感じられました。

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    2026年03月07日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ネタバレ

    ヤングケアラーの女の子とその家族の話。家族に巻き込まれながらの主人公沙智の学生、就活、職場での出来事が書かれている。
    就活時代のお母さんの描写はかなりリアルだなと感じた。パーキンソン病の母を持ち、どうしようもない父を持つ沙智。私ならあそこまで頑張れない。どんなに理不尽な状況でも、そこに笑いを見出せた沙智に拍手を送りたい。私なら、悲劇のヒロインぶって悲観的になってしまうだろう。

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    2026年03月06日
  • 救われてんじゃねえよ

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    「女による女のためのR-18文学賞」大賞作品。これは読んでおかなくてはと意気込んで手に取ったが、あまりの薄さとテーマがヤングケアラー。苦手分野でこれは流し読みか挫折しちゃうかと温度低めで読み始めた。やはり序盤は介護の苦しい日常、毒親登場で予想通りの展開。ラストで出てきた小島よしおのあたりからなんだか空気が変わってきて。辛いだけではない日常に仄かな温かさや笑いが等身大で描かれていて、ラストまで丁寧に読むことができた。
    綺麗事だけでは済まされない、生きていくことの過酷さとそれをやり過ごすことも必要だったり、自分を大切にすることの葛藤でたあったりと本当に色々と考えさせられ作品だった。こんなに薄い本なのに詰まっていた内容はかなり重厚。読んでよかったと思う。   

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    2026年02月12日
  • ぼくには笑いがわからない

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    真面目で不器用な大学生、耕助がM-1王者を目指して奮闘するストーリー。
    私自身、学生の頃はお笑いブームだったが当たり前に見る側だったので、大学お笑い界を演じる側の視点で描いた本書は興味深かった。
    お笑いサークルってこんな感じなのかー!という新鮮さと、地下のバーやグタグタな夏休み、レポート課題などの大学らしい要素には懐かしさを感じた。

    耕助は、他の芸人達とは違った視点でお笑いに切り込んでいく。
    だからこそ彼にしか見えないものを掴むことができたんだろうな。
    これといったオチがあるわけではないが、楽しく読める一冊だった。

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    2026年02月11日
  • 救われてんじゃねえよ

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    ⸻
    ヤングケアラーのリアルな実態が描かれており、とても考えさせられた。必要とされることに喜びを感じながらも、重い役割を背負う当事者の姿に強く興味を惹かれた。丁寧な描写のおかげで一つひとつの場面が鮮明に頭に浮かび、物語に引き込まれた。自分の家庭環境とはあまりにもかけ離れており、実際にこのような家庭が存在していると考えると大きな衝撃を受けた。
    。

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    2026年02月05日
  • ぼくには笑いがわからない

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    作者が同い年。
    すごいなぁ これ書くために言語学の本とかお笑い歴史とか読み漁ったんやと思ったら、本当に。

    本を書くためには、そのための本をたくさん読む必要があるし、本当に '書くだけで' 偉いんです。すごい。

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    2026年02月14日
  • ぼくには笑いがわからない

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    真面目な国立大学生がヒョンな事から漫才をやることになり、この世界の面白さにドンドンハマって行く物語。話の展開力が素晴らしい。次が気になり読み進めちゃう。笑いはやめられないだな。

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    2025年12月23日
  • ほくほくおいも党

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    活動家二世やここ数年問題になっている宗教二世と呼ばれる立場の人たちの生きづらさが、実際問題として親と対話することですべて解決する訳ではないけれど、だからってそれを理由に言葉を奥に抱えたままでは分かることと分からないことが二人の間にあることも分からないし、何よりしないことで分かることが見つかることは無い。どちらかの要求だけを相手に飲ませるような半ば暴力の為ではなく、ちょうど中間の地点に日向を一緒につくり合う為に言葉が使われる世界であって欲しいと私は思う。

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    2025年10月13日
  • ほくほくおいも党

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    かわいい表紙でうっかり読んでしまったけれどしんどい話だった。宗教.活動家二世の苦悩。本人の自己責任でどうにかなる問題ではない『親ガチャ失敗SSランク』。夫婦が離婚出来る様に、親子関係も子どもから切れる様に法改正してあげてほしい。

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    2025年10月03日
  • ほくほくおいも党

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    政治に邁進する父親とその二世の娘、息子のすれ違いのような日常にもどかしさや切なさを感じた。有権者ばかりを見るのではなく、身内の苦悩を知ってほしい。そして家族同士で対話したいという切実な要求はもっともな事だし、目の前の弱者とは誰なのか、娘、息子のSOSは読んでいてハッとさせられた。政治的なトピックスも散りばめられていて作家さんの観察力が素晴らしいと思った。

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    2025年09月02日
  • ほくほくおいも党

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    よい小説だった。ただ左派であることのリアリティが最終的には親子関係の再構築においてあまり重要ではなくなってしまい、物足りなさはある。いわゆる中立的な知識人もあまり出てこない。でも若者にとっての政治とは?という入口としてこのままのほうがみずみずしいとは思う。うーん。

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    2025年08月18日
  • ほくほくおいも党

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    可愛らしいタイトルにだまされた
    なかなかヘビーな話だった

    しかし好みと違ったので
    書き留めたい感想を思いつかない

    全話読んだから
    星は3つ

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    2025年07月14日
  • 救われてんじゃねえよ

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    モヤモヤする
    親のこと全然捨てるよ
    メリットと、捨てた罪悪感や自責、自己嫌悪天秤にかけて、たぶん全然捨ててしまうなって思ってしまった
    他人事だからそう思えるのか
    期待されてるから自分がやらなきゃいけないって勝手に思い込んで、背負い込んで、自分しかやる人がいないからって絶望して、死ぬほど期待値下がった両親から愛情がほんの少しでも伝わるような行為があるとそれを美化して、演技みたいに生きるしかないくらい他に方法はないものなのか、全部茶番に感じる
    主人公と自分で性格が違いすぎるのか、もしくはわたしが恵まれすぎていて幼稚なだけなのか
    捨てるの躊躇われるのなんてサンクコスト効果みたいなもんじゃ?とおもう
    そんな名称つかって見下ろして何様だよという突っ込みもセットで居心地悪い

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    2025年10月25日