榊原洋一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレADHDを肯定的に捉えることができる本。
ADHD特性のある子を受け入れる姿勢や、運動が大いに役立つとのこと。
脳を鍛えるには運動しかない!の著者のジョンレイティ先生の説が、よりまた実証された形となる。
知能指数がグレーゾーンな年少の犯罪者に対して、身体感覚の強化するトレーニングを行うアプローチがある。
どちらも、小脳が鍛えられて感情や思考のコントロールに繋がるのだろう。
ADHDはエネルギーの膨大さに対して、コントロールするハンドルやブレーキが弱いという表現があった。
「あなたはスーパーカーのように走り出してしまうけど、ブレーキは自転車のものが付いているの」
「コントロールさえ出来れば、あなたはすごい子なよ!」という関わり方が大事。
運動、瞑想、食事、服薬など、専門的なアプローチの話が沢山ある。
ただ、割と知っているような内容が多かった。
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Posted by ブクログ
ADHDについて学んだ本を読み終えて、まず感じたのは「特性を知ることは、相手を理解する第一歩になる」ということだった。
これまでADHDという言葉は知っていても、どこか曖昧なイメージのままだった。しかし本書を通じて、ADHDは単なる「落ち着きがない」「忘れっぽい」といった性格の問題ではなく、脳の情報伝達や働き方の特性に関わる発達障害の一つであることを理解できた。
特に印象に残ったのは、ドーパミンの再吸収やワーキングメモリーの働きが関係しているという説明だ。
本人の努力不足ではなく、脳の仕組みとして起きていることを知ることで、見方が大きく変わる。問題行動だけを切り取るのではなく、その背景にある特性を理解することが重要だと感じた。
また、治療や支援についても具体的に学べた。
薬物療法では、症状に応じて複数の選択肢があり、それぞれ効果時間や副作用が異なることを知った。治療は「薬を飲めば終わり」ではなく、その人に合った方法を見つけるプロセスなのだと理解した。
そして何より学びが大きかったのは、子どもへの関わり方だ。
叱るよりも、できたことを具体的に褒める。感情的に責めるのではなく、正しく指示する。生活リズムや環境を整え、見える化やルール化で支える。こうした関わり方は、ADHDの子どもだけでなく、すべての子育てに通じる本質だと感じた。
本書を読んで、支援とは「できないことを責めること」ではなく、「できる形を一緒につくること」だと実感した。
特性を理解し、環境を整え、成功体験を積ませること。その積み重ねが本人の自己肯定感を守り、成長につながる。
ADHDを知ることは、障害を学ぶこと以上に、人の違いを理解することでもある。そしてまた親の私自身もADHDの可能性があることを知ったので、自分と向き合うきっかけにもなった。
子育てや教育に関わる人はもちろん、職場や家庭で誰かを支える立場にある人にとっても、多くの気づきを与えてくれるサッと手に取れる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生まれる前に読んだ脳科学の本はなかなか頭に入らなかったんだけど、
今だと不思議と面白い。やっぱ実物が目の前にいるからか。
最近早期教育の信憑性が気になっているので、
客観的な視点で描かれている本はないか?
と思い読んでみました。
まず臨界期という表現の誤解。
脳の発達が乳幼児期(またはそれ以前)~3歳ぐらいにかけて、
急速に進み、あたかも
「その時期でないと身につけることができない」
という表現。この根拠になっている実験をあげて、
また否定する根拠になる例をあげて、説明してる。
まず、根拠になっている例で、人間を例にしたケースはない。
哺乳類の中でも種によって進化や成長は大きく異なる。
遺伝子情報が酷似しているチンパージですら、
とても同じようには当てはまらない。
なのに俗にいう「臨界期」はそれを当てはめている。
または都合のいいように話を曲げて引用している。
実際には、脳の発達が活発な時期はもっと長いスパンであり、
思春期ぐらいまでは続くと考えられるらしい。
その上、その後も成長が止まる。という考えは当てはまらない。
なので正しくは「敏感期」と呼ぶべきじゃないかという話。
逆に、10歳でIQ?が180あった天才少年も、
大学入試のころには普通の成績になっていた、なんてこともある。
ただ単純にピークが早かっただけの、「早熟」という考えだ。
IQ?だったか、計算方法は年齢によって比例するらしいので、
10歳で180だと18歳並、というだけで、
どんな人間より頭がいい、というわけではないらしい。
科学的な根拠になるともっと怪しい。
「シナプスの形成され、その濃度が~」
とか
「xx部分の血流が起こることで、~」
なんていう、もっともらしい事を述べる人もいるが、
誰もシナプスの濃度や脳の血流と、
脳の働きの関係を証明できていないらしい。
シナプス・血流=天才ではないようである。
他にも狼に育てられた子どもの話なんかも出てくるが、
現在では科学的に考えれば、かなり嘘が混ざっているようで。
よっぽど閉鎖的な、または劣悪(虐待など)の状況にいない限り、
発育に障害が出ることはないらしい。
それぐらい子どもの成長能力は自立しているという。
もし、早期教育をさせたいなら、
「何をさせたいか?」
を明確にすることだそうだ。
それで、期待通りに成長しなくても子どもにあたらない。
当然だけど。そして無理をさせない。
極端な例かもしれないが、逆に弊害になることがある。
刺激を与え続けられることがストレスになり、障害が起きるらしい。
また早期教育の効果としては、親が
「やってあげてる」
という充足感が得られること。
これは嫌味な言い方ではなく、本能的にそういった仕組みが備わっているので、
「そう思っちゃいけない」なんてことはないらしい。
やっぱり「今だから」って考えは捨てて、
やりたいこと・やらせたい事をのんびりやればいいかな~。
でいろいろ経験はさせてあげたいです。
研究者がそんなにわかってないんだから、
今の時点で「こうしてやらないと」なんてわかるわけない。