駒崎優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは面白い!うなったよ。
売れているのも納得。
読みやすくて、サクサク読めました。
文章は上手いし、ムダな描写はないし、キャラは生きてるし。
十二歳の主人公がカワイイね。思わず応援しちゃう。
海賊もカッコよくて、いいモチーフ。
プロフィールみたら、史学科卒なのでニホン史が専門なのかと思いきや、西洋史だそうで。よくココまで書き上げたな。
この人のあとがきが究極に良くて。
体力の大切さや、時代小説は史料的に面白い作品かファンタジーとして面白い作品なのか、ということ。
「歴史学とエンタメは違うものなのです」「時代考証?知ったことか。エンタメなんだから面白いものが勝つんだよ!」だそうです。 -
Posted by ブクログ
おっさん密度120%の傭兵話シリーズ最新刊。
レギュラー女性(?)はエルディル(雌狼)のみ。
腕利き傭兵隊アード=ケナードに契約を迫る謎の老人は、目的も行き先も誰を護り誰が敵なのかを話そうとしない。答えのかわりに差し出される金貨の詰まった革袋…。
雇い主に死なれ、仕事を探すお金に困ったバンダル・アード=ケナードの隊長シャリースはその仕事を危ぶみつつも引き受ける。街道も通らず、自分達の居場所も目的地も定かでない中、アード=ケナード隊を次々待ち伏せ、襲う者たち、追うもの達。
今回、主人公シャリース(33歳)の悪っぷりがすごい(笑)老人は脅す、子供はいじめる(←演技含み)。
傭兵隊が3つ -
Posted by ブクログ
おじさん好きにはたまらない(笑)。表紙が、前の3冊とがらっと雰囲気が変わって、メロメロな感じ…。人をくったおじさん達があちらこちらに出てきてたまらないですよ!ああ!もう!若いのも可愛いし!傭兵のお話なので、いつどうなるかハラハラしますが…。一気に読んだ。
この方のお話はあまり他に読んでいないのですが(角川のシリーズしか読んでいない)、安心して読んでいられるのは、世界観についての細かい設定があるからでしょう。キャラクターが魅力的なのはもちろんですが、世界がぶれないからこそ魅力が全部出てるんだろうな。早く次が読みたい。(20060925購入) -
Posted by ブクログ
バンダルシリーズ、第1巻です。
ファンタジー、というジャンルなのですが、魔法とか精霊とか、そういう類は出てきません。
あくまでもファンタジー世界で現実的な人々が奮闘する話だと思います。
そこが魅力なのですよ!!
超常的な力が働かない以上、人は己の才覚と腕だけが頼りなわけで、そういう活躍冒険譚は面白いですよ!
一作目では、傭兵に憧れる青年が登場するのですが、傭兵稼業は憧れだけの世界じゃない(=幻想的なものじゃない)ということを思い知らされるわけです。
なので、その活躍っぷりにはとても説得力があります。
そしてまた、とても魅力的でもあるので、ページをめくる手が止まらなくなること請け合いです!
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Posted by ブクログ
ネタバレ再読。されど初めて登録。
おっさんばかりの傭兵隊の話。
おっさんばかり、と言いながらもそうでもないといいたいおばさんな私。
この傭兵たちのかわいらしいこと!
男ばかりのむさくて、泥臭い、ある意味悲惨な話ですけど、それはそれで主人公(?)シャリースが楽天的な性格なので楽しくて救われます。
頭が良くて人情に厚い。大好きですね。
マドゥ=アリとエルディルのほうが好きだけど。
3巻はイラストレーターの章扉裏の楽しみ方が、お茶目で好き。
あと、シャリースがそういう身分だったってことをすっかり忘れていた自分の記憶力にがっくり。そうだ、そうだった! と思い出す。
行儀作法を仕込まれているシャリースってな