浅倉卓弥のレビュー一覧
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心温まる物語
姉妹の心のすれ違いと修復の物語
ストーリとしては、
姉菜穂子28歳の大学助手と妹和貴子27歳のラジオ局アナウンサー。
二人は、幼いころ両親を事故で無くし、祖父母に育てられます。
そして、ある男性の事故死を機に二人の距離が離れていくことに。
お互いの心の中にあったもの。
そして伝えられない思い。
すれ違いな想い。
姉は淡々と学問に打ち込み、妹は自分の番組ではじけるといった展開。
二人の距離はどうなる?
一番近い存在で、遠い気持ち..
といった展開なわけですが、当然最後は...
清冽な感動を呼ぶラストとコメントされていますが、まさにその通りでした。
妹和貴子がラジオで話す本音・コ -
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ネタバレ読み終わって、音楽を聴き終えたような感じ。礼拝堂でのコンサート。ピアノの音が耳に残る。この、親しい人を取り上げてしまうこの著者のやり口は、汚いんだけど、まあそういう側面もあるのだからと思えなくはない。
ただ、なんとなくタイトルがまとっている雰囲気のとおりの、まったくきれいな奇跡の物語ではないよね、と思う。あと女子のテンションがちょっと、リアルではないという気もする。会話とか。それからファンタジーというかファンタジーというより、不思議な展開は確かにあるけど、それまでファンタジー感もまったくないところに出現し、かつそのあとの登場人物たちがすんなりと受け入れて今まで通りに話を進めすぎていると感じ、 -
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ネタバレ年子の姉妹、姉、菜穂子と妹、和貴子は中学生の時に両親を事故で亡くし、祖父母の家で生活していた。高校、大学は別々の道に進み、菜穂子は大学院に進み、そのまま大学の研究室に残り、助手として研究活動を行っている。和貴子は東京の大学に進むが、地元のラジオ局の深夜番組パーソナリティーとして活躍する。
妹の婚約者だった樫村は、菜穂子の同級生で、一時は菜穂子に思いを寄せるが菜穂子は気持ちに応えることができず断ってしまう。和貴子と同じ大学で交際を進めているが、大学卒業後航空大学に進む道を選ぶ。しかし、グライダーの事故で亡くなってしまう。
底ころから姉妹の間に見えない壁ができてしまい、お互いを理解できずに悩んでい -
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ネタバレ代が鎌倉となった頃の歴史物。
お化けが出てきたり幻想的な作風。
『君の名残を』もそうだったけど、好きなんですね源平。
浅倉さんらしいかなり淡々とした筆致。
以下の感想はネタバレですが、正直私の歴史知識がなさ過ぎて、物語的仕掛けなのか周知の事実なのかわかりません。
『空蝉』
源頼朝の長女大姫が身罷るまでの短い話。
物語り全体の序章的役割でほとんどが源平と大姫の説明に終始している。
木曾義仲と聞いて戦国時代の人かと思う程度の低い私には感動ポイントがイマイチわからず。
身をやつすほどの恋というのがいいらしい。
『されこうべ』
源頼朝が平清盛に助命されたところから死に至る -
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地元の大学に残り、研究を続ける姉。
東京の大学を卒業後、地元のFM曲でDJをつとめる妹。
両親の死、そして大事な人の死。
それらによって、わずかに、だけど確実に狂ってしまった
姉妹の関係。表面的には問題なくてもなんだかぎくしゃく・・・
仕事を通して、過去の見つめなおしを通して、
二人は互いに歩み寄ろうとするのだが、、、というお話。
男性作家のわりには、女性の心理描写が多かったな。
わたくしには少し分かりづらくて共感できない部分が
けっこうあったけど、女性が読んだらまた違うのかもな。
家族関係や恋愛関係において、どうにかしたいと思ってるけど
どうしてもその一歩が踏み出せない、そんな人には